シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

安全な毎日

2016年12月22日 | 平和
先週、「標的の村」という映画を観た。
沖縄県の高江という地域の周りに米軍のオスプレイのヘリパッドが集中している。
建設前から反対している住民のドキュメンタリーです。
こちらは映画の公式サイト

ちょうど、と言うかたまたまと言うか13日にオスプレイの墜落事故があった。
飛行訓練が一時的にでも中止になったり
建設も見直されるのではないかと期待されたのだが
「安全が確認された」とあっさり再開。

また、爆音を響かせながら日常生活を送る人達の頭上を
墜落した原因も明らかにされないオスプレイが飛び続ける。

昼夜を問わず、低空飛行訓練もする。

以前にTVで、沖縄みたいに人々が生活しているすぐそばに基地がある場所は他にない、と言っていた。
沖縄は異常なのだということだ。

ヘリパッド建設に反対する住民は十分な説明もされず、意見も聞き入れてもらえず
やむなく座り込みを行っているのだけど、
驚くべき事に「通行を妨害した」として国が住人を訴える裁判を起こした。

その住民のリストには子供が含まれていた。
その子は、なんと現場に行った事もない。
国の訴えがいかにいい加減であるか。
(後に子供のみ訴えを取下げられたらしいが)

悲しいのは、住民が座り込みや裁判など、多くの場面で戦わなくてはならないのが
米軍ではなく、工事を行う沖縄の業者や日本の警察や日本という国だという事だ。

やるせない。