龍は経験を食べて大きくなる

昨日、12月1日の「いのちの日　いのちの時間　東京」自死者追悼法要は無事に終了いたしました。浄土宗大本山の増上寺を会場としてお借りし、超宗派の僧侶がなんと70名で準備、受付、法要、茶話会などを行いました。広島や大阪、名古屋からも駆け付けた、熱い思いを持ちながらも決して表には立たない、「輝かない僧侶」に徹する仲間たちに限りない拍手を贈ります。パチパチ！


一昨日は、大学の仏教学部での特別授業を任されました。必修科目では無い講義なので、必然やる気のある学生しかおらず、非常に刺激を受けました。
先日、自殺対策に取り組む僧侶の会の方たちと少し話した事がありまして、授業の中でも学生（未来の真言僧侶）にちょっと脱線してその話題を振りました。仏教国であるブータンが提唱する国民総幸福量（GNH)を今こそ考えるときでは無いかと。

・全世界の預金と株券などといった資産の、なんと半分を日本人が持っています。間違いなく世界一のお金持ちの国です。それなのに、なぜみんな経済的に苦しいと言って悩まければいけないのか。
・なぜ毎年3万人以上の人が生きるのが辛いと言って命を絶たねばならないのか。
・今、爆発的な経済の発展を続けている韓国が実は日本よりも自死する率が高いのはなぜなのか。
・物を持たなければ楽しく過ごせるはずの休日が、物を持ちすぎているために、いつも片づけをして終わってしまうのは果たして幸福な人生か。
・なぜオールバックにガウンで、まるでボンバイエなのか。

答えはそれぞれが決めることだからあえてリードはしませんでしたが、きっと何か考えてくれた、、、、、と思いたい。ま、もともとそういう講義ではなかったのですけど。
これでも一応、ずいぶん昔ですが４年間程、大学で非常勤講師をしていたんです。評価はA,B,C,DでDは落第。成績は学生が卒業するまで大事に保管していなければいけないので、そこそこ緊張しながら評価していました、、、、、、体育だけど（＾＾；）