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一楽章f未完成 「イル・ピアッチェーレ ひろしま」コンサート

2018-12-22 23:40:55 | コンサート、演奏会


12月5日、広島県広島市の音楽喫茶「一楽章f未完成」に「イル・ピアッチェーレ ひろしま」コンサートを聴きに行きました。
「イル・ピアッチェーレ ひろしま」はイタリア語で「広島が気に入った」という意味のようです。
このコンサートはまず普段コンサートに行くと貰える演奏プログラムがないことに驚きました
どんな曲を演奏するのか、弾く直前まで未知のミステリーコンサートでした。

このコンサートには広島交響楽団(プロのオーケストラ)の団員が三人登場し、広島交響楽団は一週間後に行われた「広島プロミシングコンサート2018」で主役の人達と共演するのでどんな演奏をするのか興味があり聴いてみようと思いました。
コンサートは二部構成で、プログラムがないので把握できた範囲でご紹介していきます。




ヴァイオリンの高畑壮平さん。
岡山フィルハーモニック管弦楽団の首席コンサートマスターをされている人で、コンサートマスターはファーストヴァイオリン(第1ヴァイオリン)の序列1位の人が務めるオーケストラの中心的存在です。




チェロのマーティン・スタンツェライトさん。
広島交響楽団の首席チェロ奏者です。




ピアノの野村涼子さん。
マーティン・スタンツェライトさんとは夫婦で、エリザベト音楽大学大学院を修了したピアノの実力者です。




コントラバスの飛田勇治さん(写真右)。
広島交響楽団のコントラバス奏者です。




ヴィオラの永井啓子さん(写真左から二人目)。
広島交響楽団のヴィオラ奏者です。


1曲目はウィーン(オーストリア)に関係する何らかの曲を演奏していました。
2曲目は「プラーター公園は花ざかり」という同じくウィーンに関係する曲でした。
3曲目は「陽気な未亡人」、4曲目は「パリの空の下で」という曲で、どれも全く知らない曲でしたが演奏が非常に上手かったので聴き入りました
特に「パリの空の下で」はメロディが印象的でとても引かれました。
5曲目にタンゴのメドレーを演奏して第一部が終わりました。







第二部の1曲目はマーティン・スタンツェライトさんと野村涼子さんの二人でエドワード・エルガーの「愛の挨拶」を演奏して始まりました。
この曲は誰でもメロディを聴けば「あの曲か」と分かるくらい有名な曲で、エドワード・エルガーには「威風堂々」という同じくらい有名な曲もあり、素晴らしい曲を作曲した人だなと思います

2曲目は名前はメモする間がありませんでしたが速いスピードの曲を演奏していて、この曲からまた五人での演奏になりました。
3曲目は「夢の浜辺」という曲で、原題を直訳すると「海辺の三本杉」となりますがまるで演歌のタイトルのようなので代わりにこのタイトルを考えたとのことです
4曲目は「蘇州夜曲」で、蘇州は中国にあります。
5曲目は「ポル・ウナ・カベサ」というタンゴの曲で、これはかなり引かれる曲でした。
元々どの曲も演奏が非常に上手いのに加えて、この曲では力強さと切れがパワーアップしたように感じました。
圧倒的な切れ味の演奏箇所があり、その場面になるとハッとした気持ちになりました。




アンコールは男性陣がトナカイの角をつけて登場しました。
クリスマスが近いということでクリスマスメドレーを演奏し、メドレーの最後に「きよしこの夜」を演奏していました。
私は「きよしこの夜」のメロディの神聖さが好きです







さらに「きよしこの夜」の後に誰かが「アンコール!」と言いダブルアンコールを求めていました。
高畑さんのトークが軽妙で面白く、「アンコール!」の声に「そう言われましても…」と困った素振りを見せていましたが「パリの空の下で」をもう一度演奏する大サービスをしてくれました。
「皆さんに爽やかな気持ちになって帰ってもらえるように」と言っていたとおりとても爽やかな気持ちになりました


「イル・ピアッチェーレ ひろしま」コンサートは物凄い大盛況で、私が「一楽章f未完成」でコンサートを聴くようになって以来最大の盛り上がりでした。
観客が多すぎて次々と追加の椅子が出され、歩くスペースがほとんどなくなるほどでした。
やはりコンサートマスターや広島交響楽団の人などが演奏するので注目度が高かったのだと思います。
素晴らしい演奏を間近で聴くことができて良かったです


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