四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

秋薔薇を

2024年10月24日 09時21分28秒 | お出かけ

 10月初旬から今週にかけては季節柄、関りをもつ公立中学校の体育祭や、
地域の行事、
各種ボランティア関連の会議、イベント等々が集中し精神的にも
物理的にも余裕のない日々の連続でした。
 そんな日が続く秋晴れの一日、細君ともどもヴェルニー公園の秋薔薇を
見に行ってきました。
この公園では先週末に「2024秋のローズフェスタ」が
予定され、
かなりの混雑が予測されることから、その前にゆったりと
薔薇見物をしようと繰り出したところです。

     「秋薔薇 ポニカ’82」

 この公園の名前は、このブログでも何度か触れていますが…、
フランス人技師ヴェルニーが建設に貢献した横須賀製鉄所跡地が望める
ことが出来ることから「ヴェルニー公園」と名付けられました。

フランス庭園様式を取り入れた海辺の公園で、園内にはフランス式花壇や
あずま屋、噴水等が設けられ、フランス、アメリカ、日本の
種を中心とした
約1400株の薔薇も植えられています。
 四季咲きの品種の薔薇も多く、春、秋双方の季節に咲く薔薇が眺められ、
海辺のボードウオークで散策も
楽しめる優雅な雰囲気の薔薇園でもあります。


     「ヴェルニー公園の景観 (一部)」

 訪れた日には、秋晴れの下で秋薔薇が既に盛りを過ぎ、終焉に近い状態の
花が大半でしたが…、それでも何輪かは咲き残り、そんな薔薇を
愛おしみつつ
眺め、デジイチスケッチもしてきました。

五月の太陽の下で輝くように咲く、生命力に満ちた薔薇も見ごたえがありますが、
秋の陽ざしをまとい静かにうつむきがちに咲く薔薇も、
風情があって良いものと
改めて感じました。

     「秋薔薇 マダム・サチ」

 特に「マダム・サチ」という白薔薇がありますが、五月に咲いていた花とは
異なり秋薔薇の楚々とした雰囲気は、この花の真の姿かと思って
しまうほど
雅な趣をまとっていました。

また、「楽園」という名を持つオレンジ色の薔薇も、秋薔薇の方がこの名前の
雰囲気を醸し出しているとの印象を持ちました。

     「秋薔薇 楽園」

 折からの喧騒の日々の中、そんな薔薇たちを細君と共に眺めながら、
秋のひと時をのんびりと過ごすことができ、久しぶりに「命の洗濯」にも似た
想いを味わうことができました。


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4 コメント

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いい時間を過ごされましたね。 (fumiel-shima)
2024-10-24 14:10:18
ポエットMさん、こんにちは。

10月も後半に入り、先日はまたまた暑いくらいの日が続きましたね。
その後に、雨・・そして今日はまた不安定ながらも陽ざしも出て深まりゆく秋を感じさせてくれています。

鎌倉の覚園寺では季節外れのアジサイが咲き、ツクツクボウシが鳴いたりしたようですね。
都内でもソメイヨシノが咲くなど・・・

暑い日が続いた所為で秋薔薇の開花が遅れているところもあるそうですが、このバラたちはそれぞれの役目を果たしているようですね。
返信する
fumiel-shimaさんへ (ポエット・M)
2024-10-24 21:01:35
fumiel-shimaさん こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。

おっしゃる通りですね。世界気象機関の発表ではありませんが、
「地球温暖化の時代は終わり、“地球沸騰”の時代が到来した」が
昨今の諸々の現象から、実感として感じられます。鎌倉の覚園寺の事象は、
その予兆かも知れません。

多くの薔薇苑では、夏の暑さで開花がかなり遅れているとの情報がありましたが、
ここ、ヴェルニー公園の薔薇は予定より早めに開花し、「ローズフェスタ」
には残念ながら「散る薔薇」となったようです。イベントの主催者も、
日程設定に、結構苦労されているようです。
植物たちも、気象変化に戸惑いつつも、おっしゃるように「己の役目」を
きっちりと果たしてくれています。この健気さに頭が下がります。

これからもよろしくお願いします。
返信する
短歌投稿 (knsw0805)
2024-10-28 16:03:50
こんにちは。

実は29日から30日にかけて東京へ旅行します。毎年恒例の行事で、嫁さんの親友に会いに行きます。まあ嫁さん孝行でしょうか(笑)ついては30日水曜日はサロンの会に投稿出来ませんので今提出しておきます。後はShouさんにお任せします。よろしくお願いします。

源氏物語巻名歌は「源氏物語に登場する個性豊かな15~20人の女性たち」を中心に返歌を楽しみたいと思っています。主に光源氏と女性たちの贈答短歌が中心です。今週は源氏物語巻名歌から2首提出しますのでご指導よろしくお願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、返歌自体は新規で作成しています。私は再度研究しますので、Shouさんにおかれましてはお世話かけますので、返歌のみのご指導で簡潔に願います。

11花散里(はなちるさと)
右大臣家の台頭、女性たちとのはかない関係から源氏は厭世を強めていく。そんな折、源氏は故桐壺帝の女御であった女性の邸を訪れる。女御の妹(花散里)と源氏はかつて宮中でほのかな関係があり、姉妹は源氏を頼りに暮らしていた。邸へ向かう途中源氏は、昔なじみがあった中川のほとりに住む女に歌を届けさせたが、返事はつれないものだった。落ち着いた雰囲気につつまれた女御の邸で、源氏は女御と故桐壺帝のことを回想し、その後、花散里を訪ねた。花散里は源氏の不在を責めることなく、穏やかに語り合った。

「をちかえり えぞ忍ばれぬ ほととぎす ほの語らひし 宿の垣根に」光源氏
昔を思い出して下さい。ほととぎすの声が逢わずにいられないと鳴いています。昔、少しだけお逢いした同じその垣根で……
「ほととぎす 言問ふ声は それなれど あなおぼつかな 五月雨の空」中川の女
ほととぎすの声は昔のままですけれど、貴方の心は五月雨の空のように、頼りになりません。

返歌
「御心の安まる暇なく辛そうで 逢瀬を持った情け忘れなく」
「姫君は若々しくも懐かしく わざと思い出すふり切なく」
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2024-10-28 17:42:00
Kenさん こんばんは。

早々に「水曜サロン」へ出詠して頂きありがとうございます。

クッキーさん孝行は、クッキーさんがお望みなら、心置きなくやって頂ければと思います。
「あの時やっておけば・・・」等の後悔はKenさんには似合わないと思いますので・・・。
二歩も、三歩も先を読むKenさんですから。
でも、クッキーさんは幸せな方と思っています。

出詠頂いた作品の歌評、解説は11月6月掲載の「水曜サロン その156」へ掲載させて頂きます。
よろしくお願い致します。
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