第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その137)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「ガクアジサイ 白色」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆小雨中 孫と山上遊園地 遊び疲れでパパママ抱っこ
西BOOさん
★リュック背に左に2歳児右ベビーカー エスカレーター駆けるママ逞しき
夕庵さん
☆若き日の君と夢にて会えたなら 私に笑みを返しけるかも
西BOOさん
★秘かにもきみ思(も)うこころ隠せない たとえ夢でも逢いたきものよ
夕庵さん
☆クッションにテトの匂いの残りいてカバー洗うも切なくなりぬ
夕庵さん
★ひとり寝の夜には君の香を抱き 枕濡らすも若かりし恋
みっちっちさん
★尼僧なる寂聴氏は煩悩の 火を消さぬまま 99才を逝く
夕庵さん
★夫(つま)も子も捨て男へと 奔放の 恋と文学に生きし寂聴
みっちっちさん
★自己主張と巧みな話術の寂聴に 天台宗の教えは如何に
夕庵さん
☆夕虹を 亡き友垣と追ひかけし あの初夏の下校道いまも
みっちっちさん
★吉報は虹の架け橋渡り来る 明日退院と友のよろこび
夕庵さん
「夾竹桃 薄紅」
☆夕虹を追ひてアクセル踏む君と うねる湾岸線の夕暮れ
みっちっちさん
★驟雨やみ 山里遠く虹の立つ 腰を伸ばして仰ぐ農夫ら
夕庵さん
★大滝に打たるる漢は飛沫なか 小さき虹の光が肩に
みっちっちさん
★山深く滝行すれば岩肌に 菩薩の姿現るらしき
夕庵さん
★一の谷の合戦の朝 義経が武運祈りし木津磨崖仏
みっちっちさん
★川の面に姿映しぬ磨崖仏 和束の里は茶摘みに忙し
夕庵さん
★落日に手足欠けたる磨崖仏 麦秋の風そよと吹きゆく
みっちっちさん
★麦秋の風に桑の葉さわさわと「女工哀史」が頭をよぎる
夕庵さん
★たそがれの野麦峠に息絶へし 女工の碑より はるか飛騨見ゆ
みっちっちさん
★飛騨牛の寿司頬張りながらそぞろゆく 遠き旅路の猿ぼぼが好き
夕庵さん
★災ひが去るとさるぼぼ ほのぼのと 見てゐるだけで幸せ呼べり
みっちっちさん
★飛騨高山(たかやま)の店に猿ぼぼ吊されて赤いお顔の小さきを買いぬ
夕庵さん
☆麦秋の野べに響ける草笛に 藤村の詩(うた)の悲しみに触れ
ポエット・M
【詞書】旅の思い出からの1首です。
★信州の城跡に聞く草笛に いにしえ忍ぶ音遙かなり
夕庵さん
【詞書】島崎藤村の詩「歌かなし佐久の草笛…」に寄せて。
★小諸なる城跡(じょうし)にひびく草笛に かの哀しみの人は遥かに
ポエット・M
★遙か聞くあの草笛をわれの手に 乗せて旅立ちし人を忘れず
夕庵さん
★草笛は茶の葉がよろし 雲水の奏でし曲は藤村の詩(うた)
ポエット・M
★茶摘みする赤いタスキの乙女らに 習いて異国の人の姿も
夕庵さん
★外国の人らも担う茶摘みの場 八十八夜も様変わりして
ポエット・M
★丹精の新茶を注ぎくるる男(ひと)一滴も残さず真白な茶器に
夕庵さん
★寂として白磁の碗に注ぐとき 茶の香幽かに部屋に満ちゆく
ポエット・M
★新茶(ちゃ)を供う九谷の器の彩増して 6月の風庭より来たる
夕庵さん
★古九谷の茶器の彩どり豪胆に 百合に並ぶも際立ちている
ポエット・M
★ほの暗き小笹のなかに見つけたり 気高く揺れる笹百合一本
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「アジサイ うす紅」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
夕庵さんへの返歌です
⭐️でで虫よ背中の荷物が重たかろ 朝日にひかる銀のひとすじ
夕庵さん
★ちさき背にランドセルとふ重くとも 好きなピンクやむらさき嬉し
みっちっち
昔は赤と黒だけでしたが、今はカラフルな色が朝日に光り、一年生も嬉しそうですね。
よろしくお願いいたします。
みっちっちさんへの返歌です。
☆卯の花の白咲き誇る ふるさとの 古寺の本堂 開け放たるる みっちっちさん
★旅の日の古寺は苔むし神さびて岩山背にして堂々とせり 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️旅の日の古寺は苔むし神さびて 岩山背にして堂々とせり
夕庵さん
★旅の日の永平寺にて若僧の 修行に我の常をかんがみ
みっちっち
よろしくお願いいたします
みっちっちさんへの返歌です。
☆むら雲は東へ移り 有虹のその真ん中を君は帰り来 みっちっちさん
★帰り来ぬ人を待つ身の切なさ よ 空を見上げて星を数えぬ 夕庵
よろしくお願いします。
☆ちさき背にランドセルとふ重くとも 好きなピンクやむらさき嬉し みっちっちさん
★思い出の6年間と共にある ミニランドセルはわが手の上に 夕庵
みっちっちさんの
むら雲は〜有虹を
夕虹と訂正お願いします。
⭐️思い出の6年間と共にあるミニランドセルはわが手の上に
夕庵さん
★思ひ出のサルビア揺るる下校道 走り出す友 ランドセルゆらり
みっちっち
⭐️帰り来ぬ人を待つ身の切なさよ 空を見上げて星を数えぬ
夕庵さん
★帰り来ぬ考妣(ちちはは)は満天の星 我のこころに光もたらす
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆帰り来ぬ考妣(ちちはは)は満天の星 我のこころに光もたらす みっちっちさん
★父母はすでに仏になり給い慈悲の眼で諭しくるるや 夕庵
よろしくお願いします。
☆思ひ出のサルビア揺るる下校道 走り出す友 ランドセルゆらり みっちっちさん
★お下がりのランドセル嫌と泣いた日の親の気持ちを解らぬものを 夕庵
よろしくお願いします。