入口の牌楼(パイロウ)を見下ろしました。牌楼は日本の神社の鳥居のようですが、宗教施設だけでなく道路、陵墓や記念堂などの入口に中華文化のシンボルとして建てられています。牌楼からのなだらかな上り坂の広場を歩きながら故宮博物院展示の文物への期待を高めてゆきます。
本館を背にして右側の建物は故宮行政大楼です。こちらに清朝の文物68万点の一部が保管されています。北京の故宮博物院では埃りをかぶったショーケースや壊れかけたお宝を見せられ、台湾に退避したお宝と比べ、扱いのずさんさを感じました。大陸の人が台湾に執着する何分の1かはこの故宮のお宝にあるのかと・・・
バスは博物院の建物のゲート前で停まりました。路線バスなどはここまで入りませんので、牌楼の門をくぐって長いプロムナードを上って来ます。その時本館の正面の階段の上にアーチが見えます。ここに細い竹が植わっていてカーテンのようになり、バスなどの往来を見えなくしています。
オープントップバスは4時間以内決まったスポットで乗り降り自由です。故宮博物院で途中下車して館内に入ることにしました。数多くの財宝を大陸から運び込み、いまだ展示されることがない宝が蔵に眠っていると聞きました。何回か訪れていますがとてもすべてを見ることはできません。