読書日和

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Quatuor D’hommes 1st Recital

2021-12-05 08:31:33 | コンサート、演奏会


(サクソフォン四重奏団の左から廣瀬奏一朗さん(ソプラノ)、村上怜さん(アルト)、田中啓悟さん(バリトン)、服部哲司さん(テナー))

11月23日、広島県広島市の広島流川協会にQuatuor D’hommes(フランス語で男性の四重奏団という意味)のサクソフォンリサイタルを聴きに行きました。
4人とも大学生で、廣瀬奏一朗さんと田中啓悟さんがエリザベト音楽大学の4年生、村上怜さんと服部哲司さんは広島文化学園大学のそれぞれ4年生と3年生です。
誰かの「ちょっと合わせてみようや」の一言で大学の違う4人が集結して演奏し、リサイタル開催に進んで行ったとのことです。
サクソフォン四重奏はこれまでなかなか聴く機会がなく、興味を持ち聴いてみようと思いました




教会らしく静謐な雰囲気の場所です。
2019年2月に「コール・ビビッド 6th Concert」を聴いた場所でもあります。

1. ホルベアの時代より 作品40/E.グリーグ

明るい始まりで、その明るさにフワフワとした雰囲気もあって良いなと思いました。
ずっと明るくて曲のテンポも良く、1曲目向きだと思いました。
サクソフォンの並びは向かって左からソプラノ、アルト、バリトン、テナーとなっていて、常にその並びで演奏していました。



2. イタリア協奏曲 BWV971/J.S.バッハ

一楽章
明るく始まり、とてもリズミカルな音色でした。
ソプラノサクソフォンの後に他のサクソフォンがポロロローと続く掛け合いの演奏が良かったです。

二楽章
しっとりと始まり、ゆっくりとした演奏で少し悲しそうでした。
ソプラノサクソフォンの演奏を他の3人で支えたり、テナーサクソフォンの演奏を他の3人で支える場面があり、ずっとしっとりとした雰囲気でした。

三楽章
一気に明るく華やかになりました
音が喜んでいるかのように聴こえました。
バリトンサクソフォンの低音が目立ち、タタタタターというリズムを何度も演奏していた時の雰囲気が良かったです。




演奏後の廣瀬奏一朗さんのトークでバッハのイタリア協奏曲は、リサイタルの舞台の広島流川協会という素敵な協会で何を演奏するかとなった時に、この曲が合うと思ったとのことです。
サクソフォン四重奏団のリーダーでもあり、リサイタルの司会進行役も担っていました。



3曲目について服部哲司さんのトークもあり、緊張しているとのことでやはりたくさんの人を前にしてのコンサートはプレッシャーを感じるのだと思います。



3. サクソフォン四重奏曲/F.et.M.ジャンジャン

一楽章 陽気な村人
明るい音色で、ソプラノサクソフォンが目立っていてとても楽しそうでした。

二楽章 懐かしい風景
ゆったりと伸びる、安らぐ音色で始まりました。
同じ音色をソプラノサクソフォンからアルト、テナー、バリトンと交代で演奏する場面があり、ゆったりとして少しもの悲しげでもあり雰囲気が良かったです。

三楽章 蝶々
速い始まりで迫力がありました。
そこからゆったりした時の雰囲気が良くて、ソプラノサクソフォンを他の3人で支えていて、音がワルツを踊っているように聴こえました。
終わり方が印象的で、迫力のあるままスパッと終わりました。

四楽章 広場の音楽会
速い始まりで、バリトンサクソフォンを他の3人で支えた時が良かったです。
重厚さと疾走感が合わさったような独特な音色になっていました。





(4曲目に向けて村上怜さんトーク中)



4. 無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番 BMV1006/J.S.バッハ



短い時間で7つの音色が演奏されて行きました。

1.プレリュード
華やかで優雅な音色でした。
ソプラノサクソフォンが短い音をずっと演奏して目立ち、他の3人が支えていました。
終始とても明るかったです。

2.ルール
とてもゆったりと始まり、安らぐ音色でした。
終始ゆったりとしていました。

3.ガヴォットとロンドー
これもゆったりとしていました。
「タッタータータタ タ、タ、ター」という、多くの人が一度は聴いたことのありそうな有名メロディになりました。
4人全員での演奏でとても心地良い音色の優しい雰囲気になり、良いと思いました。

4.メヌエットⅠ、5.メヌエットⅡ
こちらもゆったりとしていて、とても心地良い音色でした。

6.ブーレー
速い始まりで迫力もあり、そして明るかったです。
ソプラノサクソフォンが一瞬ソロ演奏になり、いきなり空気が変わって面白かったです。

7.ジーグ
こちらも明るく、低音によってコミカルな雰囲気も出ていて良かったです





(5曲目に向けて田中啓悟さんトーク中)



5. ギリシャ組曲/P.イトゥラルデ

一楽章 カラマティアノス
速い始まりで、タンタタンタンという演奏が何度も繰り返されるのがリズミカルで良かったです。

二楽章 ファンキー
ソプラノサクソフォンがかなり目立ち、他の3人で支えていました。
全体で「ジャズ」のような雰囲気になり、リズミカルな音色でした。

三楽章 ワルツ
こちらもジャズのような雰囲気で、激しさや情熱も感じたのが印象的でした。

四楽章 クレタ
タンタタタとテナーサクソフォン、バリトンサクソフォンがリズムを作る中、ソプラノサクソフォンとアルトサクソフォンが物凄い速さで演奏していました。
全体がミステリアスな雰囲気になり、迫力と疾走感も凄かったです





(5曲目終了後、トークをする廣瀬奏一朗さん。お取り置きして頂いたチケットの裏面には直筆で「本日はご来場頂きありがとうございます。実力はまだまだですが楽しんでお聴き下されば幸いです。」とメッセージが添えられていて好感を持ちました



6. 第1四重奏曲 作品53/J.B.サンジュレー



一楽章
4人でゆったりと始まりました。
どこか故郷に思いを馳せているような雰囲気がありました。
風が吹き抜けて行くような演奏になったのも印象的でした。
最後は優雅な雰囲気で終わりました。

二楽章
アルトサクソフォン中心にゆったりと始まりました。
しばらくゆったりな雰囲気が続いた後、ソプラノサクソフォンが演奏して他の3人が続く掛け合いの演奏になり、その雰囲気が良かったです。

三楽章
激しい始まりで、速さも迫力もありました。
音色が楽しそうで、ソプラノサクソフォン中心の演奏の後に他の3人が渦を巻くように演奏していた場面が良かったです。

四楽章
明るく速く始まりました。
凄く明るく軽やかになり、速さもあるので心地良い風が吹いているようでした。
ソプラノサクソフォンと他の3人による掛け合いもあり、それも速さと軽やかさがあって良かったです



アンコール:赤とんぼ

リサイタルが終わる名残惜しさをこの曲で表したとのことです。
「ゆーやーけ こやけーのー」の雰囲気がとても良かったです


サクソフォン四重奏団の音色、楽しませて頂きました。
新型コロナの脅威もあり学生によるコンサートを聴くのは久しぶりになりましたが、やはり良いものだなと思います。
若さ、勢いとともに、当然上手さもあります
風が吹き抜けて行くような演奏もあり、その爽やかさも良かったです。
今回が第1回リサイタルということで、次回が開催されればまた聴いてみたいと思います



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演奏者プロフィール

廣瀬奏一朗

広島市出身。
広島市文化交流会館”リバーズガーデンフレンドシップ”登録アーティスト。
2016、2017年に大植英次プロデュース”威風堂々クラシックin Hiroshima”オーケストラのソロサクソフォンを担当する。
2017年東京藝術大学早期教育プロジェクトにて、サクソフォン奏者の須川展也氏のマスタークラスを受講。
サクソフォンを平野公崇、山下雅也の各氏に師事。
現代音楽、奏法を大石将紀、室内楽を宗貞啓二、赤坂達三の各氏に師事。
現在エリザベト音楽大学4年次在学中。



村上怜

広島県広島市出身。
12歳よりサクソフォンを始め、2018年、広島文化学園大学 学芸学部 音楽学科に音楽特別奨学生として入学。
第22回大阪国際音楽コンクールAde-U木管管楽器部門にてエスポアール賞受賞。
サクソフォンを加藤和也、宮田麻美、上田啓二の各氏に、室内楽を上田啓二、多田愉可、山澤洋之の各氏に師事。



服部哲司

広島県広島市出身、11歳の時にアルトサックスを始める。
広島国際学院高等学校卒業後、2019年、広島文化学園大学 学芸学部 音楽学科に入学。
前田悠貴、宮田麻美各師に師事。
室内楽を上田啓二に師事。



田中啓悟

広島県呉市出身。
16歳の時に高校入学と同時にサクソフォンを始める。
サクソフォンを久保田麻里、平野公崇、大石将紀に師事。
室内楽を万代恵子、赤坂達三、宗貞啓二、大森義基、宮田麻美に師事。
現在、エリザベト音楽大学4年。
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-----廣瀬奏一朗さん、田中啓悟さん登場のコンサート、演奏会-----
エリザベト音楽大学 サクソフォンラージアンサンブル 第22回定期演奏会
エリザベト音楽大学 サクソフォンラージアンサンブル 第23回定期演奏会


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

第52回福山音楽祭府中エリア特別演奏会 木村紗綾ヴァイオリンリサイタル

2021-11-28 18:11:25 | コンサート、演奏会


(トークで談笑するヴァイオリンの木村紗綾さんと、ピアノ伴奏の谷崎友美さん)

11月21日、広島県府中市の府中クラシックハウスで木村紗綾さんヴァイオリンリサイタルを聴きました。
府中市は広島県の中でもかなり東部に位置し、もう少し東に行くと岡山県との県境になります。
私の住む山口県から行くには何時間もかかりますが、日程も大丈夫だったので行ってみようと思いました。
リサイタル(コンサート全編に渡って主役)でもあり、初めて訪れる場所でどんな演奏が聴けるのかとても楽しみでした



1. クライスラー:美しきロスマリン



とても軽やかで伸びやかで、スキップしているかのような音色でした。
コンサート1曲目の観客への挨拶代わりにピッタリの曲だと思います




1曲目終了後のトークで、今日は紅葉を見ながら府中クラシックハウスまで来たと言っていました。
2~3曲目は連続で弾き、2曲目についてチェコは「弦の国」と呼ばれていてそれを楽しめる曲とのことでした。



2. ドヴォルザーク:ユーモレスク



ゆったり軽やかに始まりました。
やがて曲調が変わり、少し寂しげな雰囲気になり、さらに迫力と情熱が出て行きました。



3. ドヴォルザーク=クライスラー:スラブ舞曲 ホ短調 Op.72-2



悲しい雰囲気とともに、迫力が凄かったです。
途中から雄大さも感じました。
ピアノの演奏も良くて、音がコロコロとして光の玉が揺らめいているかのようでした




4曲目は木村紗綾さんが在住されているチェコの土の香りや田舎っぽさが表現されていると言っていました。



4. ドヴォルザーク:マズルカ Op.49



ダイナミックに始まり、ヴァイオリンは力強く短い間隔で音を刻んでいました。
ピアノの演奏もかなり良かったです。
ヴァイオリンの音色に安らぎがあり、「ドシラソー」のように音階が下がる演奏が何度も登場してその雰囲気が良かったです
終盤はその音色をピアノが演奏してヴァイオリンが支える場面もありました。
最後は大迫力で終わりました。




5曲目は日本語にすると「伝説曲」と紹介がありました。
伝説曲と聞いて過去に聴いたことがあったのを思い出しました。



5. ヴィエニアフスキー:レジェンド Op.17



ピアノで始まり不気味な雰囲気でした。
ヴァイオリンも入り、そちらも不気味で伝説には不穏さもあるのだなというのがよく分かる音色です。
やがて安らぎも感じるようになり、音色が良いなと思いました。




6曲目はリストのピアノの曲をパガニーニがヴァイオリン用にしたと紹介がありました。



6. パガニーニ=クライスラー:ラ・カンパネラ



ヴァイオリンの切れが良く、さらに音を震わせながら演奏していたのがとても印象的でした。
ピアノがソロで主題(クラシック音楽で楽章の中心となる旋律)を演奏して、そちらもかなり良かったです。
ヴァイオリンの音色が多彩でスピードも凄く、最後も大迫力で終わりました




7曲目のピアノソロに向けて谷崎友美さんのトークがあり、クリスマスも近いので「樅(もみ)の木」を選曲したとのことでした。



7. シベリウス:樅の木(ピアノソロ)



ゆったりと始まり、少し悲しそうな雰囲気でした。
やがて重厚さが出てきて、さらにロマンチックさも出て、良い雰囲気でクリスマスにピッタリだなと思いました




来年3月に予定しているコンサートでは、皆さんが聴きたい曲を募集していると言っていました。
「この曲にこういうエピソードがある」と添えて欲しいとのことで、演奏者が好きな曲を演奏する通常のコンサートと趣きが変わっていて面白そうだなと思います



8. ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14



ゆったりとした始まりで、もの悲しさがありました。
そのまましばらくゆったりとした演奏が続き、低音が多い特徴がありました。
ゆったりなまま高音になり、さらに音の迫力も上がって重厚感が出ていました。
そしてピアノの音がとてもしっとりとしていて甘い雰囲気だなと思いました




9曲目は超絶技巧の曲とのことで、左手も右手も駆使して演奏すると言っていました。



9. ワックスマン:カルメン幻想曲





ピアノで始まり、速くて楽しい雰囲気でした。
ヴァイオリンのソロになり、凄く速い刻み音を出していました。
2人でミステリアスに、今度はゆったりに、そして情熱的にと、次々雰囲気を変えながら演奏して行きました。
ヴァイオリンの高速ピッチカート(指で弦をポロンポロンと弾く演奏)もあり、その切れが良かったです
終盤はかなり激しい演奏になり技も凄かったです



アンコール/モンティ:チャルダッシュ



ピアノで始まり、次いでヴァイオリンも入って行きました。
段々音が大きくなって重厚感が出て、そこから一気にスピードが上がります。
ヴァイオリンの表現が素晴らしく、とても速い演奏の中で音を弱めた場面があり、唐突に訪れたそっと添えるような音に強烈に引かれました。
ゆったりとした雰囲気になり、ピアノが夢の中のような幻想的な音色でポロンポロンと演奏していたのも良かったです





アンコールで終わったかと思ったリサイタルが、何とクラシックハウス創設者で司会の森山勝利さんの無茶振りで、もう一度木村紗綾さん登場となりました。



バッハの「G線上のアリア」を演奏してくださり、無茶振りにも対応出来るのがさすが演奏家と思いました
とても穏やかな演奏でコンサートの余韻にピッタリでした。


福山音楽祭の府中エリア特別演奏会ヴァイオリンリサイタル、とても楽しませて頂きました。
このリサイタルは曲数も多く、様々な雰囲気の曲の演奏を聴いているとクラシック音楽の多彩さ、奥の深さを改めて感じます。
木村紗綾さんは非常に「切れ」の鋭い演奏をされるので、近い距離で聴くとその鋭さがより分かります
チェコと日本で活動しておられ、日本でコンサートに出演したり主催することもよくあるので、またぜひ聴きに行きたいと思います



木村紗綾さん出演のコンサート、演奏会
威風堂々クラシック in Hiroshima 2018
威風堂々クラシック in Hiroshima 2019
安田女子中学高等学校 第8回復興支援チャリティーコンサート
一楽章f未完成 Violin & Cello Duo Concert
木村紗綾さん ヴァイオリン・サマーコンサート
ひろしま美術館 ミュージアムコンサート(出演:木村紗綾)
CHRISTMAS IN PEACE CONCERT 2019
新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第54回広島
木村紗綾さんオンラインヴァイオリンリサイタル ~クラシックで満ち満ちて~
広島プレミアムコンサート~海外から凱旋した広島のアーティスト達
アンサンブル・プリエール 第1回演奏会 ~広島ゆかりの若手演奏家が紡ぐアンサンブルの調べ~
音のマリアージュ Vol.1 ~あなたが決める名曲コンサート~


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

進正裕×勝山由唯デュオリサイタル

2021-11-22 17:42:22 | コンサート、演奏会


(演奏の合間にトークをする進正裕さんと勝山由唯さん)

11月20日、広島県廿日市市のはつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ小ホールで行われた「進正裕×勝山由唯デュオリサイタル」を聴きました。
進正裕さんはサクソフォン奏者、勝山由唯さんはピアノ奏者で、私は進正裕さんの演奏をエリザベト音楽大学に在籍されていた頃から何度か聴いたことがあり、とても上手いサクソフォン奏者なのでリサイタルをされるならぜひ聴きに行こうと思いました。
2人はともに神奈川県の昭和音楽大学大学院にて学び、アンサンブルを結成して活動しておられます。
リサイタルは11月20日が勝山由唯さんの出身地の広島開催、11月23日が進正裕さんの出身地の島根開催で、地元に凱旋してのリサイタルということでどんな演奏になるのかとても楽しみでした



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演奏者メッセージ

本日は、進正裕×勝山由唯デュオリサイタルにご来場頂き、誠にありがとうございます。
出身地である広島・島根でのリサイタルは、私たちにとって、いつか実現させたい目標でした。
本日、このようにして開催できましたことを、心から感謝申し上げますとともに、クラシック音楽をより身近に感じ楽しんでいただけますと幸いです。
今回演奏させていただきますのはドイツ語圏の室内楽作品で、元々はヴァイオリンやヴィオラなど、他楽器の為に書かれた作品です。
本日はサクソフォンとピアノのデュオでお届けいたします。
古典派ーロマン派ー近現代と、時代様式の異なる4人の作曲家の素敵な作品を、どうぞご堪能下さい。
進正裕・勝山由唯

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1. W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ K.301



(演奏前にチューニング(音合わせ)をする時の場面。一番高い音の出るソプラノサクソフォンを使用しています)

一楽章
とても陽気な始まりで心が弾みました
サクソフォンの音がとてもよく響いているのが分かりました。
こちらの席までそれなりに距離がありましたが、音が空間を伝わって身体に染み込んで来るかのようでした。
ピアノもとても良く、軽やかに颯爽と流れるようでした。
サクソフォンとピアノの息がよく合っていて、2人とも楽しそうなのが印象的でした。


二楽章
こちらも軽やかに始まりました。
そこからややゆったりとし、少し叙情的な響きになりました。
それがとても伸びやかで雄大に聴こえたのが印象的でした
最後は再び軽やかになって終わりました。



2. J.ブラームス/クラリネット・ソナタ Op.120-2

一楽章
この曲はアルトサクソフォンで演奏し、雄大に伸びやかに始まりました。
一気に迫力が出て、ピアノが力強かったです。
ピアノの支え方が上手いなと思い、とても一体感のある支え方でピタリと寄り添っていました。
サクソフォンとピアノの掛け合いが続いてから、迫力のある演奏に変わりました。
その後ゆったりな雰囲気になってから再び大迫力になっていて、曲調の変化の激しさが印象的でした。


二楽章
速く、力強く、ドラマチックに始まりました。
サクソフォン中心での演奏から、ピアノ中心に変わって直前のサクソフォン演奏に「ふし」を付けるような、掛け合いの演奏が何度か続きました。
一瞬演奏が止まってからピアノの独奏になり、ゆったりとして少し悲しげで、安らぐ音色でした。
サクソフォンも入り、こちらも伸びやかで少し悲しそうでした。
サクソフォンが演奏し、ピアノが大迫力で掛け合う演奏が何度か続いて二楽章が終わりました。


三楽章
ゆったりと始まり、ここでもサクソフォン中心の演奏の後にピアノが「ふし」を付けるような掛け合いの演奏がありました。
ややミステリアスでゆったりな演奏になり、やはりサクソフォン中心の演奏の後にピアノが「ふし」をつけていて、全楽章を通して掛け合いが印象的な曲でした。
三楽章ではサクソフォンの音の響きがフワッと空間を浮遊しているように感じ、フワフワとした音の響きが良かったです。
ピアノも強弱の付け方が上手く、さらにそのタッチがとても柔らかかったです。
一気にサクソフォンもピアノも速くて力強い演奏になり、最後も力強く終わりました。



3. R.シューマン/アダージョとアレグロ Op.70



(演奏直前の場面。吹く部分側のカーブが丸形のテナーサクソフォンを持っています。勝山由唯さんは赤いドレスに衣装替えしました)

一楽章
2人でゆったりと演奏を始めました。
安らぐ音色で、ピアノの響きが優しかったです。
そのままゆったりとした優しい雰囲気が続いて行きました。

二楽章
第一楽章から間を置かずに一気にスピードが上がりました。
音色に迫力も出て、曲名のとおりアダージョ(ゆっくり)からアレグロ(急速に)への急激な変化が印象的でした。
一楽章から間を置かないことで、聴いていると突然の変化に驚きます。
最後は再びゆったりとした雰囲気になり、甘い響きの音色でロマンチックだなと思いました
またこの曲でもサクソフォンとピアノの息がとてもよく合っていて、良いアンサンブルだと思いました。



4. R.シューマン/3つのロマンス Op.94

勝山由唯さんがトークで、ブラームスとシューマンには繋がりがあると言っていました。
シューマンの精神状態が落ち込んだ時、ブラームスがシューマンの一家を支えていたとのことで、音楽家同士にそんな繋がりがあるとは興味深かったです。

一楽章
ソプラノサクソフォンで演奏し、2人で悲しそうな音色で演奏を始めました。
ピアノの音色に少し安らぎも感じるなと思いました。
最後も寂し気に終わりました。

二楽章
ゆったりと穏やかな音色で始まりました。
そこから2人の音色に安らぎが現れて行きました。
速く力強くなってから、再び冒頭の音色になりました。

三楽章
少し悲しそうに始まりました。
サクソフォンの悲しそうな演奏にピアノが穏やかにロマンチックに「ふし」を付ける掛け合いの演奏が何度か続きました。
両方合わせての音色がとても甘くロマンチックで、シューマンが妻クララ・シューマンへのクリスマスプレゼントとして作った曲というのがよく分かりました。



5. P.ヒンデミット/ヴィオラ・ソナタ Op.11-4



(トーク中の場面。アルトサクソフォンに持ち替えています)

進正裕さんのトークで、ヒンデミットは近現代の人で世界大戦の時に作品が弾圧を受けていたと言っていました。
そしてヴィオラソナタが広まったのを機に、ヒンデミットの曲は意外と良いじゃないかと世の中に受け入れられるようになったとのことです。
勝山由唯さんはヒンデミットの曲について、難しいイメージがあったが意外と分かりやすいと言っていました。

一楽章
三楽章までありますが途中で間を置かずに最後まで演奏して行きました。
ゆったりとして伸びの良い、安らぐ音色で始まりました。
サクソフォンの演奏がやや力強くなった時、ピアノの寄り添いの音がきらめいていました。
ゆったりとした演奏が続いて一楽章は終わります。

二楽章
ややミステリアスでゆったりとした雰囲気で始まりました。
ピアノが目立つ場面があり、音がキラキラときらめいてまるで宝石のようでした
音色がゆったり、ミステリアス、力強さ、リズミカルさ、スピーディと、次々変わって行って面白い曲調だと思いました。

三楽章
ピアノがゆったりと、甘くドラマチックに演奏しているところにサクソフォンも入って行きます。
ドラマチックさとともに気高さも感じる音色でした。
ヒンデミットはロマン派音楽(シューマン、ブラームス、ショパンなどが活躍していた時代の音楽)からの脱却を目指していたとのことで、この曲はそれを強く感じ、ロマン派的な「型」を感じない曲調でした。
進正裕さんがトークで言っていたとおり、「一本の映画でも観ているような曲」だと思いました。
終盤は物凄い力強さの演奏の後、突然リズミカルになったと思ったら、また力強くなって音の迫力の凄さに圧倒されました



アンコール
W.A.モーツァルト/トルコ行進曲(ジャズバージョン)

進正裕さんが「カーテンコールありがとうございます」と言った時に、息が上がっていたのが印象的でした。
演奏が大変そうな曲が揃っていたので体力的にもきつかったと思います。
勝山由唯さんは「夜遅い時間に、このような重々のプログラムで、演奏するほうも聴くほうも大変」と言っていました。
私も5曲目を聴いていた時に疲れを感じましたが、素晴らしい音色を聴いてのものなので満足感がありました




また新型コロナウィルスについて、進正裕さんは「この2年近く、コロナ禍での演奏活動は苦労している」と言っていました。
勝山由唯さんは「本当に開催出来るのか不安もあった」とも言っていました。
状況によっては開催出来るとは限らず演奏者にとって死活問題だと思うので、1日も早く安心して開催出来る日が来てほしいです。

演奏はとてつもない速さで始まりました。
今までに聴いたことがないくらい速い演奏で、その速さがずっと続き、風が颯爽と吹き抜けていくかのようでした。


初めて聴いた進正裕さんと勝山由唯さんによるデュオリサイタル、素晴らしかったです
2人とも抜群に上手く、さらに息もピタリと合っているので流れて来る音色に強烈に引き込まれました。
それぞれがそれぞれと呼応するような演奏はコンビネーションで生まれる音色の良さを感じさせ、音楽の新たな魅力を知りました。
またぜひこの2人のデュオを聴いてみたいです



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演奏者プロフィール

進正裕

島根県浜田市出身。
エリザベト音楽大学演奏学科管弦打楽器サクソフォン専攻を卒業。
昭和音楽大学大学院修士課程音楽芸術表現専攻サクソフォンを修了。
第21回大阪国際音楽コンクール木管楽器Age-U部門において第1位を受賞。
第30回日本クラシック音楽コンクールサクソフォーン部門大学の部において第2位(最高位)を受賞。
第1回東京国際管楽器コンクール木管ソロ部門において第3位を受賞。
その他、多数受賞。
2020新進演奏家育成プロジェクトオーケストラ・シリーズ第60回にて、広島交響楽団とH.トマジ作曲/サクソフォン協奏曲を共演。
第16回サクソフォーン新人演奏会、第35回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。
オーティス・マーフィー、ジェローム・ララン、ニキータ・ズィミンのマスタークラスを受講。
サクソフォンを有村純親、大森義基、正田桂悟の各氏に、室内楽を赤坂達三、小山弦太郎、宗貞啓二の各氏に、即興演奏を平野公崇氏に師事。



勝山由唯

広島県広島市出身。
東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程音楽専攻を卒業。
昭和音楽大学大学院修士課程音楽芸術表現専攻ピアノを修了。
第11回フレッシュ横浜音楽コンクール第1位及び審査員特別賞を受賞。
第12回ベーテン音楽コンクールバロック部門第3位を受賞。
ヨーゼフ・ディヒラーコンクール(オーストリア)第2位を受賞。
その他、多数受賞。
大学在学中、東京学芸大学学長より学長賞を2度授与される。
また大学院修了時には、日本学生支援機構より「特に優れた業績による奨学金返還免除生」に認定される。
ウィーン国立音楽大学夏期セミナーにて学費免除の助成を受け、Alexander Rossler氏のレッスンを受講、ディプロマ取得。
第40回広島市新人演奏会出演。
被爆ピアノ演奏会「これからも記憶を継ぐ」出演、被爆慰霊碑前にて演奏。
これまでにピアノを大下祐子、川島浩一、三上恭子、米田栄子、椎野伸一、三井美奈子の各氏に師事。
室内楽を渡辺麻里氏に師事。
伴奏法を高島理佐、平島誠也の各氏に師事。



進正裕×勝山由唯 デュオ

共に昭和音楽大学大学院にて学び、室内楽でアンサンブルを結成。
ザルツブルグ=モーツァルト国際室内楽コンクールin Tokyo 2021特別賞、昭和音楽大学アンサンブルコンクール特別賞受賞。
2022年2月にYAMAHA銀座サロンホールにてリサイタルの開催が決定。
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進正裕さん出演のコンサート、演奏会
エリザベト音楽大学 Autumn Concert
エリザベト音楽大学 「Trio Riviere ~トリオ リヴィエール~」コンサート
エリザベト音楽大学 サクソフォンラージアンサンブル 第22回定期演奏会
エリザベト音楽大学 2018年度卒業演奏会
新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第60回広島


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

エリザベト音楽大学 大学祭2019

2021-10-17 14:48:21 | コンサート、演奏会
2019年の5月18日と19日、広島県広島市のエリザベト音楽大学で大学祭が行われました。
当時はまだ新型コロナウィルスの脅威に晒される前で、一般向けに解放された大学祭が開催されていました。
2019年の大学祭は「愛響(愛を響かせる)」というテーマになっていて、音楽大学の大学祭らしく音楽による催しがたくさん行われるのが特徴です
前年の2018年に偶然遭遇したのがきっかけで大学祭のことを知り、2018年はあまり見られなかった催しを2019年はたくさん見てみたいと思い足を運びました


-----5月19日-----



エリザベト音楽大学に着くと、文化祭らしい雰囲気になっていました。
私はロビーコンサートが行われている1Fロビーへ急ぎました。
1つ目は終演していましたが2つ目から見ることが出来ました。



「テューバアンサンブル研究会」

パンフレットの一言挨拶には (' ▽') という顔文字だけがありました



テューバ4年玉井菜々子さん、テューバ1年山村漱さん、ユーフォニアム3年若林怜奈さん、ユーフォニアム2年平川瑞貴さん。



巨大な楽器がテューバ、テューバよりは小さい楽器がユーフォニアムです。



「エリザベトの薔薇」

一言挨拶には「漢なら歌え。」とありました。



パーカッション(打楽器)3年上條拓未さん、声楽3年佐伯南紀さん、声楽2年山崎雄太さん、ピアノ2年金森陽大さん、トロンボーン2年小林廣之進さん、幼児音楽教育2年沖中春志郎さん、音楽文化1年橋詰直毅さん、1年平岡真一さん、大学院声楽2年ピタス・ジョセフさん、大学院声楽1年大迫和磨さん。



挨拶文のとおり男性メンバーによるユニットで歌唱を披露していました。



「Luce」

一言挨拶には「クラシックの名曲を4手、6手連弾で楽しく演奏します!ぜひ立ち寄ってください♪」とありました。



ピアノ3年中原朱梨さん、平原唯さん、村上瑶奈さん。
この後登場するユニットによって、一番手前の方は村上瑶奈さんと分かりました。



「4手連弾」もたまにしか見たことがないですが、「6手連弾」はこの時初めて見ました。
表現の幅は広がりますが3人の息を合わせないとなので簡単ではないと思います。



司会の方によるインタビューもありました。



「エリザベトといっしょ♪」

一言挨拶には「お客さんと一緒に楽しめる演奏会にしたいと思っています!」とありました。



3人並んで立っているうちの一番左の人は、後に「エリザベト音楽大学 2019年度卒業演奏会」に登場する徳弘梓弓さんという方で、一番右の人も同じく卒業演奏会に登場する龍緋花里さんという方です。



コミカルなミュージカルになっていました



パーカッション(打楽器)を叩いているのは、前年の大学祭でも活躍していた吉永有紗さんという方です。



お客さんと一緒に楽しむという言葉どおり、ロビーを広々と使い時には客席まで来ていました



先ほどまでピアノを弾いていた人が歌唱に回り、歌唱していた人がピアノ演奏に回りました。
全く違うことに即座に対応していて、音楽大学生の凄いところだと思います。



さらにピアノの演奏者が変わり、めまぐるしく布陣が変わっています。



声楽4年徳弘梓弓さん、龍緋花里さん、福寿洸樹さん、オルガン4年中川千慧さん、パーカッション4年吉永有紗さん、声楽3年岩原綾子さん、佐伯南紀さん、声楽2年山崎雄太さん。



「電子オルガン ソロ」

一言挨拶には「楽しんで弾くので、楽しんで聴いてください!」とありました。



電子オルガン3年の片山奈央圭さん。



楽しさは音楽の原点だと私は思います。



「ミュージカル研究会」

一言挨拶には「楽しく元気に歌って踊ります!!」とありました。



ミュージカル研究会一同での出演とありました。



「エリザベトといっしょ♪」で一番最初にピアノを弾いていた人が今度はミュージカルの主役的人物で登場しました。



先ほど打楽器を叩いていた吉永有紗さんがピアノの演奏をしていて驚きました。
音楽大学生は凄いなとここでも思いました



このミュージカルも客席近くでのパフォーマンスがあり、ミュージカルはステージを広々と使っての躍動感が良いなと思います。



衣装も様々なものがあり凝っているなと思います



「のしん&たまちゃん」

一言挨拶には「呉市宮原の先輩、後輩デュエットです。トロンボーンとピアノの素敵なハーモニーをあなたに!!」とありました。



トロンボーン2年小林廣之進さん、ピアノ3年村上瑶奈さん。





小林廣之進さんがハイテンションで「同郷の先輩後輩で良かったです!」的なことを言うと村上瑶奈さんが「私はそこまでは…」的な戸惑った反応になり、テンションに差のあるコンビになっていたのが面白かったです。



「Gruppo Compagno」

一言挨拶には「Gruppo Compagnoの2人が学祭にて演奏します!」とありました。
ユニットを組んでいるようで、音楽大学ではそういったユニットがコンサートを開催することもよくあります。



サクソフォン3年梅本舜也さん、トランペット3年小山祐貴さん。



エレクトーンの明神あみさんは、後に今年2月の「川上統門下作曲作品発表会」で1曲でしたが演奏を聴く機会があり、良い演奏をされるなと思いました。
いつの日か長い時間のコンサートでじっくりと演奏を聴いてみたいです。



-----5月18日の夜-----



夜に「セシリアホール」で行われた「学祭ブラス」という吹奏楽のコンサートを聴く事が出来ました。


1. バーンスタイン:キャンディード序曲



凄く明るい曲で、「ターターター」で始まるハイスピードで伸びやかな胸が躍るような音色の演奏が良いなと思いました。



学祭ブラスはトランペット3年の小山祐貴さんの指揮(スターウォーズのTシャツの方)、クラリネット3年の馴田洸奈さんの司会(黄色いTシャツの方)で進んで行きました。
学祭らしく皆さん面白い格好になっています



2. リード:アルメニアン・ダンス







ゆったりとした綺麗な音色に引き込まれました



3. 映画「スターウォーズ」より:メインテーマ



人数の揃った吹奏楽の演奏で、ワクワク感が凄かったです


4. メドレー:カーペンターズフォーエバー



カーペンターズは約50年前に結成された海外のグループですが、日本でも現在まで歌い継がれる名曲があるのが凄いです。
「イエスタデイ・ワンス・モア」や「トップ・オブ・ザ・ワールド」は、グループの現役時代を知らない私でもすぐにフレーズが思い浮かぶ超有名曲です。



アンコール:テキーラ





非常にノリの良い楽しい曲なのが印象的で、アンコールにピッタリだと思います



映画「スターウォーズ」の有名なオープニング「遠い昔、はるかかなたの銀河系で…」のフレーズが思い浮かぶくらい、新型コロナウィルスの脅威のなかった時代は昔のことのように思えてきます。
社会に与えた影響が極めて大きく、大学祭のようなお祭りも、演奏会やコンサートも、開催するのが難しくなりました。
私は音楽大学の学生にとって、一般向けに解放された演奏会やコンサートなどの催しは、貴重な「表現の場」ではないかと思います。
なのでその表現の場が新型コロナウィルスによって奪われるのは、表現者にとって死活問題だと思います。
一日も早く脅威が脅威ではなくなり、安心してお祭りや演奏会、コンサートなどが出来る日が来ることを願います



関連記事
「エリザベト音楽大学 大学祭2018」

※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

威風堂々クラシック in Hiroshima 2019

2021-10-10 09:57:37 | コンサート、演奏会


(握手を交わす指揮者の大植英次さんと、コンサートミストレス(オーケストラのまとめ役)の木村紗綾さん)

2019年12月1日、広島県広島市の「広島文化学園HBGホール」に、「威風堂々クラシック in Hiroshima」コンサートを聴きに行きました。
「威風堂々」は広島市生まれの世界的指揮者、大植英次さんのプロデュースで2012年から新型コロナの影響を受ける前の2019年まで毎年行われていた大規模なコンサートです。
「広島の街を音楽でいっぱいに」というコンセプトを持ち、2019年は11月30日と12月1日の2日間、広島市内の様々な場所でコンサートを行いました。
日程の一番最後に行われたのが広島文化学園HBGホールでの「広島心音オーケストラ」によるコンサートで、大植英次さんの「音は耳で聞くのではなく心で感じるものだ」という考えに基づき、心音と名付けられた若手によるオーケストラです




公演会場の「広島文化学園HBGホール」に行くと行列が出来ていました。



人気の高いコンサートで、前年に行った時も満員になっていました。



幸いまずまず良い位置の席に座ることが出来ました。



コンサートミストレスの木村紗綾さんがチューニング(演奏前の音合わせ)の指揮を執っている場面で、その右手最前列には、他の演奏会で演奏を聴いたことのある浦川莉緒さんの姿がありました。
最前列には各楽器の中心的存在が座り、この時大勢居るヴァイオリンの中で中心的役割を果たしていました。

演奏プロクラムは次のとおりです。

1. コープランド/ホーダウン
2. モンティ/チャルダッシュ
3. ムソルグスキー/禿山の一夜
4. コープランド/リンカーンの肖像
5. ベートーヴェン/交響曲第7番第4楽章
 休憩
6. ホルスト/木星
7. チャイコフスキー/交響曲第4番第4楽章



1. コープランド/ホーダウン

陽気な始まりで、その後も明るい音色で演奏されました。
パーカッション(打楽器)の「タンタタ タンタタ」というリズムでの演奏が良いなと思いました。
ヴァイオリン、管楽器の小刻み演奏も良かったです。
最後は「えいじっ」の掛け声で終わったのも印象的で良かったです



演奏後のトークで大植英次さんが「申込書を出せば入れるのは世界でこのオーケストラだけ」と言っていました。
楽器の経験があってコンサートで演奏したい思いがあれば誰でも入団出来るようで、若い人にとって敷居が低いのは嬉しいと思います。
そしてコンサートが成功出来るのは大植英次さんのプロデュース力があってこそではと思います。



2. モンティ/チャルダッシュ



(2曲目に向けて握手を交わす大植英次さんと木村紗綾さん。木村紗綾さんは2曲目のソリスト(ソロ演奏者)を務めます)



(オーケストラが盛り立ててくれる中で、ソリストは起立しての演奏となります)

2016年から「威風堂々」でコンサートミストレスを務めてきた木村紗綾さんは、中心メンバーとしての参加はこれで最後とのことでした。
演奏は情感たっぷりで非常に上手かったです。
手元に残っているメモには「かなりワクワクした」という記載もあります



(演奏を終え、インタビューに答える木村紗綾さん。今までお疲れ様でしたと思うとともに、寂しくも思いました)



3. ムソルグスキー/禿山の一夜

不穏な始まりで、不気味さ、迫力、緊迫感がありました。
パーカッションの「鐘」とチェロのピッチカート(指で弦をポロンポロンと鳴らす演奏)だけになる場面、さらには「鐘」とコントラバスのピッチカートだけになる場面があり、独特な魅力がありました。
「禿山の一夜」は初めて聴きましたが良い曲だと思いました



(3曲目演奏後、大植英次さんトーク中)



(トークの間に次の曲の準備が行われます)



4. コープランド/リンカーンの肖像



(松井一實(かずみ)広島市長が登場しました)

誇り高い雰囲気の演奏で始まり、途中で陽気にもなりました。
この曲はアメリカ合衆国の第16代大統領エイブラハム・リンカーンによる、「人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させない」ことを決意した有名なゲティスバーグ演説をスピーチする場面があります。
オーケストラが支える中で松井一實市長がスピーチをしていて、淡々とした語りの中に気高さを感じたのが印象的です。





(心音オーケストラに入った中学1年生の女子のエピソードについて話す大植英次さん)

演奏後に小学1年生の時に大植英次さんが投げたETのぬいぐるみを取った女の子の話になりました。
その子が今年中学1年生になり心音オーケストラに入ったとのことでした。
大植英次さんが「これが心音オーケストラの心です」と言っていたのが印象的で、かつての観客がメンバーになるとは素敵だと思います




(間もなく任期が切れる広島市の文化大使について、継続のお願いをする松井一實広島市長)

松井一實市長から大植英次さんへのお願いもあり、間もなく任期が切れる広島市の文化大使をまたお願いしたいとのことでした。
音楽で広島の街を彩る大植英次さんは文化大使にピッタリだと思います



5. ベートーヴェン/交響曲第7番第4楽章



(5曲目の演奏になる場面)

ベートーヴェンが作曲した交響曲の中で最も好んだのが第7番とのことでした。
凄く明るい音色で始まり、途中でややミステリアスになって、最後はまた凄く明るくなりました。
ベートーヴェンは暗い音色が得意な印象もありますが、有名な交響曲第9番も第4楽章は明るさが爆発する場面があり、明るい音色も大得意なようです。

5曲目の後に祝電の読み上げがありました。
先日自民党総裁選挙で勝ち、第100代内閣総理大臣(日本国首相)に就任した岸田文雄さんの名前がありました。
広島県ゆかりの衆議院議員で、「威風堂々」のことを気にかけてくれているようです。



6. ホルスト/木星



(6曲目演奏前のチューニング)



(演奏前の全員立ち上がっての挨拶の場面です。心音オーケストラは人数も多く迫力があります)

木星は「喜び、平和をもたらす神」と紹介がありました。
2018年も演奏された曲で、平和都市広島で活動する心音オーケストラにとって重要な曲なのかも知れないと思いました。
音の厚みが非常に良いなと思い、ゆったりとした重厚な響きの中で気持ちが安らぎました



7. チャイコフスキー/交響曲第4番第4楽章

演奏の前、大植英次さんが日本で最初にシンフォニーを「交響曲」と訳したのが森鴎外だと言っていました。
「協奏曲(コンチェルト)」も森鴎外が訳したとのことで、知らなかったので驚きました。
音楽はそういった歴史や作曲の背景などを知っていくのも面白いなと思います。
チャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章はかなり盛り上がる楽章で、迫力のある音色にやはり気持ちが盛り上がりました



最後の7曲目演奏後、退場した大植英次さんが、



拍手に迎えられて指揮台に戻って来ました



アンコール: エルガー/威風堂々
「威風堂々」はコンサートのタイトルにもなっていて、心音オーケストラの代表曲になっています。
多くの人が小学校の音楽の授業で習うのではと思い、お正月の「芸能人格付けチェック」というテレビ番組で流れることでも知られ、馴染み深い曲です。
冒頭の勇ましい雰囲気の部分、途中で訪れるゆったりとした部分どちらも好きです


大植英次さんが1階と2階の観客席を回ってお礼を言って回っている間、オーケストラによって「夕焼け小焼け」「七つの子」「ふるさと」が演奏されました。
いずれも美しさや寂しさを感じるゆったりとした曲で、コンサートの終わりが近いことが分かります。





最後、法被を着た大植英次さんが見つめる先には、



太鼓を前にバチを構える人がいました。
2019年も最後は「外山雄三:管弦楽のためのラプソディより「八木節」」という曲が演奏され、お祭り的な音色で盛り上がりました


広島心音オーケストラはやはり、「広島在住の若い人が申込書を出せば誰でも入れる」のが最大の特徴だと思います。
楽器の経験のある若い人に夢を与えてくれていて、特に2019年は中学1年生の参加者にとても驚きました。
また心音オーケストラの第一線から退く木村紗綾さんも、今後はサポートメンバーとしてオーケストラを支えて行くとのことで、次へとバトンが受け継がれ、それを支えて行くのはとても素敵なことだと思います。
ぜひ少しでも早く新型コロナの影響がなくなり、また「威風堂々」のコンサートが開催出来るようになってほしいと思います



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威風堂々クラシック in Hiroshima 広島心音オーケストラ2019 団員 楽器別

ヴァイオリン
木村紗綾(コンサートミストレス)
浦川莉緒 大迫日奈 大塚風花 甲斐裕子 形山羽奈
木本実伶 久保川朋音 佐々木春名 末田玲子 末松唯花
瀧本朋代 田中綾 塚本まり 二見涼叶 三浦万帆
村上もも 山口怜旺 脇中日向子

ヴィオラ
石本暁子 小川珠奈 式田千紘 長岡佑磨 藤川眞衣

チェロ
一瀬奈津帆 岡田直也 荻野李紗 北尾文 住野綺音
十河拓巳 西野友博 西村英弥璃 野口颯真

コントラバス
柏原百合菜 谷本豊 反納沙雪 長岡真実 

フルート
飯盛麻帆 石田花萌 上田桃佳 浦田奈々 大塚璃音 
猫本明花 八山菜摘 光野萌 村上健

オーボエ
有田晴妃 久保田千貴 高木蒼生 土井嘉音 古川瑞記
山田綾香

クラリネット
岩本奈々 櫻井南緒 島本惇 馴田洸奈 平野美優
藤原由子 水戸しのぶ 森脇萌 門枡咲良 山田息吹

ファゴット
小椋皇輝 門永望 宮地絵美

ホルン
井下智貴 植竹ののか 北崎ほなみ 坂谷友理 桟敷若奈
東條美月 中村心香 福尾望佳 芳之内実来

トランペット
井上竜人 上田麗 風早ももか 加登岡創太 串岡紗樹 
鈴木良太郎 住川七星 寺上紗生 中原泰尚 藤原なつみ
藤原芳葵

トロンボーン
井上友里愛 上綱音々 越智亮太朗 加藤寛之 賀谷梨菜子
高岡愛里 中丸敏樹 中本祐希 藤田栞那 頼近恭典

バストロンボーン
谷川雄亮 松元岳

チューバ
桑村和寿 高木里奈

打楽器
秋村政希 安部柚希 岩﨑透子 川上愛 川崎友仁
橘高快周 櫻井彩結 柴崎楓歌 林いずみ 山藤滉己
渡辺詩織


Special thanks(特別協力)

ヴァイオリン
久保川玲子 白井朝香 山田聖華 横田詠美

ヴィオラ
岸野有加利 十河泰成 西原知加子 林賀子 吉海めぐみ

チェロ
脇中弓子

コントラバス
守谷みさき 吉田有音

トランペット
横田健徳

ピアノ
鹿取裕美子

チェレスタ
鹿取裕美子

ハープ
高橋智代

朗読
松井一實

練習指揮
鈴木恵里奈

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HiKaRi Library Concert 2021年10月

2021-10-04 19:28:08 | コンサート、演奏会


(写真左からピアノ田中香織さん、ヴァイオリンrio(浦川莉緒)さん、エレクトーンRIONさん)

10月2日、山口県周南市立徳山駅前図書館の2階広場で行われた、新感覚音楽ユニットHiKaRi(ヒカリ)のHiKaRi Library Concertを聴きました。
新感覚音楽ユニットとあるように、HiKaRiはヴァイオリン、ピアノ、エレクトーンという他のコンサートであまり見かけない珍しい編成になっています。
偶数月にコンサートを開催していて、6月に初めて演奏を聴いた時に良い演奏だなと思い、その後8月、そして今回と連続で聴きに行きました。
秋の開催となった今回は序盤で一気に世界観の良さに引き込まれながら聴くことになりました


1. アニメ「ルパン三世」より:ルパン三世のテーマ(3人で演奏)





(RIONさん演奏中。今回はハロウィンの時期なので楽器がハロウィン仕様になっていました)



(田中香織さん、rioさん演奏中)

誰でも一度は耳にしていそうな、有名な「タータタッタ~~、タータター」のメロディをヴァイオリンが演奏する時、1回目を低めの音で演奏していたのを2回目で高音に変えてきた時に胸が高鳴りました
この曲の演奏は音色がとても楽しく、「音がよく伸び、よく走り、よく響いている」と思いました。
しかも今回のコンサートで何回も思うことになりました




(1曲目終了後の挨拶の様子)

1曲目にルパン三世のテーマを持って来た選曲のセンスが良いと思いました
胸が躍り、一気にワクワクしてコンサートの世界に入って行けました



2. Superfly:愛をこめて花束を(3人で演奏)





(エレクトーンは足も活発に使って演奏するので、自在に演奏出来るようになるのはかなり大変ではと思います)



凄く良いと思いました。
音色が派手で華やかで、ドラマチックでキラキラしている印象を持ちました
6月に聴いた時も良いと思いましたが今回はさらに良いと思いました。

2曲目のドラマチックさ、きらびやかさでコンサートの成功を決定付けたように思います。
1曲目から2曲目への構成の良さが際立っていました。



3. アンダーソン:舞踏会の美女(ヴァイオリンとエレクトーンで演奏)







「舞踏会の美女」はクラシックの曲で、クラシックのコンサートはたくさん聴いていましたがこの曲は初めて聴きました。
ゆったりとした音色が「楽しそう」なのが印象的で、ノリノリだなと思いました
音が躍っているかのようでした



4. ディズニー映画「アラジン」より:アラジンメドレー(ピアノとエレクトーンで演奏)



最初に有名なアラジンのテーマ「A Whole New World」が演奏され、ドラマチックな音色でワクワクした気持ちになりました。
そこから緊迫した音色の曲へと変わり、緊迫感と対照的に雰囲気が良いなと思い引かれました。



5. モンティ:チャルダッシュ(ピアノとヴァイオリンで演奏)



(ヴァイオリンの弓の構えは大まかに、低音を演奏する時は地面に対して水平に近い位置、高音を演奏する時は垂直に近い位置になります。なので写真は低音の演奏中となります)

「チャルダッシュ」はクラシックの曲で、コンサートでもよく演奏される人気曲です。
フィギュアスケートの浅田真央さんが現役時代に使用したこともあります。
ヴァイオリンの音の伸びが非常に良いなと思いました。
音の強弱の変化も良く、ダイナミックで立体感のある聴こえ方をしていました



6. 寺井尚子:IN THE MOOD FOR RAG(3人で演奏)





(ピアノもハロウィン仕様になっていて、少しお化けが見えています)



「IN THE MOOD FOR RAG」とは「ラグな気分で」という意味で、ラグな気分とはどんな気分なのかが気になりました。
調べてみると「肩肘張らずに気楽に」といった意味合いになるのかなと思いました。
とても楽しい曲で、スピードが速くコミカルでもあってかなり盛り上がりました



7.ReoNa :虹の彼方に(ピアノとヴァイオリンで演奏)



とてもしっとりとした安らぐ音色で、そのしっとりさの中でピアノが力強くなった場面が特に良かったです
秋の月夜の晩によく合うと思いました。



8. 嵐:カイト(ヴァイオリンとエレクトーンで演奏)



こちらもしっとりとした安らぐ音色でした。
7、8曲目は終盤に向けて一旦しっとりとした雰囲気になっていて、この辺りの緩急のついた構成も上手いなと思いました。



9. Shakatak(シャカタク):Night Birds(ピアノとエレクトーンで演奏)







Shakatakはイギリス出身のフュージョンバンドで、フュージョンとはジャズを基調にロックやラテン音楽、電子音楽、クラシック音楽などを融合させた音楽のことです。
ロマンチックな音色で、ピアノのきらびやかで弾むようなタッチがまるでスキップしているかのようでした
それに続いたエレクトーンの音色がかなり印象的で、気だるげに窓の外を見ているような面白い響きをしていて、この曲も秋の夜に合っていると思いました。





10曲目演奏前にメンバー紹介がありました。
良い演奏をされているのでぜひ長く活動していってほしいです



10. TOTO(トト):Child's Anthem(3人で演奏)





(写真のヴァイオリンの弓の構えは地面に垂直近くなっていて、高音の演奏となります)

かなり良かったです。
冒頭エレクトーンがゆったりとドラマチックに、少し悲しそうに演奏を始め、そのまま行くのかと思ったら一気に速いスピードで力強く刻む演奏になって驚きました。
ガラッと変わった音色にインパクトがあり、さらに曲全体を通してドラマチックな雰囲気がありとても引かれました



(Child's Anthem演奏時の動画です)



11. 葉加瀬太郎:情熱大陸(3人で演奏)



コンサートの司会進行をしている田中香織さんが「HiKaRiと言えばこの曲」と言っていたように、今回も最後は楽しく情熱大陸を演奏しました。
6月から3回聴いた中で一番良いと思いました


今回のコンサートもとても楽しかったです。
周りを見るとたくさんの人が聴いていて、中でも立ち見の母親に連れられた小さなお子さんが大きな声も出さずに聴き入っていたのが印象的で、それだけ楽しくて興味を引く演奏だったのだと思います。
いつも以上に音がよく伸び、よく走り、よく響いているように聴こえ、3回聴いた中で今回のコンサートが一番良いと思いました。
12月もぜひ聴きに行きたいと思い、次はどんな演奏になるのか今から楽しみです


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演奏者プロフィール

ヴァイオリン【浦川莉緒(rio)】(音楽家・演奏家)

クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルを手掛ける実力派ヴァイオリニスト。
音楽大学首席卒業。
フランスへ短期留学、数々のコンクールで入賞し実績を残しながら、国内外の著名なマスタークラス等で研鑚を積み演奏活動を始める。
人柄が現れる音色に魅了されるファンも多い。


ピアノ【田中香織】(ヤマハシステム講師)

乳幼児から大人までの幅広い層への総合音楽指導にあたる。
コンクールなどでは自身も実績を残してきたが、現在は多くの優秀生を輩出し、ピアノ指導の育成を行っている。
イベント等での演奏も行うが、他楽器の伴奏者としても演奏し、関係者から高い支持、信頼を得ている。


エレクトーン【RION】(音楽大学1年生・シンガーソングライター)

3歳で初めて作詞作曲をし、5歳からエレクトーン曲等の作曲を始める。
毎年全国各地のコンサートで自作曲を演奏し、高い評価を得る。
また、毎年数々のコンクールで受賞してきた。
ソロ活動として様々なプロアーティストと多彩なコラボをし、全国各地の多くのミュージシャン、関係者から評価を得ている。
シンガーソングライターとして2020年春、全国CDデビューをし、2021年春、セカンドアルバムも発売。
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-----HiKaRiのコンサート-----
HiKaRi Library Concert Vol.27(2021年6月)
HiKaRi Library Concert Vol.28(2021年8月)
HiKaRi Library Concert 2021年12月
HiKaRi Library Concert 2022年4月
HiKaRi Library Concert 2022年6月


-----rioさん登場のコンサート、演奏会-----
エリザベト音楽大学 Autumn Concert
エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会
一楽章f未完成 弦楽四重奏コンサート
エリザベト音楽大学 ザ・シンフォニック・エンターテインメント
威風堂々クラシック in Hiroshima 2019
エリザベト音楽大学 2019年度卒業演奏会


-----徳山ゆかりのフォトギャラリー -----
出光興産徳山事業所 「海賊と呼ばれた男」ゆかりの地
遠石八幡宮 整った綺麗な神社


-----徳山ゆかりの小説-----
「海賊とよばれた男 (上)」百田尚樹
「海賊とよばれた男 (下)」百田尚樹


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島村楽器広島パルコ店 バイオリン弾き比べコンサート

2021-08-29 20:37:55 | コンサート、演奏会


(コンサートで演奏するバイオリンの中村公一さんとピアノの若狭南美さん)

本日、広島県広島市のPARCO(パルコ)本館9階、島村楽器店頭で行われた「バイオリン弾き比べコンサート」を聴きました。
かつてエリザベト音楽大学在学時、演奏を聴かせて頂いた若狭南美さんがピアノ伴奏で出演されるということで興味を持ちました。
島村楽器にて一般向けのピアノインストラクター(指導者)になられたのでした。
今まで広島PARCOの島村楽器エリアには足を踏み入れたことがなかったので、どんな雰囲気なのかも楽しみでした

若狭南美さんは合計4回、演奏会やコンサートで演奏を聴いたことがありました。

2018年12月 エリザベト音楽大学 フルートオーケストラ 第30回記念演奏会(ピアノソリストで登場)



2018年12月 エリザベト音楽大学 「Trio Riviere ~トリオ リヴィエール~」コンサート(中心メンバーで登場)



2019年3月 若狭南美さん 卒業記念ピアノリサイタル(ピアノ歴20年の集大成)



2019年3月 エリザベト音楽大学 2018年度卒業演奏会(ピアノ伴奏で登場)



コンサートは30分間で4曲演奏しました。
「バイオリン弾き比べコンサート」という名前のとおり、1曲ごとに使用するバイオリンを変えて行きました。

1. サン=サーンス:動物の謝肉祭より「白鳥」
 90数万円のバイオリンを使用

2. シューベルト:楽興の時
 176万円のバイオリンを使用

3. マスネ:タイスの瞑想曲
 286万円のバイオリンを使用

4. フォーレ:シシリエンヌ
 385万円のバイオリンを使用




(楽器店での演奏は、見渡す限り楽器があるので一般層の私にはかなり新鮮な景色でした。演奏者2人の手前にはバイオリン、後ろにはサクソフォンやクラリネットの姿があります。)



(演奏に使うバイオリンの説明をする中村公一さん)

4曲全て違うバイオリンで演奏し、値段もどんどん上がって行って面白かったです。
一番高かったのは385万円で、車が何台か買えてしまう驚愕のお値段でした

短い時間でしたがバイオリン、ピアノそれぞれ良さを発揮していました。
特に4曲目の「シシリエンヌ」がかなり良いなと感じ、聴くこちらの集中力もどんどん上昇して行き、音色に聴き入りました
時間が短めなこともあり気楽に聴くつもりでいましたが、良い音色を耳にするとハッとさせられ自然と集中力が上がります。



2年半ぶりに生演奏を聴いた若狭南美さんは電子ピアノでしたが、それを感じさせないくらい音に滑らかさやフワフワ感が出ていました。
2曲目の時に音が球体になってその半径が広がって行くような、丸みのある響きをした場面が印象的で、やはり上手いなと思いました。




島村楽器広島パルコ店の様子も少しご紹介します。
写真の手前から奥まで様々な楽器がずらりと並んでいました



こちらは電子ピアノのコーナーです。



JPOPアーティストのコンサートなどにも登場する「キーボード」がありました。



ギターやドラムなどもありました。
ロックバンドグループの演奏する様子が思い浮かんできます


終了後に若狭南美さんにご挨拶させて頂いた時に「2年半ぶりくらいですね」と言われ、もうそんなに経ったのかと改めて実感しました。
一度ピアノを離れ、もしかしたら生涯二度と演奏を聴けないかもと思った人が再びピアノの世界に還って来たのはとても嬉しいです。
これがあるから運命は劇的だなと思います
2年半ぶりに聴いた若狭南美さんの演奏はブランクを全く感じさせず、流石だと思いました。
いずれ本格的なコンサートで演奏を聴ける日が楽しみになりました



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演奏者プロフィール 

中村 公一

徳島文理大学音楽学部器楽科ヴァイオリン専攻卒業。
4歳よりヴァイオリンを習い始め、抜井寛、在学中には須賀陽子、外山滋、ヴィオラをW.ヴェルファーに師事。
中四国新人演奏会に出演。
卒業後はクラシックの他に、さまざまなライブを行いアイリッシュ、カントリー、クレズマーなど多様なジャンルで演奏活動している。



若狭南美

ピアノ指導者をしている祖母と母の影響で、2歳からピアノに慣れ親しむ。
エリザベト音楽大学演奏学科鍵盤楽器専攻卒業。
在学中はサックス、ドラム、ファゴット、フルートとアンサンブルグループを組む。
好きな食べ物はゆでたまご。そして茶わん蒸し。
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若狭南美さん出演のコンサート、演奏会
エリザベト音楽大学 フルートオーケストラ 第30回記念演奏会
エリザベト音楽大学 「Trio Riviere ~トリオ リヴィエール~」コンサート
若狭南美さん 卒業記念ピアノリサイタル
エリザベト音楽大学 2018年度卒業演奏会


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辰巳真理恵 菅原りこ 追川礼章 SPECIAL CONCERT

2021-08-23 19:22:08 | コンサート、演奏会


(コンサートで歌唱する左から菅原りこさん、辰巳真理恵さん)

8月21日、東京都中央区築地のライブハウス「BLUE MOOD」で「辰巳真理恵 菅原りこ 追川礼章 SPECIAL CONCERT」が開催されました。
コンサートは今年1月に上演された舞台「『Mogut(モグー)』~ハリネズミホテルへようこそ~」で女優・タレントの菅原りこさんと俳優の辰巳琢郎さんが共演し、その娘さんでソプラノ歌手の辰巳真理恵さんと知り合って交流が生まれ、辰巳真理恵さんによって企画されました。
新型コロナ対策で限定席数での会場席とネットのライブ配信があり、私はライブ配信で聴きました

辰巳真理恵さんは音楽大学で声楽を学んだプロのソプラノ歌手で、ピアニストの追川礼章さんとクラシックコンサートを開催することがよくあるようです。
菅原りこさんは女優・タレントになる前は新潟県を本拠地とするアイドルグループNGT48で活動しておられ、その歌唱力は「高い」と評判を得ていました。
女優・タレントに転身後にコンサートで歌を披露するのはこの日が初めてで、ご本人も意欲を持っている「歌手活動」へのデビューとなりました



第一部

1.AKB48:虫のバラード



アイドルグループAKB48の楽曲「虫のバラード」の、追川礼章さんによるピアノソロで始まりました。
菅原りこさんもかつて歌唱したことがあり印象深いオープニングとなりました。
ピアノは儚さ、誇り高さ、力強さなどが音色から溢れていて上手い演奏だと思いました。



2.シン・エヴァンゲリオン劇場版より:Beautiful World



虫のバラードの終わり際に辰巳真理恵さんと菅原りこさんが登場し、間髪入れずに2曲目が始まり、ピアノが全く違う世界観に即座に対応していて流石だと思いました。
辰巳真理恵さんは赤のドレス、菅原りこさんはピンクのドレスで、まさにクラシックコンサートの雰囲気だと思いました
「もしも願い一つだけ叶うなら 君のそばで眠らせて」という、辰巳真理恵さんの物悲しい雰囲気のソロで歌唱が始まります。
そこから一気に高音になって歌う時、美しさとともに消え入りそうな儚さが強く表現されていて、かなり上手いと思いました



菅原りこさんも「もしも願い一つだけ叶うなら 君のそばで眠らせて」とソロで歌い、こちらは同じ歌詞でも表現を変え、「君のそばに居たい」という思いを前に出した歌い方に聴こえました。
ゆったりとした歌い方の中に思いの熱がこもっているのが感じられ、こちらも上手いと思いました

そこから二人が交互に歌いながらスピードも上がり盛り上がって行きました。
さらに二人同時での歌唱になり盛り上がりの頂点に来た時、追川礼章さんのピアノを弾きながらの「男声」も入ってきて驚きました。
三人でのハーモニーは音の層の厚さを感じました。
最後は辰巳真理恵さんと追川礼章さんのハーモニーを菅原りこさんが引き取る形での歌唱が繰り返され、しっとりと終わりました。



トークでは辰巳真理恵さんによる出演者のご紹介がありました。
しかし自身への言及を忘れて次の話題に行ってしまい、追川礼章さんに「自身の紹介がまだ」とフォローされていました
追川礼章さんは若くして非常に落ち着いていて、トークが暴走気味のお二人を様々な場面でフォローしていました。



3.絢香:にじいろ





NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌で、菅原りこさんが歌いました。
菅原りこさんの歌唱は一つ一つの音の発声がはっきりしているのが印象的で、益々実力が上がっているように思いました。
「優しく、弾むように、さらにはフワフワと」といった雰囲気の歌い方になった場面もあり、表現力が豊かだと思いました。



4.オッフェンバック:オペラ ホフマン物語より 生垣には小鳥たち





「人形の歌」とも呼ばれているぜんまい仕掛けの人形のオペラで、辰巳真理恵さんが歌いました。
まさにソプラノ歌手という歌い方で、時にコミコルにも歌っていて非常に上手かったです。
辰巳真理恵さんは腹の底から声が出ているのがよく分かり、どっしりとした大樹のような響きだと思いました
歌唱時にカクカクとした特徴的な動きをしていたのは、ぜんまい人形を表現していました。
終盤、ぜんまいが切れて動かなくなったところを菅原りこさんがぜんまいを巻いてもう一度動かす演出がありました。
ぜんまいが切れる瞬間の、エコーがか細くなっていくような歌い方も秀逸だと思いました。



5.大原櫻子:瞳



第93回全国高校サッカー選手権大会の応援歌で、菅原りこさんが歌いました。
ゆったりとした安らぐ音色で、音程もバッチリ取れていて上手かったです。
情感もたっぷりでした。
「涙だって 笑顔だって がむしゃになった証だよ」の「がむしゃら」の部分を歌った時、それまでの綺麗な歌唱を維持しながらがむしゃらさも出ていて特に良かったです。



トークは菅原りこさんのキャッチフレーズについてでした。
「さくらんぼの妖精」というキャッチフレーズを持っていますが、ご本人が携帯電話で今のキャッチフレーズは何なのかを「診断メーカー(名前を入力すると自動で診断してくれる)」で調べたところ、「今世紀最大の謎」と出てきたとのことでした。
実際に謎エピソードがたくさんあるという話になり、追川礼章さんが持ってきた「どら焼きシフォン」の差し入れのうち、「こっちがこしあん、こっちがあんず」と説明があり、「こしあんが良い」と言って取ったのがあんずだったとのことです
しかしトークの雰囲気から二人に愛されているのがよく分かり嬉しかったです
また、最後に辰巳真理恵さんから今年はピアソラの生誕100周年で、2曲続けてピアソラの曲をお送りするとご紹介がありました。



6.ピアソラ:オブリビオン





日本語で「忘却」という意味で、辰巳真理恵さんが歌いました。
別れた恋人を忘れるといった意味合いの歌と言っていたとおり、悲しそうな雰囲気で始まり、冒頭から上手さを感じました。
高音の響きが良く、音が伸びながら広がって行くのが印象的でした。
また辰巳真理恵さんは一貫してマイクをかなり遠い位置に置いていて、声楽の奏者がクラシックコンサートに登場する時はマイクなしで歌う場合が大半でもあり、おそらくなしでも全く問題ないのではと思います。



7.ピアソラ:リベルタンゴ



追川礼章さんのピアノソロでした。
「このピアノは電子ピアノ」と紹介がありましたが、音が電子ではないピアノに近い印象があり、かなり良い電子ピアノなのではと思いました。
演奏はやはり上手く、情熱の音色に聴き入りました。
低音部の演奏で情熱の雰囲気を出しながらの、高音部の躍動するような響きが良いなと思いました。
終盤は物凄い速さの演奏になっていました



第二部



第二部は辰巳真理恵さん、菅原りこさんともに衣装を替えて登場しました。
カジュアルなドレスになり、第一部よりもアクティブなステージになることが予感されました。
冒頭から一気に4曲続けてジブリ映画のメドレーとなりました



8.魔女の宅急便より:やさしさに包まれたなら



辰巳真理恵さんと菅原りこさんで歌い、とても爽やかな歌で、聴いていると気持ちも爽やかになりました
菅原りこさんがメインメロディを歌い辰巳真理恵さんが「ルー」とハモっていた時の、爽やかさの中に神秘さも感じる音色が特に良かったです。



9.ゲド戦記より:テルーの唄





菅原りこさんが歌い、冒頭アカペラで始まり、やがてピアノも入って行きました。
物悲しそうに歌い上げていて上手かったです。
まるで自身が作品世界の中に佇んで歌っているように聴こえ、まだ20歳の若さで高い表現力を持っているのはここに由来する気がしました。



10.千と千尋の神隠しより:いつも何度でも





辰巳真理恵さんが歌い、とても安らかな音色で上手かったです。
気持ちも休まる歌声でした。
ソプラノ歌手ということで高音で歌っている時の声に注目しがちですが、そこよりも低めの音での歌声もかなり上手いと思いました



11.天空の城ラピュタより:君をのせて





辰巳真理恵さんと菅原りこさんで歌い、冒頭の辰巳真理恵さんのソロが寂し気でなおかつ気高さも感じる音色で一気に引き込まれました。
そこからの菅原りこさんメインメロディ、辰巳真理恵さん低音でのハモりの場面も厚みのある音から冒険のワクワク感が感じられて良かったです



トークは好きなジブリアニメについてでした。
菅原りこさんは「ハウルの動く城」、追川礼章さんは「となりのトトロ」、辰巳真理恵さんは「千と千尋の神隠し」が好きとのことでした。
再びトークが暴走気味で、辰巳真理恵さんがリードしていましたが次の曲のピアノソロを忘れて2曲先に行きそうになっていました。
ここでも追川礼章さんがフォローに入り、「プリンス」というニックネームで呼ばれていますがステージ上での落ち着いた振る舞いはまさにプリンスだと思いました



12.千と千尋の神隠しより:あの夏へ(いのちの名前)



追川礼章さんのピアノソロでした。
トークの曲紹介の時に「夏の終わりのわびしさ、寂しさを感じる曲」と言っていて、まさにその通りな音色でした。
ゆったりと始まり、音がとてもしっとりとしていました
そのしっとりさこそ夏の終わりに感じる寂しさそのものだと思いました。
ゆったりとした中でこちらに迫ってくるような迫力を感じる音と、遠ざかって行くような儚げな音に分かれていて、それも夏の終わりの、猛暑だけでなく初秋の陽気の日が出始める頃に通じるものがあると思いました。
情感もたっぷりでとても上手かったです



トークはこの後4曲続けるアニメの歌についてでした。
辰巳真理恵さんが「本日は歌のコンサートだが、「檄!帝国華撃団」を歌う時に菅原りこさんにダンスを披露してもらうことにした」と言っていて興味深かったです。



13.ソードアート・オンラインより:ANIMA



菅原りこさんが歌い、力強くスピーディーな歌い出しが印象的でした。
今までの曲と声質を変えていて、ワイルドで男性的な力強さをも感じる歌声になっていて上手いと思いました。
素晴らしい表現力だと思います



14.世界名作劇場 ロミオの青い空より:空へ





辰巳真理恵さんが歌い、この歌は聴いたことがありました。
幼少期にアニメを見たことがあるのを思い出しました。
かなり上手く、儚げな雰囲気が良かったです。
超高音で歌った場面は音色から感じるものが儚さから「美しさ、澄んだ雰囲気」へと変わり、その雰囲気はまさに青空だと思いました。



15.美少女戦士セーラームーンより:ムーンライト



辰巳真理恵さんと菅原りこさんで歌いました。
お客さんの手拍子の中で歌っていてノリノリな雰囲気でした
音楽の原点「楽しさ」を思い出させてくれる明るい歌唱も印象的で、「月の光に導かれ」というフレーズを二人でハモった時の楽しい雰囲気が特に良かったです。
それを引き取る形で演奏されたピアノの少しミステリアスな響きもかなり良かったです



16.サクラ大戦より:檄!帝国華撃団





辰巳真理恵さんが歌い、菅原りこさんがダンスで盛り上げました。
曲調にモダンな雰囲気があり独特な楽しさがありました。
この曲もお客さんの手拍子の中でノリノリで歌い、会場の雰囲気が最高に良かったです



トークで3人が「足を運んで頂いた皆さん、配信をご覧の皆さんありがとうございました」と挨拶していました。
次が最後の曲とのことで、映画「鬼滅の刃 無限列車編より「炎(ほむら)」」と紹介がありました。



17.鬼滅の刃 無限列車編より:炎



辰巳真理恵さんと菅原りこさんで歌いました。
三人それぞれキャラクターの羽織りものを羽織り、辰巳真理恵さんは竈門禰󠄀豆子(かまどねずこ)、菅原りこさんは胡蝶しのぶ、追川礼章さんは竈門炭治郎(たんじろう)でした。
やや悲しそうな歌い出しから次第に盛り上がって行き、ドラマチックな雰囲気になるのが良かったです



アンコール
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?より:瑠璃色の地球



ゆったりとした安らぐ音色の曲で、アンコールに合っていると思いました。
高音のハモりが特に良く、安らぎが増して行きました


コンサートを聴いて、歌手活動デビューということで気になっていた菅原りこさんは、この先超一流のポップス歌手になれる人だと思いました。
歌唱力、人を引き付ける魅力ともにあり、文句なしの逸材です。
所属しているエイベックスは歌に強いイメージもあり、歌手として老若男女問わず国民全般に広く名を轟かせる日が来ることを期待します。





コンサートのチラシに「さくらんぼ」がたくさん描かれているのは、菅原りこさんがアイドル時代に「さくらんぼの妖精」と呼ばれ、女優・タレントになった現在もさくらんぼがトレードマークな事に由来すると思います。
なので私はチラシを見て、辰巳真理恵さんの菅原りこさんへの配慮の手厚さに驚きました。
「ゲスト出演して手伝って頂く」とは全く違い、歌唱経験に差があっても一人の歌手として尊重し、対等に扱って頂いているのが分かりました。
度量の大きな人だと思いました。
そして菅原りこさんには貴重なご縁をこれからもぜひ大事にしてほしいと思いました


私は菅原りこさんの歌手活動デビューが、プロのソプラノ歌手辰巳真理恵さんとの共演になって良かったと思いました。
この先歌唱分野での活躍も目指しているご本人にとって、得るものがかなりあったのではと思います。
また今回のコンサートを聴いて、辰巳真理恵さん、菅原りこさん、追川礼章さんによる編成は息も合っていて良い編成だと思いました。
またいつか3人でのコンサートを聴けたら嬉しいです



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演奏者プロフィール

ソプラノ 辰巳真理恵

東京音楽大学卒業、同大学院及び二期会オペラ研修所修了。
東京二期会や東京オペラ・プロデュースなどのオペラにも数多く出演し、「第九」等でもソリストを務める。
CD「Ba,Be,Bi,Bo,Bu」他をキングレコードよりリリース。
八王子FM「辰巳真理恵のBa,Be,Bi,Bo,Bu」にてパーソナリティを務め好評。
10/23にはサントリーホールブルーローズにて、3回目となるリサイタルを開催予定。



女優・タレント 菅原りこ

新潟県出身の20歳。
2015年7月NGT48の第1期生として最終審査に合格し2017年デビュー。
デビューシングルでは、表題曲選抜メンバーに選出された。
2019年NGT48を卒業し、エイベックスに所属。
現在は、女優・タレントとして舞台やテレビなど様々なジャンルで活躍中。



ピアノ 追川礼章

1994年生まれ。
埼玉県立浦和高等学校卒業後、東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院ソルフェージュ科を修了。
テレビ朝日《題名のない音楽会》、BS-TBS《日本名曲アルバム》等にピアニストとして出演。
現在は国内外の有名アーティストと全国的にコンサートを行い、年間公演数は100を超える。
これまでに編曲&ピアノで参加したCDの多くがメジャーレーベルから発売されている。
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-----菅原りこさん出演作品の感想記事-----
「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」三谷幸喜
「PERSONA5 the Stage #3」(主演:猪野広樹)


-----関連記事-----
「山口真帆 1st写真集 present」
「DIVER-特殊潜入班- 第二話」
「ショコラの魔法」(主演:山口真帆)
「長谷川玲奈 1st写真集 一瞬の光」
「海辺の街でもう一度、あの日の彼女に会えたなら 〜Diary〜」
「海辺の街でもう一度、あの日の彼女に会えたなら 〜Hanabi〜」


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

ひろしま美術館 ミュージアムコンサート(出演:木村紗綾)

2021-08-12 14:29:31 | コンサート、演奏会


(曲の合間のトークで談笑する木村紗綾さん)

一昨年の9月14日、広島県広島市のひろしま美術館で行われた「ミュージアムコンサート」を聴きに行きました。
何度か演奏を聴き非常に上手い人だと思ったヴァイオリニストの木村紗綾さんが出演されるということで興味を持ちました。
ピアノ伴奏のない「無伴奏ヴァイオリン」という形でのコンサートで、ヴァイオリンだけ、それもソロでの演奏は高難度なのではと思いました。
どんなコンサートになるのかとても興味深く聴かせて頂きました





ひろしま美術館にやって来ました
美術館で開催されるコンサートに行くのはこの日が初めてでした。




会場となる「別館地下第8展示室」に到着しました。
さすが美術館で、壁にはいくつもの絵画が展示されています。




写真中央前方が演奏場所で、用意された席はほぼ全て埋まっていたので私は後方で立ち見をすることにしました。



1. J.S.バッハ(1685-1750)
無伴奏パルティータ第3番 BWV1006より ガボット



とても明るくてスキップするような音色が印象的でした。
約3分くらいと短めの曲で、挨拶代わりの1曲にピッタリだと思います




演奏の合間にはトークがあり、木村紗綾さんはチェコで活動していて、当時7月後半から日本に滞在してこの日が滞在期間最後のコンサートとのことでした。



2. F.クライスラー(1875-1962)
レチタティーヴォとスケルツォ Op.6



トークで「クライスラーらしいウィーンの気品高い感じのする曲」と言っていました。
右手に持つ弓でややミステリアスな音色を弾いている時、同時に左手でポン、ポンと三味線をバチで弾く時のような音を単発で出していたのが印象的でした。
当時はクラシックのコンサートを聴くようになって1年弱で、そんな演奏が出来ること自体とても新鮮でした




3曲目の作曲者パガニーニについて、「悪魔に魂を売ったと言われるくらいヴァイオリンが上手い人だった」と紹介がありました。



3. N.パガニーニ(1782-1840)
24の奇想曲 Op.1より 第5番、第24番





第5番は小刻みな高速演奏が続き、圧倒されているうちに終わりました。




左手の位置に注目で、パガニーニの曲は第5番も第24番も、他の曲のヴァイオリン演奏よりも弓に近い位置になる場面が目立ったように見えました。

第24番のメロディはフィギュアスケートで聴いたことがあるなと思いました。
物凄く上手い演奏だと思いました
低音と高音の繰り返しが、音域が違っても非常にスムーズだと思いました。
「ポンポンポンポン」と、フライパンで豪快に炒め物をしているような音のはじける演奏が印象的でした。




4曲目について、「最近新たな楽譜が発見されて全7曲のソナタになった」と紹介がありました。
また4曲目が今日のメインとのことでした。



9月はまだ暑く、ヴァイオリンは暑い時期を苦手としているので4曲目の前にチューニング(音合わせ)をする場面がありました。



4. E.イザイ(1858-1931)
無伴奏ヴァイオリンソナタ第4番 Op.27 ホ短調





一楽章
高音で伸びのある良い演奏がありました。
音色にどこか「昔」を思わせる風情も感じました。

二楽章
最初と最後がピッチカート(弦を指でポロンポロンと弾く演奏)だったのが印象的でした。
穏やかな演奏からの最後のピッチカートは淡い雰囲気で、まるで水の中に居るようだと思いました。

三楽章
軽快でドラマチックな音色でした。
伸びやかな演奏になった時の手首のスナップの良さも印象的でした。




5曲目はオーケストラ用の曲で、それをヴァイオリン一挺(いっちょう)で弾くとどうなるか見てほしいと言っていました。



5. H.W.エルンスト(1814-1865)
シューベルトの「魔王」による大奇想曲 Op.26



やや不気味で小刻みに、迫ってくるように始まりました。
その音色が何度も登場していて、緊迫した音色はまさに魔王的だと思いました。
またこの曲でも右手で演奏しながら同時に左手で単発の音を入れる場面がありました。




5曲目が終わり、アンコールの前に広島テレビの方によるインタビューがありました。



チェコは東ヨーロッパなのでそれほど都会的ではないとのことで、どこか広島的な雰囲気もあって良いと言っていました。
明後日チェコに戻る予定で、チェコの料理ではチーズを揚げたものが好きとのことでした。



一人っ子なので一人でぼーっとしている時間も好きとのことでした。
ヴァイオリンは1日4~6時間演奏の稽古をしているとのことで、その他にも事務的なこともしないといけないはずなので大変なのではと思いました。
11月30日と12月1日には「威風堂々クラシック in Hiroshima」があり、木村紗綾さんは今年4回目の参加で3回目のコンサートミストレス(オーケストラのまとめ役)をするとのことでした。



アンコール
エルンスト:夏の名残のバラ



途中からまさに夏の名残のような、ゆったりとした安らぐ音色になりました。
この曲も右手で演奏しながら同時に左手で別の音を入れていました。
特に右手で伸びやかな演奏をしながら、左手で高い音域で「ドレミファソファミレド」と一音ずつ上下するような、安らぐ音色を演奏した時がかなり良かったです


プログラムの「演奏者コメント」欄には次のようにありました。
「一挺のヴァイオリンから聴こえてくる音は、どんな色に見えるでしょうか。「あえかなる音(きゃしゃな音)」も人々の心に届くと、鮮やかな風景になります。そんな音を奏でたいと思います。」
まさにこのコメントのとおり、私の場合は色で言えば4曲目の「無伴奏ヴァイオリンソナタ第4番」を聴いた時に水色が、風景で言えば3曲目の「24の奇想曲 第24番」を聴いた時にフライパンで炒め物をしている風景、アンコールの「夏の名残のバラ」を聴いた時に9月後半頃の、暑くても空が澄んで高い爽やかな風景が思い浮かびました。
無伴奏ヴァイオリンの、ソロのコンサートでこんなに多彩な音が出せるのかと驚かされ、これからもぜひ様々なコンサートで木村紗綾さんの演奏を聴いてみたいと思いました



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演奏者プロフィール 2019年9月時点

ヴァイオリン 木村紗綾

3歳よりヴァイオリンを始める。
2010年安田女子中学校を卒業後、15歳で渡欧。
プラハ音楽院に首席入学。
第15回日本クラシック音楽コンクール小学校の部全国大会第4位、第59回第60回全日本学生音楽コンクール大阪大会入選、いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞、第50回コツィアン国際ヴァイオリンコンクール第1位、第35回チェココンセルヴァトワール・ギムナジウム国際コンクール最高位、第38回第1位を受賞するなど国内外のコンクールで入賞。
2010年ドヴォルジャーク音楽祭にて指揮者、ヤロスラフ・クルチェク氏とバッハのヴァイオリン協奏曲を共演。
2011年ヒロシマ平和創造基金より2年間奨学金を授与される。
2016年より大植英次氏と威風堂々クラシック in Hiroshima、チャリティーコンサート等で多数共演。
またチェコフィルハーモニー管弦楽団オーケストラアカデミー在籍中はプラハの春音楽祭、スメタナ音楽祭等に出演。
2017年イタリアで開催されたインターハーモニー音楽祭ではコンサートミストレスを務める。
これまでに村上直子氏、石川静氏、中村英昭氏に師事、現在プラハ音楽院にてイージー・フィッシャー氏に師事する傍ら、チェコフィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団などの客演奏者としても国内外で活躍中。

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木村紗綾さん出演のコンサート、演奏会
威風堂々クラシック in Hiroshima 2018
威風堂々クラシック in Hiroshima 2019
安田女子中学高等学校 第8回復興支援チャリティーコンサート
一楽章f未完成 Violin & Cello Duo Concert
木村紗綾さん ヴァイオリン・サマーコンサート
CHRISTMAS IN PEACE CONCERT 2019
「新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第54回広島」
木村紗綾さんオンラインヴァイオリンリサイタル ~クラシックで満ち満ちて~
第52回福山音楽祭府中エリア特別演奏会 木村紗綾ヴァイオリンリサイタル
広島プレミアムコンサート~海外から凱旋した広島のアーティスト達
アンサンブル・プリエール 第1回演奏会 ~広島ゆかりの若手演奏家が紡ぐアンサンブルの調べ~
音のマリアージュ Vol.1 ~あなたが決める名曲コンサート~


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

HiKaRi Library Concert Vol.28

2021-08-09 16:54:53 | コンサート、演奏会


(写真左からピアノ田中香織さん、ヴァイオリンrioさん、エレクトーンrionさん)

8月7日、山口県周南市立徳山駅前図書館の1階スペースで行われた、新感覚音楽ユニットHiKaRi(ヒカリ)のHiKaRi Library Concert Vol.28を聴きました。
HiKaRiはヴァイオリン、ピアノ、エレクトーンという珍しい編成になっていて、元々は何度も演奏を聴いたことがあるヴァイオリンのrioさん(浦川莉緒さん)が加入されるということで興味を持ち、前回の6月に初めて演奏を聴いたのが始まりです。
その時に良いコンサートだったのでまた聴きに行こうと思い、今回も足を運びました。
真夏のコンサートなので夏らしい曲がたくさん登場し、ワクワクしながら聴きました


1.Whiteberry:夏祭り(3人で演奏)



(間近で座って聴ける席は満席だったので、私は本棚の手前側から聴きました。いかにも図書館でのコンサートという雰囲気です

「きーみーがーいたなーつーはー」の、冒頭のゆったりとした有名メロディを、エレクトーンが独奏して始まりました。
1曲目はトーク等はなしですぐに始まるので何を演奏するか知りませんでしたが、「夏祭り」が来て気持ちが盛り上がりました
2番の出だしはヴァイオリンが生き生きと演奏して目立っていました。





(1曲目終了後、挨拶がありました。左からピアノ田中香織さん、ヴァイオリンrioさん、エレクトーンrionさん。真夏の夕方、太陽との位置関係で3人がややシルエットのようになり、叙情的だなと思いました。)



2.DAOKO×米津玄師:打上花火(ヴァイオリン、エレクトーンで演奏)





アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の主題歌です。
終始ゆったり目のしっとりとした演奏で、その中で盛り上がる場所もありました。
サビの演奏がドラマチックさを感じて特に良かったです



3.映画「魔女の宅急便」より:海の見える町(ピアノ、ヴァイオリンで演奏)





ピアノとヴァイオリンで演奏しました。
冒頭のピッチカートがよく響いていて良かったです。
その同じメロディを次は弓で弦を弾いて演奏し、爽やかさとともにどこかもの悲しさを感じる響きになっていました。
ピアノの響きもまさに目の前に日差しの当たる海が見えてくるかのようで良かったです。



4.東京スカパラダイスオーケストラ:Paradise Has No Border(ピアノ、エレクトーンで演奏)





とてもリズミカルに始まりました。
昭和を感じるようなノリノリなメロディが印象的で、そこに格好良さもありました。
リズム、テンポが良く、聴いていると気持ちが楽しくなってくる演奏でした



5.映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」メドレー(3人で演奏)





前半最後の演奏でした。
3つの曲を演奏し、冒頭はロマンチックなメロディで爽やかさがありました。
次はもの悲しげでしっとりとして、そして雄大さも感じるメロディになりました。
次は一番有名な「彼こそが海賊」という、誰しも一度は耳にしているのではという曲で、迫力が凄く演奏に切れもありました。



6.葉加瀬太郎:ひまわり(3人で演奏)



(ヴァイオリンのrioさんがピッチカート(指で弦をポロンポロンと弾く演奏)をしている場面。
手に持つ弓のリーチが意外と長いのが分かるかと思います。)



10分休憩後に後半が始まりました。
ひまわりは夏の花でもあるので今回選曲したのではと思いました
凄く安らぐメロディを伸びやかに演奏していて聴き心地が良かったです。



7.マスネ:タイスの瞑想曲(ピアノ、ヴァイオリンで演奏)





今回のコンサート唯一のクラシック曲でした。
ゆったりとした安らぐ音色で、ヴァイオリンの迫力が凄い場面がありました。
かなり上手く、クラシックが専門でもあるrioさんのこの日の勝負曲のように感じました。
ピアノもヴァイオリンとピッタリ息を合わせていて、その中でしっかりと存在感も出ていて良いと思いました。
ゆったりとした安らぐ音色なのに、対照的に聴こえ方は立体的で生き生きとしていたように思いました。
「ゆったり」と「生き生き」は全く違う要素で、それをごく自然に両立させているところに高い表現力を感じました



8.アニメ「呪術廻戦」より:廻廻奇譚(かいかいきたん)(ヴァイオリン、エレクトーンで演奏)






迫力が凄く、何より演奏が楽しそうでした
「タイスの瞑想曲」から打って変わってこちらは「生き生き」が全開になっているなと思いました。
そしてエレクトーンのおかげで非常にロックな雰囲気が出ていて、この編成の底力を感じました。
表現の幅がかなり広い気がします。
エレクトーンはこの編成の鍵を握る存在と思われ、出せる音の種類の豊富さを生かして様々な音で演奏を盛り上げてくれます



9.T-SQUARE:宝島(ピアノ、エレクトーンで演奏)





冒頭から楽しそうなメロディなのが印象的な曲です。
エレクトーンの、クラリネットのような柔らか味のある音色がスキップするように奏でられ目立っていました
終始夢の中に居るような音色で聴いているほうも夢見心地になりました。




(最後の曲の前にメンバー紹介がありました。今回は衣装が緑、赤、黄色で信号機のようになっていたのが面白かったです



10.葉加瀬太郎:情熱大陸(3人で演奏)



情熱大陸は前回に続いて今回も手拍子ありで、大盛り上がりでした。
演奏もノリノリで、伸びやかになったり迫力が出たり、切れが出たりと変化に富んでいて面白かったです。
HikaRiというグループの重要ナンバーになっている気がしました


真夏のコンサート、とても楽しかったです。
このユニットはやはり演奏が楽しそうなのが印象的で、楽しさは音楽の原点でもあると思います。
聴きに来た人達を楽しくさせてくれるユニットな気がし、末永く地域に愛されて行くのではと思いました。
次回の10月もぜひ聴きに行って楽しいひと時を過ごせたらと思います



-----HiKaRiのコンサート-----
HiKaRi Library Concert 2021年6月
HiKaRi Library Concert 2021年10月
HiKaRi Library Concert 2021年12月
HiKaRi Library Concert 2022年4月
HiKaRi Library Concert 2022年6月


-----rioさん登場のコンサート、演奏会-----
エリザベト音楽大学 Autumn Concert
エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会
一楽章f未完成 弦楽四重奏コンサート
エリザベト音楽大学 ザ・シンフォニック・エンターテインメント
威風堂々クラシック in Hiroshima 2019
エリザベト音楽大学 2019年度卒業演奏会


-----徳山ゆかりのフォトギャラリー -----
出光興産徳山事業所 「海賊と呼ばれた男」ゆかりの地
遠石八幡宮 整った綺麗な神社


-----徳山ゆかりの小説-----
「海賊とよばれた男 (上)」百田尚樹
「海賊とよばれた男 (下)」百田尚樹


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