今年の染井吉野の東京での開花は3月29日と、昨年より10日近く遅れているようですが、開花後満開までの日数が、かなり短くなっていますね。そんな日々の中、何とか晴天に恵まれた過日、横須賀走水水源地の花見に細君ともども行って参りました。
「咲き染める 染井吉野桜」
この公園は、前にもこのブログで触れさせて頂きましたが…、明治9年、横須賀造船所のためにフランス人技術者ヴェルニーが築造した水源地の一部を、公園として開放した場所でもあります。市内唯一の水源地であり、横須賀水道施設発祥の地でもあり、自然海岸の走水海岸に隣接し設けられています。東京湾を一望することができる、桜の名所のひとつにもなっており、100本を超える桜が咲き誇っています。また、ここは「ヴェルニーの水」として市民にも提供され、私たちもポリタンク持参で、車で定期的に水汲みに来ております。この水は硬水ですが、コーヒーには最適です!!。
「走水水源地 全景」
スーパーで昼食用のお弁当を購入し現地へ向かいました。馬堀遊歩道、海岸道路を経由し現地まで片道4kmほどの道のりを、散策を兼ねて徒歩で向かうことにしました。折から、寒冷前線も近づいていることから北風も吹き、かなりの寒さを感じましたが、歩いていると結構汗ばんできました。
「花咲く 馬堀遊歩道」
徒歩で、約30分ほどで到着しましたが、桜はほぼ4~5分咲きで思っていたよりも咲き誇こっており見ごろと感じました。平日にも関わらず、折から春休みでもあり走水水源地は多くの家族ずれで賑わっていました。私達も水源地に咲く染井吉野や大島桜、さらに山桜等々の花を一通り見て回り、デジイチでのスケッチをしました。晴れなのに黄砂の影響かすっきりとした青空ではありませんが、何とか桜の咲く様をカメラにおさめることができました。
日当たりの良い、開けた場所を選んで昼食をとろうと用意していますと、監視員の方が近づいてきて「ここはトンビに狙われるから、場所を変えた方がいいですよ」と教えてくれました。空を見上げると3~4羽のトンビが獲物を狙って旋回していました。桜の木の下に移動し、枝に覆われた場所を選んで昼食をとり始めました。おにぎりを食べ始めると、いきなりバサッと音がしましたので見上げるとトンビが飛び去って行きました。
「走水水源地の 花見の人々」
おにぎりを狙ったのでしょうが、枝に邪魔され狙いが外れ、おにぎりをゲットできなかったようです。それにもめげずにトンビは旋回しつつ狙っていましたが、しばらくしてあきらめて去っていきました。監視員の方のアドバイスを受けて、場所を移動して良かったと細君と話し合ったところですが、狙われた衝撃は感じましたので、要注意ですね。
「走水水源地の 花見の賑わい」
満開までには少し日にちを要しますが、海沿いに咲く見事な桜を今年も二人そろって元気に楽しむことが出来、良かったとしみじみ思った次第です。公園には、1時間ほど居てバスに乗る予定でしたが、何とか余力もあり歩いて戻ることにしました。
「馬堀海岸遊歩道 この奥手が水源地です」
途中、「湯楽の里」という日帰り温泉の市場に立ち寄り、焼き芋と副菜等を買い求めました。この温泉のチケットを過日購入しましたが、今回は持参してきていませんでしたので入浴はスルーしました。海岸道路と遊歩道を通って徒歩で帰路につきました。歩数は15,000歩近くになっていました。それなりに疲れましたが…、久しぶりの長距離の散策に達成感も味わいました。
今まで何度も登場してきた「横須賀走水水源地」は見る度、その都度新しい魅力を感じますね。
その由来と歴史・・・そして現状・・開かれたこの緑いっぱいの公園で足を投げ出してくつろぐ人たちの姿に穏やかな笑顔と安らぎを感じます。
「馬堀海岸遊歩道」にも長閑な空気が漂っていますね。
ここなら歩くのが好きではない私も時を忘れて歩き続けられるかもしれません。
ありがとうございました。
いつも温かな想いの篭もったコメントを頂き、ありがとうございます。
おっしゃる様に、私のコメントでは幾たびか触れさせて頂いていますが、
「お花見」というと、先ずここが浮かびます。
家から4kmほどの距離にありますので、少し頑張れば徒歩でも行けます…。
途中、市場や、スーパーもありますので現地調達も出来ますし、
遊歩道も、海岸道路もありますので、歩くには最適な環境もありますので
人気な場所となっています。
fumiel-shimaさんは歩くのは好きでないとのことですが、この場所は
オーシャンビューでもあり歩いたり、ジョギングするには快適な場所と
思っていますので、歩き続けられると思います。
かつて、木村拓哉主演の「教場」というテレビドラマで、この海岸道路で
濱田岳がジョギングする場面が撮影されましたが、絵になっていました。
これからもお立ちより頂ければ嬉しいです。
コメント頂きありがとうございます。
おっしゃる通りですね。鳥はトンビに限らず凄い視力の持ち主
なのでしょうね。
ここの公園では、かなりの人が、食べ物を狙われ持っていかれたのを
目の当たりにしました。私たちは枝に覆われた場所に移動しましたので、
大丈夫と思っていましたが、甘かったと思っています。
彼らも命を繋ぐために必死でしょうから…。
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。
「詞書」源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から3首提出しますのでご指導よろしくお願いします。
源氏物語巻名歌・13乙女(をとめ)
歌の背景
光源氏三十三歳。五節の日、参上した源氏は舞姫を見て、若い時に目にとめた舞姫の乙女の姿をお思い出し、文をお遣わしになる。一方、夕霧は惟光の娘の五節に歌を贈る。
「少女子も 神さびぬらし 天つ袖 古き世の友 よはひ経ぬれば」 光源氏
「かけて言へば 今日のこととぞ 思ほゆる 日蔭の霜の 袖にとけしも」 五節
「日影にも しるかりけめや 少女子が 天の羽袖に かけし心は」 夕霧
返歌
「年月の 積もりを数え 懐かしさ 内に秘めたる 思い呼び覚ます」
「舞姫が 日陰の葛 かけて舞い 霜のようにと 溶ける思いも」
「舞をまう 天の羽衣 舞姫に 思いのほどが だれの目にも」