白壁に模様が浮き出るハーフティンバーは建築した時、木材が高騰していたため細い木材を何本も密接して並べて強度を確保したことが結果として美しい建物になったとのことです。
地震がない国なので通し柱がなく、一階に上階を重ねてあるだけとのこと。建坪に税がかかるので上階はオーバーハングさせて面積を稼ぐのも庶民の知恵との裏話も聞きました。
シェイクスピアが生まれ、生き、没した街ストラトフォード・アポン・エイボン。街を歩くとチューダー様式の家並みが見事です。白壁にハーフティンバーと呼ばれる柱や梁を露出させた15世紀からある様式です。
シェイクスピアが生まれ、ここに眠る。教会での滞在はほんの短い時間でしたが、偉大な文豪が生きていた空気に触れ、感慨を深くしました。
ひざまずき祈る人の膝の痛みを和らげるクッションが用意されていて、観光とは別の地元の住民の信仰の世界を垣間見ることができました。
シェイクスピアに対する欧米の方が他の思い入れは日本人の私には想像がつかないほど大きく、イングランドの中部にある教会としてはお参りする人が大変多いとのことです。この教会はいわばシェークスピアの聖地です。
問題は教会が老朽化した時の改造工事でした。呪いのかかった棺に誰も手を触れようとしないので、何とか動かさないように苦労して工事したそうです。
こちらのホーリー・トリニティ教会にシェイクスピアは眠っています。墓石に「我が骨を動かす者に呪いあれ」と彫らせて、シェイクスピア自身が天国に一番近いと信じたこの場所から動かすことを禁じました。
シーズン中はあまりの人気で人があふれ、川の中には子供が入り込んで大賑わいとのことですが、この日の川面は水鳥の天下でした。
村の真ん中を流れる清流ウインドラッシュ川が平地を流れていることもあって、どちらに向かって流れているかわからないほどの静かな水面です。
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