シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

ボランティアのシルバーパワー

2012年06月19日 | 箱根接待茶屋の森づくり協議会
6月15日、ボランティア団体で構成している
箱根接待茶屋の森づくり協議会の作業に行って来ました。

どんなコトをやったかっつーと、こんなコト。
http://settaijaya.i-ra.jp/e504439.html

ワタシの仕事はウィンチの操作とブログ用の写真撮影なんで、
大した作業ではないのですが
他の人達は皆さんけっこうな重労働。

いつも思うのだけど、ボランティアの範囲を超えてるなぁ!!
協議会の中で、主に活動している三島フォレストクラブでも同様なのですが
一番主な活動内容は森林での間伐。

でも、林業を本職でやってた人はほとんどいない。
厳密には一人だけ、若い人が現役の林業従事者だけど
遠方にいるため、普段の作業にはほとんど出られない。

ボランティア団体というのは、多くがそうなのだろうけど
時間に余裕がある、リタイアした世代が多い。

三島フォレストクラブも協議会も、活動している人の多くは
60代や70代。

その体力にも感心するのだが、
知識や技術に関しても本当に尊敬に値する。

間伐をしたり、木材を運んで木道を作ったり
時には大工仕事をしたり。
例えば、ロープの結び方ひとつとっても
ワタシには出来ないコトばかり。

なんというか、「生きる力」が若い人とは全然違うのだと思う。
若い時に身の回りの色々な事を自分でやってきた世代だよねー。
例えばガスなんか無くて炊事やお風呂の火を
薪割して焚き付けてた、なんていうのは結構なスキルだなー、と。

そうそう、よその家に行った時、
「この部屋って後から付け足したっぽいなー」と思っていると
「おじいちゃんが増築したのよ」とか言われてビックリした、
なんて事が何回かある。
DIYの規模が違う。

女性の場合もしかり。
昔は
着る物は自分で縫っていた、とか
味噌、醤油も家で作っていた、とか
食べるものが無い時はイナゴを捕ってきた、とか。

(もちろん今の人でも同じことを出来る人はいなくはないだろうけど)

若い人では出来ないたくさんの事を、
日常的にやっていたんだ、というのは
ものすごい財産であり、貴重な文化ではなかろーか。

そしてそれは今のお年寄りだけじゃなく、それ以前の人達もずっとやってきたワケだよね。

ワタシなんか、ホントなんにも出来ない人間なので
そーゆーコトを全然継承せずに埋もれさせて良いのか!?
と急に心配になってしまった。

「シルバーパワー」という言葉はよく聞くが
「シルバースキル」の重要性にも目を向けたいものです。