東日本大震災という大変な災害が起きてもう20日が経ちました。
TVで見る被害の大きさに、ただただ驚くばかりで
出来る事と言ったら、お店のレジ横にある募金箱に時々小銭を入れたり
たまたま家にあって、役立ちそうなモノを救援物資として寄付したり。
あ~そうだ、その他にできる事は節電!!
三島市ストップ温暖化推進員として地球温暖化防止のために講座をやっております。
ワタシの講座は今のところ、
「主婦必見!節約エコ家事講座」と
「江戸に学ぶエコロジー講座」のふたつ。
先週も「江戸エコ講座」をやってきました。
震災による停電や、計画停電などにより、
人々の節電意識は今とても高まっていて、
熱心に聞いていただきました。
夏には電力が相当足りなくなりそうですが
うーん、これは今から色々な対策が必要ですね。
サマータイムを導入するという案もあるそうな。
江戸時代は日の出と日の入りに合わせた不定時法で、
日が昇れば活動し、日が沈めばお休みなさい。
真夏ならそうだね~8時くらいにやっと暗くなるもんね。
ハイ、そしたらもう、いっそのこと照明は使わない!!
電気つけなきゃならないくらいに暗くなったら寝る!!
よしっ、照明の分の節約はOK!
問題はエアコンなのよね。画面上にある絵は
うちわで出来た扇風機みたいなモノですが
時代劇にだって出てきやしないのは、涼しくなかったんでしょうね。
たぶん、普通にうちわとしてあおぐ方が涼しいだろうなぁ。
江戸の夏の風物詩はうちわに風鈴、金魚に朝顔、プールはないけど行水したり、
夕方になりゃ橋や船から花火を見たり。
エアコンはないけど、温暖化もないしヒートアイランドもないから
打ち水でもして風に当たれば、もうじゅうぶん涼しい。
江戸時代には戻れないけど、ヒントはいっぱいあるし
ほんの少し前まではエアコンなんて贅沢品だったよね。
エアコンがあるからこそ、
「エアコンがなきゃ快適に過ごせない夏」になってしまったのかも。
「エアコンありき」の家、施設、町、乗り物。
色んなモノが、そーゆー設計。
けど人は順応するし、工夫もする。
エアコン使えませんよ!!
ってわかってれば、な~~んか上手いコト乗り越えてしまう知恵が働くんじゃないかな、
とは楽天的すぎるよねぇと思いつつ、希望としてそうあってほしい。
ちなみにウチはエアコンないよ!!
同時代、ヨーロッパは『コレラ』等の伝染病に見舞われていたんだけれど、江戸では起こらなかった。
『上水道』を持っていたし、人糞は『肥料』として回収されリサイクルが成されていた。
フランスなんぞはシャンゼリゼ通りに御虎子(おまる)の中身をぶちまけていたんだよね。
そりゃぁ~~伝染病も起こるべさ。
江戸ってすごい都市だったんだね。
フランスの汚物のせいで発達したモノは
香水とハイヒール。
美しいものと汚れたモノは意外に近いのですねぇ。
とある喫茶店のカウンターでね。
3人の常連が座っていたのね。
おまるの人が真ん中で、右側があたし、左側が料理人。
その「おまる」話を聞いて、料理人が「なにかの符丁、業界用語なんでしょうかねぇ??そういえば、料理人業界にも符丁がありましてね。『◯十(まるじゅう)』って何かわかります?」と聞いてくる。
「ん?まるじゅう???あれ?そういう家紋あるよね。」
「あっさすが実家が葬儀屋さんだからそこにいくね。いい線いってる。その家紋はどこよ。」
「あ~たしか島津家だから薩摩藩・・・さつま・・・さつまいも??」
「そう。料理業界ではさつまいものことを『まるじゅう』という符丁でいうの。」
う~む業界用語は奥が深いとおもったのねぇ。
『御虎子』で思い出した。