PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



忘れないうちに、今更ながら先日鑑賞した『ブレードランナー2049』について。
周囲の評判があまり良くなかったけど、、、、私はおもしろかったですよ!さすが、『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。豚骨のようにいくらでもいい出汁がとれる、骨太なSFです。パチパチ!

35年前の『ブレードランナー』は、中学生の時に、友達同士でレンタルビデオ店に行き、集まって鑑賞会を開いたりした思い出の映画です。酸性雨の降る、香港の九龍城のような(行ったこと無いけど^^;)近未来。かっこよかったなー。あの映画の影響で、ネオン輝く近未来では、やたらと雨が降るようになったと言われてます。

また、日本人にとって折り紙は日常的なものだけど、アメリカでは非常に印象深いアイテムとして映画で使われたのでしょう。前作の最後に出てくるユニコーンの折り紙から、てっきり、「デッカードはレプリカントだった」と、この歳まで思ってました。しかし、今作の予告編にハリソン・フォードが出ててびっくり。「デッカード、人間じゃん!老いてんじゃん!」、と(^^;)

以下、ネタバレ有なので一応、白字で書きます。



前作は観ていなくても大丈夫、と言われてますが、やっぱり観ていないと、レイチェル登場にびっくりできないし、老人ホームでの折り紙に、おおっと驚けないです。
レプリカントが子どもを産むようになり、人を殺す時に涙を流すようになる。人間との境界がますます曖昧になっていきます。ブレードランナーKの恋人である、ジョイのうるうるする瞳を見ていると、単なるプログラムのはずなのに、それを壊そうとするラブに対し、「踏んじゃダメー!」と言いそうになります(^^;)
人間とアンドロイドを分ける物は何なのか、これは原作のフィリップ・K・ディックの永遠のテーマだったんだそうですね。
今後、人間は、「自分はアンドロイドでない」と言い切れるのか。それは何を根拠に?
昨夜見た夢は、単なる植え付けられた記憶で、そうだと思い込んでいるだけではないのか?



監督は、「この映画はピノキオだ」と言っているそうで、なるほどです。ライアン・ゴズリング演じるKがピノキオで、ジョイがコオロギ(ジミニー・クリケット)。
レプリカント(アンドロイド)がどうすれば人間になれるか、それはこの映画では「誰かの為になることをする。大義の為に戦う」ということでした。Kはそれを成し遂げ、人として死んでいく…。ラストシーンが雪なのもいいですね。雨から雪へ。



写真~
解体中の円東寺仮納骨堂。今までお疲れ様でした。明日も作業が続くようです。




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