第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き盛る 百日紅」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆盆すぎて直も酷暑は収まらず 赤とんぼとて飛びゆけれども
西BOOさん
★幼子の帽子にとんぼのブローチを つけて歩けば蚊は寄りつかぬと
夕庵さん
★暑過ぎか全く蚊を見ぬひと夏に 去年のままの液体ベープ
西BOOさん
★温暖化に生態狂う恐ろしさ 人の命はおろそかならず
夕庵さん
☆追憶の海のインディゴ蘇る あの夏の日のきみのジーンズ
夕庵さん
★お揃ひのジーンズまとひ 高原の風に吹かれし追憶の日よ
みっちっちさん
★二十歳の写真が語る思い出は キャンプに興じし初めてのジーンズ
夕庵さん
【詞書】親戚にサイパンで若く戦死した方がいます。いつも戦争の悲惨さに、
私達は平和を絶対に守らなければならないと、思い新たに合掌します。
★サイパンに二十歳(はたち)戦死の碑の前に平和守らむ合掌しかと
みっちっちさん
★軍服の写真の叔父も晩年は書画たのしみて戦禍語らず
夕庵さん
☆手水鉢の小さき竜の吐き出せる 水の音にも秋の気澄めり
みっちっちさん
★花手水 桔梗花びら敷き詰めて 清めの儀式もナイススポットに
夕庵さん
★お清めの水にひたりて花手水 うすむらさきもことさらに濃く
みっちっちさん
★花の寺 毎朝ひらく朝顔に 欠かせぬ水やり住職忙し
夕庵さん
★絵日記の朝顔の数 得意気に 父に見せたる遠き夏の日
みっちっちさん
「未だ咲く 八重むくげ」
☆絵日記の朝顔の数 得意げに 父に見せたる遠き夏の日
みっちっちさん
★長年をメモ代わりにする日記帳 五年日記を三年日記へ
夕庵さん
★考(ちち)の字のメモ書きのある専門書 重くともなほ捨てられず持つ
みっちっちさん
★箸紙にメモを残して席を立つ 宴の雰囲気壊さぬように
夕庵さん
★わだかまり 友へ手渡すメモ書きは 涙に濡れし ごめんねの文字
みっちっちさん
★予定表今ではスマホに書き込めば 忘れることなく知らせてくれり
夕庵さん
☆死者たちの無言の叫びか蟬しぐれ 敗戦忌なお戦は止まず
ポエット・M
★無言館 画布に遺りぬ恋人よ 無念戦火に散りし若者
夕庵さん
【詞書】無言館の館主、窪島誠一郎氏が開館の日に詠んだ詩の一節
「…あなたが遺したたった一枚の絵だ。その絵に刻きざまれた
かけがえのないあなたの生命の時間だけだ…」
★画学生 生きた証はキャンバスに 戦地に散るも想い遺れる
ポエット・M
★画学生の声なき声が地を這いて 愛しき人らを今も恋いしか
夕庵さん
★キャンバスに刻む命の絶唱か 無言館つつむ蝉しぐれして
ポエット・M
★志 半ばに逝きし画学生 名残りの瞳の自画像に泣く
夕庵さん
★自画像の瞳に宿る志 半世紀越え耀き止まず
ポエット・M
★夏の日の笑顔の孫を描きくれし 義兄の遺品は納戸に眠る
夕庵さん
【詞書】返歌というより、お義兄様を偲んで詠ってみました。
★かの夏に義兄(あに)の描きし孫の顔 遺品となるも笑みを留めん
ポエット・M
★描かれたる孫も育ちてそれぞれの幼は絵を見て「これ!ママ!」という
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「雨に濡れる 芙蓉の花」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆こおろぎの音も鳴り響く夜とても「暑い暑い」と言ってるよな 西BOOさん
★こおろぎの面構えとのにらめっこ 草に倒れし野武士のごとく 夕庵
よろしくお願いします。
☆清秋の京都町家の坪庭に 水琴窟の音さやかなり みっちっちさん
★踏み石を伝う離れの奥座敷 障子の明かりにうかぶ侘助 夕庵
⭐️踏み石を伝う離れの奥座敷 障子の明かりに浮かぶ侘助
夕庵さん
★はすかひに染めて茶掛けは夕焼(ゆや)け色 一輪挿しに侘助ひとつ
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆はすかひに染めて茶掛けは夕焼(ゆやけ)色 一輪挿しに侘助ひとつ みっちっちさん
★机上にはけさ手折り来ぬ芙蓉ばな 白き花びら静けさのなか 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️机上にはけさ手折り来ぬ芙蓉ばな 白き花びら静けさのなか
夕庵さん
★静けさのなかに湯沸かす音を聴き 茶掛の無とふ一字見つむる
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆静けさのなかに湯沸かす音を聞き 茶掛けの無といふ一字見つむる みっちっちさん
★半眼の無なる境地で座禅組み 呼吸(いき)整わすひとときの静 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️半眼の無なる境地で座禅組み呼吸(いき)整わすひとときの静
夕庵さん
★サーブ前 深呼吸して球見つむ 卓球戦のひとときの静
みっちっち
よろしくお願いいたします
台風は本当に来るのだろうか?
時折風が吹く程度、空は青空も覗くようになったが・・
☆サーブ前 深呼吸して球見つむ 卓球戦いのひとときの静 みっちっちさん
★雨戸閉め植木鉢も避難して 台風前の静けさに居る 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️雨戸閉め植木鉢も避難して台風前の静けさに居る
夕庵さん
★台風はいづこへ去るや 秋風に変はりゆく雲飽かず眺むる
みっちっち
よろしくお願いいたします