ひとつだけ

宮城県石巻市に復興支援に行ってきました。
10日の午後、流山を出て、仙台泊。11日に石巻へ。
5月に避難所の体育館を訪れた時とは違い、皆さん仮設住宅に入られました。とはいえ、まだまだ海のそばは瓦礫の山、住めなくなった家々、何重にも積み重なった廃車の山…



雪の中、瓦礫の撤去作業が黙々と進められています。


午前中は、保育所でPRINCOショー。鹿妻保育所の子たちと、そこに間借りしている渡波保育所の子どもたち。みんな純朴でいい子たちばかり。



洞源院で週2回開かれるハーブティーサロンは仮設住宅に暮らす方々の憩いの場になっています。


午後2時46分には、月命日の慰霊法要に出仕。震災から10か月たったのではなく、10か月間続いているのだと目の当たりにしました。



大学受験、高校受験を控えた被災学生の逸話を聞いて、思わず涙腺が緩みました。なんとしてでも彼らに万全の態勢で試験を受けさせてやりたい。冬休みには関東から東大や早稲田などの学生が、ボランティアで勉強を教えにきてくれたのだそうです。大学の後期試験期間に入り、一旦関東に帰りましたが、センター試験後にまた来るよと約束してくれたそうです。パチパチ！
僕りんも勉強を教えてあげられればいいけど、、、、せめて一生懸命に実力発揮祈願をするよ！

被災地の皆さんが一番心配なのは、関心が薄れてしまうことだそうです。今年の受験生たちより、来年、再来年の子たちの方がよっぽど心配だと。ちょっと周りを見回しても、震災直後にガソリンスタンドに行列を作った人や、スーパーやドラッグストアで水を買った人たちは、早くも日常に戻ってしまい、自己の怠惰な年末年始を露呈していました。
あの頃、自分だけは車に乗らないように、自分だけは買占めをしないように、としていた方々は未だに心配をされているのに。


そして「一番欲しいものはなんですか？」と伺うと「仕事」と即答されました。「仕事。うーん、次は家。あとはお金だよなー」と。
仕事もあって家もある私は（お金は無くて借金だらけだけど＾＾；）せめて礼節を欠かずに、かの地の方々の気持ちを慮って、暮らしていきたいと意を新たにしました。