第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その136)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める紫陽花」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆雨音に昼寝覚(ひるいさめ)しや そよ風が入りて布団を一枚増やす
西BOOさん
★吹く風に藤の鞘豆揺れいつつ 昼寝の猫にも触さ)やる音なり
夕庵さん
☆銀閣を 経て哲学の道ゆかば 雨粒まとふ紫陽花の色
みっちっちさん
★銀閣寺通りに住みいし歌友なり はんなり話す京言葉美(は)し
夕庵さん
★京言葉行き交ひし街 今はもう 異国の言葉行き交ふ街に
みっちっちさん
★何故怯む ここは我が国わが街ぞ 怒号のような異国の言葉に
夕庵さん
★金髪の女児が桜の着物着て 日本を好きになればまたよし
みっちっちさん
★スポーツの規律も徐々にゆるめられ あの人この人金髪多し
夕庵さん
★金髪の似合ふ若者 日本より世界へ大きく羽ばたひてゆけ
みっちっちさん
☆雨粒をまとひて色の七変化 神のマジックなるや紫陽花
みっちっちさん
★庭に咲く七変化とう紫陽花と昨日の話のつづきをしよう
夕庵さん
★庭に来る小鳥と語り合ふ朝(あした) ご機嫌いかが今日も陽気に
みっちっちさん
【詞書】偶然にも「ことり」という小川洋子の本を読んでいます。
小鳥のさえずる言葉を理解できる兄弟のちょっと切ない物語です。
★「ことり」とう文庫本閉じ 空仰ぐ 耳すまし聞く鳥のさえずり
夕庵さん
【詞書】以前、小川洋子さん原作の「博士の愛した数式」という映画に、
ほのぼのと感銘を受けたことを想い出しました。「ことり」も
ファンタスティックな小説ですね。
★偶然とふ素晴らしこと ほのぼのと映画に泣きし若き日想ふ
みっちっちさん
★涙腺も弱ってきたか涙出ず ドラマを見ても醒めた境地に
夕庵さん
「タチアオイ 八重」
☆波しぶき浴びても凌ぎ紫陽花は 空と競いて藍深めゆく
ポエット・M
【詞書】紫陽花の色の変化はさまざまに、深くなりゆく色を見ていると、
まるで小さな宇宙に吸い込まれそうな美しさです。
★空と海 溶けゆく藍を深めゆき ちさき宇宙とも見ゆ紫陽花
みっちっちさん
【詞書】紫陽花は「小さな宇宙」にも例えられますね。
一つ一つの花が空に向き懸命に頑張っている人の姿に見える
ことがあります。それぞれが彩どりを成し変化(へんげ)を
辿ることに、感動さえ覚えます。
★空と海 とり込み藍を極めゆく 人の想いに咲くや紫陽花
ポエット・M
【詞書】本当に紫陽花はひとつひとつが美しく、人にも宇宙にも
見えて、神様が作りし美しいものだなあと、いつまでも見飽き
ませんね。
★雨粒をまとひて色の七変化 神のマジックなるや紫陽花
みっちっちさん
【詞書】紫陽花の色彩の変化の美しさには神の意志さえ感じます。
★移ろいは神の恩寵(おんちょう)紫陽花よ へんげに秘める想いは深く
ポエット・M
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き競う デルフィニウム 白&紫」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆麦秋の野べに響ける草笛に 藤村の詩(うた)の悲しみに触れ ポエット・Mさん
★信州の城跡に聞く草笛に いにしえ忍ぶ音遙かなり 夕庵
旅の思い出からの1首です。
よろしくお願いします。
⭐️クッションにテトの匂いの残りいてカバー洗うも切なくなりぬ
夕庵さん
★ひとり寝の夜には君の香を抱き 枕濡らすも若かりし恋
みっちっち
よろしくお願いいたします
夕庵さんへの返歌です 。
☆信州の城跡に聞く草笛に いにしえ忍ぶ音遙かなり
夕庵さん
【詞書】島崎藤村の詩「歌かなし佐久の草笛…」に寄せて。
★小諸なる城跡(じょうし)にひびく草笛に かの哀しみの人は遥かに
ポエット・M
☆小雨中 孫と山上遊園地 遊び疲れでパパママ抱っこ 西BOOさん
★リュック背に左に2歳児右ベビーカー エスカレーター駆けるママ逞しき 夕庵
西BOOさん
返歌は無理なさらずにスルーしてくださいね。
お孫さんとの遊びはストレス解消になるでしょう。
奥様どうぞお大事になさってください。
☆夕虹を 亡き友垣と追ひかけし あの初夏の下校道いまも みっちっちさん
★吉報は虹の架け橋渡り来る 明日退院と友のよろこび 夕庵
☆夕虹を追ひてアクセル踏む君と うねる湾岸線の夕暮れ みっちっちさん
★驟雨やみ 山里遠く虹の立つ 腰を伸ばして仰ぐ農夫ら 夕庵
よろしくお願いします。
☆ひとり寝の夜には君の香を抱き 枕濡らすも若かりし恋 みっちっちさん
★尼僧なる寂聴氏は煩悩の 火を消さぬまま 99才を逝く 夕庵
よろしくお願いします。
☆小諸なる城趾に響く草笛に かの哀しみの人は遙かに ポエット・Mさん
★遙か聞くあの草笛をわれの手に 乗せて旅立ちし人を忘れず 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️尼僧なる寂聴氏は煩悩の火を消さぬまま99才を逝く
夕庵さん
★夫(つま)も子も捨て男へと 奔放の 恋と文学に生きし寂聴
みっちっち
よろしくお願いいたします
⭐️驟雨やみ山里遠く虹の立つ 腰を伸ばして仰ぐ農夫ら
夕庵さん
★大滝に打たるる漢は飛沫なか 小さき虹の光が肩に
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆夫(つま)も子も捨て男へと 奔放の恋と文学に生きし寂聴 みっちっちさん
★自己主張と巧みな話術の寂聴に 天台宗の教えは如何に 夕庵
よろしくお願いします。
☆大滝に打たるる漢は飛沫なか 小さな虹の光が肩に みっちっちさん
★山深く滝行すれば岩肌に 菩薩の姿現るらしき 夕庵
☆若き日の君と夢にて会えたなら 私に笑みを返しけるかも 西BOOさん
★秘かにもきみ思(も)うこころ隠せない たとえ夢でも逢いたきものよ 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です。
☆遙か聞くあの草笛をわれの手に 乗せて旅立ちし人を忘れず
夕庵さん
★草笛は茶の葉がよろし 雲水の奏でし曲は藤村の詩(うた)
ポエット・M
よろしくお願いします。
☆草笛は茶の葉がよろし 雲水の奏でし曲は藤村の詩(うた) ポエットMさん
★茶摘みする赤いタスキの乙女らに 習いて異国の人の姿も 夕庵
よろしくお願いします。
返歌を返せず、誠に申し訳御座いません。
夕庵さんへの返歌です
⭐️山深く滝行すれば岩肌に 菩薩の姿現るらしき
夕庵さん
★一の谷の合戦の朝 義経が武運祈りし木津磨崖仏
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆一ノ谷の合戦の朝 義経が武運祈りし 木津磨崖仏 みっちっちさん
★川の面に姿映しぬ磨崖仏 和束の里は茶摘みに忙し 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️川の面に姿映しぬ磨崖仏 和束の里は茶摘みに忙し
夕庵さん
★落日に手足欠けたる磨崖仏 麦秋の風そよと吹きゆく
みっちっち
よろしくお願いいたします
夕庵さんへの返歌です。
☆茶摘みする赤いタスキの乙女らに 習いて異国の人の姿も
夕庵さん
★外国の人らも担う茶摘みの場 八十八夜も様変わりして
ポエット・M
よろしくお願い致します。
☆落日に手足欠けたる磨崖仏 麦秋の風そよと吹きゆく みっちっちさん
★麦秋の風に桑の葉さわさわと「女工哀史」が頭をよぎる 夕庵
よろしくお願いします。
(再投稿かもしれません)
☆外国の人らも担う茶摘みの場 八十八夜も様変わりして ポエットMさん
★丹精の新茶を注ぎくるる男(ひと)一滴も残さず真白な茶器に 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️麦秋の風に桑の葉さわさわと「女工哀史」が頭をよぎる
夕庵さん
★たそがれの野麦峠に息絶へし 女工の碑より はるか飛騨見ゆ
みっちっち
よろしくお願いいたします
夕庵さんへの返歌です。
★丹精の新茶を注ぎくるる男(ひと)一滴も残さず真白な茶器に
夕庵さん
★寂として白磁の碗に注ぐとき 茶の香幽かに部屋に満ちゆく
ポエット・M
よろしくお願いします。
☆たそがれの野麦峠に息絶えし 女工の碑よりはるか飛騨見ゆ みっちっちさん
★飛騨牛の寿司頬張りながらそぞろゆく 遠き旅路の猿ぼぼが好き 夕庵
よろしくお願いします。
☆寂として白磁の椀に注ぐとき 茶の香幽かに部屋に満ちゆく ポエットMさん
★新茶(ちゃ)を供う九谷の器の彩増して 6月の風庭より来たる 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️飛騨牛の寿司頬張りながらそぞろゆく 遠き旅路の猿ぼぼが好き
夕庵さん
★災ひが去るとさるぼぼ ほのぼのと 見てゐるだけで幸せ呼べり
みっちっち
夕庵さんへの返歌です。
★新茶(ちゃ)を供う九谷の器の彩増して 6月の風庭より来たる
夕庵さん
★古九谷の茶器の彩どり豪胆に 百合に並ぶも際立ちている
ポエット・M
よろしくお願いいたします。
☆災ひが去るとさるぼぼ ほのほのと 見ているだけで幸せ呼べり みっちっちさん
★飛騨高山(たかやま)の店に猿ぼぼ吊されて赤いお顔の小さきを買いぬ 夕庵
よろしくお願いします。
☆古九谷の茶器の彩どり豪胆に 百合に並ぶも際立ちている ポエット・Mさん
★ほの暗き小笹のなかに見つけたり 気高く揺れる笹百合一本 夕庵
よろしくお願いします。