中国原産の栽培種で、日本に渡来したのは古く平安時代です。
この時代から庭木として広く植栽され、九州地方の一部で野生化したものがあるそうですが、
普通は自生しません。
花は普通、梅と同じ頃に咲きますが、早咲きの寒木瓜は11月頃から咲き始めます。
果実は9~10月頃に熟し、食べると甘酸っぱい味がしますが、熟する前のものは梅酒の様に
ホワイトリカーに漬け込み、薬膳酒「木瓜酒」を作ることもできます。
効能としては、風邪を引いた時の咽喉の炎症を和らげるのに効果があるそうです。
味の方はカリン酒に比べると今一つです。
名前の由来は果実の形が瓜に似ていることから、語呂の悪い「ボケ」は、もっか→もけ→ぼけ、
と訛化したというのが有力ですが、本当のところはよく分かっていません。
ボケ<バラ科 ボケ属> 落葉低木・栽培種