四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その149)ネット歌会

2024年09月18日 05時06分58秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その149)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「未だ咲く むくげ 八重」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆夜 冷房つけることは絶えねども 虫の音の中眠り誘われ
                         西BOOさん
★鳴き出した虫の音色は子守歌 秋もそぞろに月も出で来ぬ
                         夕庵さん
★中秋の名月を待つ半月は 西の空のみ雲を浮かべる 
                         西BOOさん 
★盃に月を映して名月を 愛でつつ1首 君に贈らむ 
                         夕庵さん

☆跨線橋のぼれば夕焼け広がりて 思わずたじろぐ天体ショーに
                         夕庵さん
★架橋より君乗る列車見つめたり 秋夕焼けに点となるまで
                         みっちっちさん
★帰京する孫を見送る空港に 言葉にならぬ涙の笑顔
                         夕庵さん
★言葉なく涙で笑ふ人のゐて こころ複雑 人間だもの
                         みっちっちさん

☆愛らしき小鳥の切手 久々に故郷の友へ手紙を書かむ
                         みっちっちさん
★膨らんだ想いの手紙海越えて 羽あるように離島への旅 
                         夕庵さん
★海と山超へ困難な旅終へし 小鳥へ託す友への想ひ
                         みっちっちさん
★友よ友 如何に居ますやひとり居の日々思いやる足も萎えしと
                         夕庵さん
★ひとり居の花を愛する友垣へ 花に囲まれ御身(おんみ)豊かに
                         みっちっちさん
★小袋を百個縫うのが目標と友は励みぬミシンにむかい
                         夕庵さん
★妣(はは)作のワンピース着て澄まし顔 我十歳のセピアの写真
                         みっちっちさん
★洋裁を習い始めて縫う服は 母へレースの白いブラウス
                         夕庵さん
★洋裁が好きなりし妣(はは)の作品は あまた箪笥に遺されてゐる
                         みっちっちさん
★リメイクの得意なりしも寄る年に 紙と鉛筆あれば満足
                         夕庵さん

☆朝なさな 色鳥戯(ざ)れる山門の 仁王の貌のゆるびゆくかな 
                         みっちっちさん
★網越しの阿・吽の像に許し乞い 東大寺の門をくぐりぬ   
                         夕庵さん
★朝夕の気に大仏の頬やはに 秋澄みゆける奈良東大寺
                         みっちっちさん
★秋天に奈良東大寺の黄金(きん)の鴟尾 世界遺産を鹿と見上ぐる
                         夕庵さん
★金の鴟尾 緑の海を泳ぎたや 奈良公園を鹿と戯(ざ)れをり
                         みっちっちさん
★鹿とても酷暑を避けて昼寝する 風はやさしく睫毛くすぐり
                         夕庵さん
★昼寝より覚めて遊べる子鹿へと 深きまなざし向ける母鹿
                         みっちっちさん
★お辞儀して餌をおねだりする鹿に かこまれ悲鳴の観光客は 
                         夕庵さん
★バス乗れば異邦の少女にかこまれて 異邦の言葉に浸る楽しさ
                         みっちっちさん
★バスは我が足ともなれば時刻表 頭に入れて待ち時間なし
                         夕庵さん
★好きなのはマイカーなれど バスの旅ぼうと景色を眺めるもよし 
                         みっちっちさん
★車窓より見渡す田んぼにひこばえは 元気に芽吹き風にそよぎぬ
                         夕庵さん
★車窓より風にたなびくうす雲の 刻々変はりゆく空ながむ
                         みっちっちさん
★さらさらと砂の雲かや秋の空 指より落ちて彼岸花さく
                         夕庵さん

     「未だ咲き継ぐ ききょう」

☆空蝉に命もあるや夕映えに つかむ爪さえ放つ輝き
                         ポエット・M
★君はもう長いトンネル抜けたろうか 羽化した蝶はいま飛び立ちぬ
                         夕庵さん
★今まさに朝日を浴びて羽ばたきぬ 羽化する蝶は 煌めきまとい
                         ポエット・M
★蝶の旅 羽をたたみて安寝せよ 愛しきものへ語りかけむと 
                         夕庵さん
★海峡を たえだえ越える蝶の旅 愛しき吾子の食草求め
                         ポエット・M
★親と子の情愛かくも尊きに 人道背くは恥とこそ知れ 
                         夕庵さん
★子に注ぐ親の情愛深きゆえ 親にならねば分からぬものも
                         ポエット・M
★故郷を捨てし男(ひと)ゆくふる里へ 雪に埋もれて老母(はは)ひとり住む
                         夕庵さん
★捨てがたき ふる里今も胸裡に 母につらなる優しき山河 
                         ポエット・M
★あの男(ひと)は母に甘えにふる里へ 山も木立も影絵のなかを
                         夕庵さん
★影絵なす けむる山河に抱かれし 母なる里の緩やかなとき 
                         ポエット・M
★ふる里の入り口すでに無人駅 夢か現のなかをさ迷う
                         夕庵さん
【詞書】かつて通学に使っていたふる里の駅は、今は無人ですが存在しています。
  新幹線の駅がすぐ近くにでき、路線が異なるため二つ並んで使われており、
  近代的な駅舎と、古き時代の趣を残す駅舎の新旧の対比が微笑ましいです。
★ふる里の無人の駅は凛と立つ 新幹線の駅にならんで
                         ポエット・M
【詞書】ふる里への返歌は浅田次郎の小説「母の待つ里」を読んでの発想です。
☆ふる里の沢の流れに蛍とぶ 提灯かざして母の呼ぶ声
                         夕庵さん
【詞書】現代人の「ふるさと喪失」の深さを描き、心の原風景を思い起こさせる
  小説「母の待つ里」の主人公、松永徹ら三人の想いを詠ってみました。
★ふる里をもたぬ人らの胸裡に 静かにしみる「母」の言の葉
                         ポエット・M
★なつかしきお国なまりの囲炉裏端 乾きし心を満たすおふくろ
                         夕庵さん
★おふくろの なまりなつかし囲炉裏端 思えばここで命養う
                         ポエット・M
★偽りの子の名刺胸に旅立ちぬ 母も寂しき一世であったか
                         夕庵さん
★血縁を越える愛情育みて 「母」子の絆 深まりゆくや
                         ポエット・M
★読み終えてふる里恋し我もまた 尋ねてもみむ 兄住む町へ 
                         夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める コスモス」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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6 コメント

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夕庵さんへ (西BOO)
2024-09-19 17:34:54
こんばんは。
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませて頂きたいと思います。

☆遙けくは 物干し台に 仰ぎ見た 月の兎の夢物語  夕庵さん

★猛暑日の続く9月に 月の中 兎も汗をかいてる様な  西BOO

よろしくお願い致します。
返信する
みっちっちさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-09-19 15:20:04
こんにちは。

☆哲学者めくまなざしでハシビロコウ ただ瞬きのスローモーション     みっちっちさん
  
★これからはスローに生きむと思う朝 見過ごすことも許してよしと     夕庵

よろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-09-19 15:01:10
こんにちは。

☆高原の夜空に君のプロポーズ ふたりのシナリオ星に託して       みっちっちさん

★期は満ちて大きな決意のプロポーズ ゆるがぬ君の愛に懸けむと     夕庵

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2024-09-19 00:07:32
こんばんは
夕庵さんへの返歌です

⭐️裏庭を腰低くして横切りぬ 猫も老いたりスローモーション
夕庵さん

★哲学者めくまなざしでハシビロコウ ただ瞬きのスローモーション
みっちっち

⭐️二人して夜の観覧車エンドレス月に託してシナリオを書く
夕庵さん

★高原の夜空に君のプロポーズ ふたりのシナリオ星に託して
みっちっち

よろしくお願いいたします
返信する
みっちっちさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-09-18 19:57:08
こんばんは。

☆秋天を今 高飛びの人とバー スローモーションのごとく降り来る    みっちっちさん

★裏庭を腰低くして横切りぬ 猫も老いたり スローモーション      夕庵

☆秋空をゆるゆる回る観覧車 いくつの恋の想ひを乗せて         みっちっちさん

★二人して夜の観覧車エンドレス 月に託してシナリオを書く       夕庵

よろしくお願いします。
返信する
西BOOさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-09-18 19:50:44
こんばんは。

☆中秋の名月の中 餅つきをする兎さん確かに見たり       西BOOさん

★遙けくは 物干し台に 仰ぎ見た 月の兎の夢物語       夕庵

よろしくお願いします。 
返信する

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