シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

ハッカを育てる

2012年10月03日 | 植物いろいろ
1ヶ月ほど前、とある講座でハッカをいただきました。
元は2本くらいのものを短く切って
水に挿し、節から芽や根がにょとにょろっと生えてきたものを
プランターに植えました。


ハッカ。
そう、ミントです。
けっこう「ミントなら、うちにもあるよ!」という方
多いかと思います。

だけど、多分ちょっと違う。
ワタシがいただいたのは「和ハッカ」

普通よくあるのはスペアミントやペパーミントですね。
要するに外来種。

外来種が繁殖しすぎると元々その土地にあった在来のものが
少なくなったり、なくなってしまって生態系に影響を与えてしまう。
ミントも結構、繁殖力強いですよね。
地に植えるとどんどん広がっていってしまうんですよねー。

だから、外来の種はなるべく鉢に植えるなどして
自然繁殖しないように努めるのがいいのかなぁとか思ったりする。

しかし、いただいたこのハッカ、こーゆーHPを見ると
純粋な和ハッカなのかどうか、ちとワカランですな。
交配したものかもしれないので、育てつつ観察してみよーと思います。

外来種に話を戻しますと、最近ホントに増えましたよねー。
昔は見なかったけど、最近その辺でよく見かけるなーっていう植物。

このナガミヒナゲシってのは、春にホントーによく見かける。
目立つ花なので特に目に付く。
種が非常に多く、繁殖力が強いので、
うっかりキレイだなーなんて持ち帰ると
アッッ!!!!と言う間に庭を占領しそうです。

ユウゲショウ
も可愛らしい花ですが
子供の頃は見なかった気がする。

最近メキメキと頭角を現してきた、困らせる外来の代表格はコイツ。
アレチウリ!!!!

つる性の植物なので土手や川原、草地を覆い尽くしてしまいます。
本当に他の植物が見えなくなってしまうほど。

外来種の動物といえば、アライグマ。
ペットが野生化して畑を荒らしたりして問題になっていますね。
一方、日本で、外来種で困っているように
外国で日本の種が迷惑をかけているケースもある。

どこでも普通に見かけるイタドリが、遠くイギリスで問題になっている。
とにかく繁殖力が強く、床と壁の隙間から家の中にまで入って来てしまう事もあるのだとか。
こうなると、日常生活に被害が出てくる。

イタドリなんて、日本ではたくさん見かけても
困るようなことは無いのにどうして???
と思いますよね。

実は動物も植物も、生態系のつながりによって
お互いが増えすぎたりしないよう、うまいこと調節しあっている。
それはたくさんの植物同士の場所のちょうど良い分配だったり、
虫や動物が食べていたりとかね。
そういう関係がぐる~~~~~っと廻ってバランスを保っている。
イタドリも日本ではそういうバランスの中で生きていて
何の問題も無いのだけど
外国で、そういう関係性を保つ生物が他に居ないとなると
ただただ増えるばかりになってしまうというワケ。

イギリスではイタドリの駆除のため、
天敵であるイタドリマダラキジラミを輸入したらしいのだけど
それが、また新たな生態系の乱れを起こさないとも限らない。

小さな虫やちょっとした植物が、何十年か後に
私たちにどんな影響があるかもわからないなんて
生態系ってデリケートだわねぇ。

園芸はステキな趣味だけど
ちょっとそんなコトも考慮してやってみて欲しいなぁとか
思う今日この頃です。