四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その112)ネット歌会

2023年12月06日 04時51分51秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その112)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 年末・年始の「水曜サロン」への投稿日程の変更を申し上げます。
 ☆☆☆ 2023年12月20日(水)  今年最終掲載日、締め切り 12月19日(火)
 ☆☆☆ 2024年  1月17日(水)  新年最初掲載日、締め切り  1月16日(火)
      なお、締め切り時間は いずれも17:00です。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「シクラメン」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆幾日が過ぎても病状完治せず 一生付き合う覚悟もたねば
                         西BOOさん
★人間の身体は微妙に不思議なり 徐々に回復してゆくものを
                         夕庵さん
★3治り2戻りしも3治り 上手くいけばと神に祈らむ
                         西BOOさん
★もどかしい ゆきつもどりつの病状も 道は開くと共に祈らむ
                         夕庵さん

☆「またね」という約束のない一葉のはがきを胸に温めている
                         夕庵さん
★山茶花の香の夕刊と その下に また一葉の喪中の葉書
                         みっちっちさん

☆おだやかに歳重ねしと言われれば 辛苦のもろもろ火の噴きやまむ
                         夕庵さん
★おだやかな波に立ちたる夫婦岩 ほどよき距離で君と生きたり
                         みっちっちさん
★八十歳過ぎたら年を忘れましょう 吾の挨拶に皆うなずけり
                         夕庵さん
★素晴らしき歌人なる女(ひと) いつまでも若き心と頭脳を持てり
                         みっちっちさん

     「未だ燃える もみじ」

☆街角の花舗は燎火の海のごと ポインセチアの赤極めけり
                         みっちっちさん
★クリスマス ポインセチアを贈りましょう あなたの幸運この一鉢に
                         夕庵さん
★ホスピスに母の最期のクリスマス 頬赤らめし母を忘れず
                         みっちっちさん
★病なく天寿を全うして逝きぬ 人の最期はかくあるべしと
                         夕庵さん
★生きるとは病もあれば苦しみも 山あり谷あり 恐れず生きる
                         みっちっちさん
★人は皆 涙を胸に満たしつつ 荒野を駆ける旅人のごと
                         夕庵さん
★阿蘇山を望む裾野に 馬駆くる 長きたて髪風になびかせ
                         みっちっちさん
★旅に来て秋の野菜を絵付けせむ 砥部焼の皿に盛る想い出を
                         夕庵さん
★少年の髪は金色ライオンの たて髪のごと身を護りいむ
                         夕庵さん
★ライオンの飛び出す絵本 喜びて 子らいくたびも閉じて開きぬ
                         みっちっちさん
★人の名を思い出さねば動物園へ 行けと宣うこれまた如何に
                         夕庵さん

☆せはしなく濡れ手で印押す 宅配は 夫頼みたるつやつやの柿
                         みっちっちさん
★好々爺 蓄えし髭なでながら 自慢の柿をもぎくれし日よ
                         夕庵さん
★サンタ髭つけし主治医に笑ひたる母の最期の満面笑顔
                         みっちっちさん
★息子(こ)の髭に白きを見つけ納得し吾の髪染めはもう止めとこう
                         夕庵さん
★弟は若白髪にて かねてより 兄と言はれて 苦笑ひせし
                         みっちっちさん
★散歩道 低空飛行に驚きぬ 烏の濡れ羽色 その羨しきよ
                         夕庵さん
★鳥声を聞きつつ朝の散歩道 糺すの森を抜け賀茂川へ
                         みっちっちさん
★亡夫の家居 どちらへ行くのか曲がり角 なかなか会えない夢の中でも
                         夕庵さん
★夢で会ふ父母はいつでも若き顔 我は子のまま親に甘へり
                         みっちっちさん
★子に甘え甘えられての繰り返し 恙なきやと今日を過ごしぬ
                         夕庵さん

☆街角の人々の背に「年末」といふ せわしなき 羽根生えたるや
                         みっちっちさん
★ひとときの欲望に負け街に立つ 女のツケはあまりに大きく
                         夕庵さん
★街角に盲目の人が立ちすくむ 点字ブロックに邪魔物おくな
                         みっちっちさん
★不自由な目の友の手にもみじ葉をのせて語らう縁のひだまり
                         夕庵さん
★ひだまりに 伏せて休めど 耳立てて 盲導犬は気を抜かずゐる
                         みっちっちさん
★いじらしや さよなら言うとまっすぐに見上げる子犬の瞳動かず
                         夕庵さん

☆舞い落ちる もみじは既に色うせて 炎暑のなごり無残にとどめ
                         ポエット・M
★疲れたら休めばいいよ 新しい朝(あした)のためにわたしと眠ろう
                         夕庵さん
★新しい朝(あした)よ来いと ガザの子ら 祈るも無惨 戦闘開始
                         ポエット・M
★新しいバイオレットのランドセル 飛んだり跳ねたり春を待つ子ら
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「秋明菊」

【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
 皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
 その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
 場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
 その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
 残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
 そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・

★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
 いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
 頂きありがとうございます。
 短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
 よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
 喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
 その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
 歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
 fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
 そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
 方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
 これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
 お寄せ頂ければ嬉しい限りです。

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
西BOOさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-07 12:49:53
こんにちは。

☆美しい紅葉の木を見つけども 手にカメラ無く遠くに眺める         西BOOさん

★遠景の山を彩る紅葉は まなうら熱くとどめおくべし            夕庵    

☆散らざるを願いし紅葉(もみじ)治癒待てず 冬、山風に散りしけるなり  西BOOさん

★紅葉は巡り来るもの逃げはせぬ その日に備えレンズを磨こう        夕庵

よろしくお願いします。
返信する
時の関守さんの返歌です (夕庵)
2023-12-07 12:54:11
こんにちは。

☆奇しき縁 孤独を生きる たましいに また会えるはず いつの日かまた   時の関守さん

★「また会おう」と言った言葉は霧のなかキャメルのコートを夢に探しぬ    夕庵

よろしくお願いします。
返信する
ポエットMさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-07 13:00:04
こんにちは。

☆青サギの飛び立つ沼に映りいる もみじ葉崩れ ふたたび燃ゆる    ポエットMさん

★紅葉の パッチワークの水鏡 遊覧船の 波白くひく         夕庵

よろしくお願いします。
返信する
夕庵さんへ (西BOO)
2023-12-07 17:43:39
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-12-07 18:01:41
夕庵さんへの返歌です。

⭐️爺婆がお団子持ちて出てきそう むかしばなしの茅葺き茶屋は
夕庵さん

★茅葺きのよき蕎麦処 見上ぐれば 千年の梁 くろぐろ光る
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
夕庵さんへの返歌です (ポエット・M)
2023-12-07 20:13:40
夕庵さん こんばんは。
夕庵さんへ返歌させて頂きます。

 ☆紅葉の パッチワークの水鏡 遊覧船の 波白くひく        夕庵さん

 ★黄と赤の もみじ葉映す水かがみ 縁(ふち)のアオサギ飛ぶを忘れて ポエット・M

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-12-07 23:19:34
夕庵さんへの返歌です。

⭐️手や足の朽ちたる大和の仏たち鹿と眠れよ その身横たえ
夕庵さん

★朽ち果てし野仏に添ひ色鳥も けものも丸く安らに眠れ
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
夕庵さんへ (西BOO)
2023-12-08 09:02:09
おはようございます。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。

✰紅葉は巡り来るもの逃げはせぬ その日に備えレンズを磨こう  夕庵さん

★サロンにて温かい声聞こゆれば 来年こそはシャッター切らむ  西BOO

よろしくお願い致します。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-08 11:21:16
おはようございます。

☆朽ち果てし野仏にも添ひ色鳥もけものも丸くやすらかに眠れ     みっちっちさん

★がらす越し陽の温もりにわが犬は日がな一日ねむりこけてる     夕庵

☆茅葺きのよき蕎麦処 見上ぐれば 千年の梁黒々ひかる       みっちっちさん

★伊那谷の山里に咲く赤ソバの可憐な花は絨毯を敷く         夕庵

よろしくお願いします。
返信する
ポエットMさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-08 11:28:17
こんにちは

☆黄と赤の もみじ葉映す水かがみ 縁のアオサギ飛ぶを忘れて     ポエットMさん

★アオサギは1本足にてしばらくを思考の深し近寄り難く        夕庵

よろしくお願いします。
返信する

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