第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その159 ネット歌会)
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める 皇帝ダリア」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆冬澄んだ星の光を見上げてる 何万年も昔の光
西BOOさん
★大宇宙不変なれども人間の進化は果たして正解なのか
夕庵さん
★温暖化、オゾン破壊に宇宙ゴミ 自制せねば自滅するなり
西BOOさん
★省エネは温暖化ヘの歯止めにも 一人の自覚が地球を救う
夕庵さん
☆亡き父は冬空に似てしかり 檄飛ばしつつ包みてくれし
みっちっちさん
★亡き父は米寿を迎えし病床に えんじのマフラーに顔を埋めて
夕庵さん
★あたたかき考(ちち)の胡座に埋もれて 眠りし我よ あの冬の日よ
みっちっちさん
★冬日向猫は大きな欠伸して 手足伸ばしつ寝落ちもちもち
夕庵さん
☆千年の欅(けやき)にもたれ亡き友と遊びし様を偲ぶ冬晴
みっちっちさん
★晩秋の欅の落ち葉風に舞い 今日の歩数を掻き分けてゆく
夕庵さん
★晩秋の欅落葉をゆつくりと 妣(はは)の歩幅で共に歩きし
みっちっちさん
★後ろより道行く人は足早で わたし一人を置き去りにする
夕庵さん
★一人きり知らない道を歩きたし 知らないバスにどこまでも乗り
みっちっちさん
★知らぬ街歩けば人はやさしくて 初冬の風の心地よきかな
夕庵さん
☆図書館に本のページを繰りながら 窓は落日輝く冬日
みっちっちさん
★図書館に読み聞かせいる親子いて 時々「しーっ」と口に手を当て
夕庵さん
★落日の図書館にゐて 君の背を見つむるのみの遠き初恋
みっちっちさん
★図書館のステンドグラスに陽は落ちて やっと気がつく閉館のとき
夕庵さん
★図書館の本の匂ひに包まれて 気づけば窓は夕映への赤
みっちっちさん
★夕映えの映るガラスを背にしつつ 二人の影は濃ゆくなりゆく
夕庵さん
★夕映へのカフェの窓辺に君を待つ 人波の影 縫ひ来る君よ
みっちっちさん
★君待てどスマホも鳴らず気もそぞろ 家路を急ぐ人ばかり行く
夕庵さん
★夕暮れの家路を急ぐ人波を 息弾ませて君待つ店へ
みっちっちさん
★待つ人はスマホに見入り時稼ぎ 頭に入らぬ文字追うばかり
夕庵さん
☆樹影なき街にも枯葉舞いゆくや 哀しきまでの夕映えの中
ポエット・M
★やすらぎの欅の径もあっけなく 剪定されて彩を失う
夕庵さん
★ようやくに黄葉に染まる径をゆく 二人の肩に枯れ葉舞い散る
ポエット・M
★自転車の舞いあぐ枯れ葉跳び跳ねて 右に左に側溝埋める
夕庵さん
★舞い上がる枯れ葉の中を疾走す ライダー君の雄姿忘れず
ポエット・M
★ファーつけたバイクに越され追いかけど 姿は見えずあれは女狐
夕庵さん
★女狐はネオンきらめく街角に 幻影のこす妖艶な顔
ポエット・M
★花びらのような口からでる嘘に 懲りず集まる夕蛾灯の下
夕庵さん
★ほろ酔いのワイングラスに揺れる灯に 嘘と誠の 物語り編む
ポエット・M
★ほろ酔いのワイングラスに映る顔 伏せた睫に嘘は見抜けず
夕庵さん
★まつげ伏せ何を隠すや笑む君に ランタンの灯も妖しく揺れる
ポエット・M
★ランタンの灯り切なし明日こそは 明るい日のさすものと祈らんむ
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き初める露地の シクラメン」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆小春日に庭出で山を眺むれば 赤と黄色の折り重なれり 西BOOさん
★紅葉もようやく整いいざ行かむ パッチワークの山の賑わい 夕庵
よろしくお願いします
☆駅前を過ぎて山茶花匂ふ垣 暮るる家路に色を散らして みっちっちさん
★頬よせばほんのりやさし香りあり 白いさざんか木陰に咲きぬ 夕庵
よろしくお願いします
☆山茶花の垣 家々に長寿村 優しき時間ゆるり過ぎゆく みっちっちさん
★小春日の庭に爺さま等 相寄りて 蜜柑の出来をこもごも話す 夕庵
よろしくお願いします
☆命もつものの哀しさ愛しさよ 散る山茶花のかがよう紅(くれない) ポエット・Mさん
★惜しむべく山茶花のはな散る夕べ 初冬の風に身を震わせながら 夕庵
よろしくお願いします
夕庵さんへの返歌です
⭐️頬よせばほんのりやさし香りあり白いさざんか木陰に咲きぬ
夕庵さん
★みどりごに頬よせばふと乳の香は 甘く優しきさざんかに似て
みっちっち
⭐️小春日の庭に爺さま等 相寄りて蜜柑の出来をこもごも話す
夕庵さん
★小春日の庭に仔猫のはしゃげれば 母猫は目をつむりのんびり
みっちっち
よろしくお願いいたします
⭐️これやこの湯気の向こうに蕎麦ゆがく老舗の主の寡黙こそよし
夕庵さん
★懐かしき京の隠れ家 ジャズ喫茶 寡黙な主のリズム取る癖
みっちっち
よろしくお願いいたします
夕庵さんへの返歌です。
★惜しむべく山茶花のはな散る夕べ 初冬の風に身を震わせながら 夕庵さん
★山茶花の風に揺れつつ散る夕べ 命のきわの かくも静かに ポエット・M
よろしくお願い致します。
☆みどりごに頬よせばふと乳の香は 甘く優しきさざんかに似て みっちっちさん
★みどりごよ 澄みし瞳はいつまでも 濁りなきもの見るためだけに 夕庵
☆小春日の庭に仔猫のはしやげれば 母猫は目をつむりのんびり みっちっちさん
★小春日は野良猫(ノラ)も出てきてひなたぼこ 人恋しさに近づいてくる 夕庵
☆懐かしき京の隠れ家 ジャズ喫茶 寡黙な主のリズム取る癖 みっちっちさん
★テト膝にゆったり過ごすマンションの 陽の射す部屋は隠れ家なりし 夕庵
(テトは娘宅の子犬です)
よろしくお願いします
☆山茶花の風に揺れつつ散る夕べ 命のきわのかくも静かに ポエット・Mさん
★散りてなお花の在り処の確かさよ 苔むす上の山茶花の白 夕庵
よろしくお願いします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆紅葉もようやく整いいざ行かむ パッチワークの山の賑わい 夕庵さん
★温暖で本当に紅葉するのかと 遅れはしたが紅(あか)鮮やかに 西BOO