しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

映画「チップス先生さようなら」(4/14*木)

2016-04-14 | 映画大好き!


仕事がなかなか前に進まず煮詰まっていたところ、
タイミング良く?お知り合いの先生から映画のお誘い。
気分転換も兼ねて参加してきました。
映画は好きなのに最近は映画離れしていました。

今日の映画は「チップス先生さようなら」。
イギリスの有名な小説が映画となったものです。
タイトルは知っていても、内容はよく知らない映画でした。
内容は、19世紀の末から20世紀の初頭にかけて、全寮制男子校の
パブリックスクールで教育に携わった1人の男性教師の
半生を描いた作品でした。約二時間の間、大学の研究室で
映画の世界に浸りました。(個人的採点/60点)


昔のモノクロ映画でストーリーは淡々と流れていきます。
出会った女性の影響で、やっと人生が上手く回り始めたチップス先生。
女性の力はやはり偉大かも。妻子を失った悲しみを、
生徒の成長に愛を注ぐことに転換して人生を全うしたチップス先生。

これからもこの小さな映画会は続けていくといいます。
私も出来るだけ参加して視野を広げたいと思っています。


大学構内で盛りのついたネコのような声に
声の主を捜し出すと、それは二羽のハシボスガラス。
♀が♂にエサをねだって求愛行動をしているようでした。

「未来の暮らし」を考える映画際。(4/7*木)

2016-04-07 | 映画大好き!


今日は映画のイベントを主催している友人が
富山県から訪ねて来てくれました。
久しぶりの再会でうれしかったです!

若い学生も一緒で、あれこれ話が弾みましたが、
いつも共通の話題は、幸せって何?
お金って何?そして未来へ続く道のこと。
そして、昨日メールをやりとりしていて
ムヒカ前大統領の話を伝えたら、
ブログにこんなふうに書いてくれました。
イソップ通信

この映画際、お勧めです!
お時間のある方はぜひ、どうぞ。
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◆日時:4月24日(日)10時~19時
◆場所:いのくち椿館(南砺市宮後188番地)
◆スケジュール 
10:00~「アラヤシキの住人たち」117分
12:00~ 宮嶋信さん(共働学舎代表)を迎えて意見交換
12;30~13:30 昼食休憩(自然農ランチ・麹食ランチ)
13:30~「幸せの経済学」68分
14:45~「ハッピー・リトル・アイランド」52分
16:00~「アラヤシキの住人たち」117分
18:00~ 宮嶋信さん(共働学舎代表)を迎えて意見交換
18:45 終了(希望者は、若干名ですが別料金の懇親会に参加できます)
◆映画祭料金
1本鑑賞=1200円(前売1000円)
2本以上鑑賞=2000円(前売1800円)
今回は特別上映会のため、学生料金の設定はありません。
◆問い合わせ:いのくち椿館(電話=0763-64-2202)
◆主催:考える映画祭実行委員会 後援:NPO法人なんと元気
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映画「思い出のマーニー」(8/7*木)

2014-08-07 | 映画大好き!

スタジオジブリの新作「思い出のマーニー」を観て来ました。
米林監督は同じ美大出身の監督なので、
金沢美大メンバーのフェイスブックでもお知らせがありました。
また、別の友人から届いた暑中見舞いはがきにも、
この映画の感想がひと言添えられていました。

三女が急に友人との約束がキャンセルになったというので
夏休み企画として三人の娘たちを誘って昨夜映画を観てきました。
映画欄をみて見ようと決めたのがこの映画。
ほとんどストーリーを知らずに行ったのですが
ジブリ映画は、娘たちが幼かった頃から見せていたのでその延長かな。
あとから調べてみるとイギリスの同名児童文学を原作にしている映画でした。

少し不思議なテーマの映画で、大人が観ても楽しめる映画になっていました。
人間関係の設定が興味深く、観ていくうちに
登場する人物たちに馴染んできます。
主人公・杏奈の孤独も少しづつ伝わってきます。
そして杏奈が友だちになった金髪の少女マーニー。
マーニーが何者なのか???と観ている方は
謎解きをしながら映画の中に惹き込まれていきます。
最後には不覚にも泣けました。
マーニーと出会って杏奈は心を解き放していきます。
誰もがこの世では一人ではないということ、
自分が覚えていなくても(知らなくても)
つながっている存在があるということ。
そう感じながら生きていく大切さを
この映画は教えてくれているような気がしました。
(私の映画評:80点)

映画「シェーナウの思い」上映会へ。(2/14*木)

2013-02-15 | 映画大好き!
ここ金沢ではバレンタインデーの今夜、
市民たちの企画で映画「シェーナウの思い」が上映されました。

*上映される店内では感心ある市民が続々と集まりました☆


これはドイツの小さな村が、エコ電力で起業した脱原発の道につながる実話です。
ドキュメンタリーで市民たちの活動が綴られていて、
これからあるべき未来をイメージさせてくれる映画でした。



何よりも素晴らしいと思ったのは
同じ思いを共有する市民のネットワークでした。
原動力となるこの市民ネットワークがドイツという国の
脱原発の象徴となっていきます。
一人では立ち向かえない電力会社の厚い壁を
みんなの力で崩していく爽快さがありました。
可能を信じて突き進んでいく!そこにはきっと次の突破口が待っている。
そう思わせてくれる希望に満ちたドキュメンタリー映画でした。

映画「グレン・グールド」。(12/19*月)

2011-12-19 | 映画大好き!
久しぶりに映画を見に行きました。
私の好きな映画館は香林坊にあるシネモンド。
名画と云われる映画を主に上映していますが
各映画の上映期間が一週間くらいで交代するので、
忙しいとすぐに見逃してしまいます。

グレン・グールドは、カナダの天才ピアニストと言われた人です。
サブタイトルは ~天才ピアニストの愛と孤独~ となっていて
ドキュメンタリータッチで構成されています。
50才で亡くなったこの天才ピアニストの
友人や恋人たちが実像の彼を語っていきます。
彼が生きた音楽人生を幼い頃からたどっていくので
グレン・グールドという人を知らない人でも
天才ピアニストと言われたこの人物を味わえる映画となっています。

バッハを独自の解釈と技術で演奏し
人並みはずれた才能を知らしめたグレン・グールド。
質素を好み、人ごみを避けて、
演奏にのめり込める静かな時間と場所を愛したピアニスト。
独特のスタイルと解釈でバッハを弾きこなし、世界をうならせ
天才の名をほしいままにしたグレン・グールド。

そういう私も、グレン・グールドの詳しいことは知らなかったのですが、
芸術家として真摯に自分に向き合い、こだわり、
演奏に集中する姿は、それだけでもとても感動的でした。
この芸術家の孤独な魂をそっと包み込んであげたいと
この映画を観た人は、そう感じるのではないでしょうか。



映画「幸せの経済学」とワールドカフェ。(11/27*日)

2011-11-27 | 映画大好き!
見たいと思いつつ、見逃していた映画「幸せの経済学」が
上映されていたので観てきました。
映画とワールドカフェと辻信一さんの講演の
三本立てという豪華な企画でした。

映画はグローバリゼーションと云う名の下に
地球規模で破壊されていく自然やコミュニティや文化遺産などに
大きな疑問を投げかけていきます。
自給自足のラダックという美しい一つの村が、
グローバリゼーションによって破壊され、
幸せを失っていく村人たち。

グローバリゼーションという、いかにも
社会を変革していくいいイメージの言葉で始まったものは
突き詰めていくと大企業だけが儲かっていく仕組みなのでした。

世界的に失われた本当に大切なもの。
それを私たちはもう一度、自分たちの手で掴みとらなくてはならない。
この映画でキーワードになっていたのは、地域(ローカル)。
地域を活性化することこそが、グローバリゼーションから
脱却できる道なのだと未来を諭していた。

ワールドカフェでは、集まった人たちが6つのグループに分かれて
テーマの下に話し合います。三回、グループをチェンジして
たくさんの人の話を聞き、自分も話す。
今回のテーマは、「映画を見ての感想」
「100年後はどうなっているか?」
「この社会にできる自分の役割は何か?」というものでした。

最後は文化人類学者・辻信一さんの講演。
幸せとは、豊かさとは?ブータンという国のGNH(国民総幸福度)と
我々社会のGNPを比較しながらの話は、
この社会の盲点を突いていてドキッとしました。
*例えば離婚しても戦争をしてもその国のGNPが上がるという話。
 軍需大国のアメリカは戦争するだけ儲かる仕組み!

久しぶりに刺激のあるいい時間を過ごしました。
これからも興味ある事柄には参加していきたいと思っています。

ガイヤシンフォニー3番。(11/5*土)

2011-11-06 | 映画大好き!
ガイヤシンフォニー(地球交響曲)のシリーズは、
私の大好きな映画シリーズです。お知り合いが、
この映画の利益の半分を福島の子どもたちに贈るという企画。
このブログでも紹介しましたが
今日は、私も娘を誘って観て来ました。

この映画は、それぞれ3人くらいの人物を龍村仁監督が
ピックアップし、綴られていくシリーズ。
3番は私の好きな星野道夫が主人公となっています。
主人公である彼が急逝したにも関わらず、
彼の友人や家族によってこの映画はまるで彼が
この場にいるように彼の輪郭を描いていきます。

そして、人はどこから来てどこへ向かえばいいのか?
彼はアラスカを拠点として、いろんな重要な人物と
邂逅を重ねながら旅を続けている途中でした。

映画の中から放たれた、たくさんのメッセージを
抱きつつ生活する日が続きそうです。
ボブ・サムの祈りの声がまだ体の中で響いています。


*今朝の卯辰山は、曇空。

*遠くの木に、ジョウビタキ♀の姿を見つけました。

*浅野川の浅瀬では、ムクドリたちがにぎやかに水浴び。

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(5/20*金)

2011-05-20 | 映画大好き!
見逃していた映画「ミツバチの羽音と地球の回転」。
今夜は金沢シネモンドでの最終日だったので
昨日は映画に行くために終日仕事を進めていました。
福島原発事故が起こって、私たちの社会が目指す方向は?
それを考えさせてくれる素晴らしい映画でした。

この映画は、山口県祝島で漁業を生業とする
お年寄りたちが28年間もの間、原発反対運動を続けてきた様子と
持続可能な自然エネルギーにシフトしている国・スウェーデンとの
対比をドキュメンタリーで綴っている映画です。

祝島で今でも続いているお祭り風景が美しい。
生物の宝庫である海が原発建設で壊されていく様。
「海は壊れない」とうそぶく電力会社とエネルギー庁。
そして、まるで生活の一部のように
原発反対運動を続けてきた祝島の人たちの
途切れぬ気持ち、パワーがこれまた素晴らしい。

スウェーデンの人が映画の中で
*電力会社がひとつだなんてウソだろ?ダメだよ!
*「持続可能」をいつも考えているんだ!
と云った言葉が印象的でした。
お近くで上映していたら必見です!!ぜひ。

そしてこのニュース!祝島の人たちも喜んだだろうな。
福島第1原発:山口県、上関原発埋め立て延長認めぬ方向に

映画で出てくる祝島の美味しそうなヒジキ、
私も注文しました。


元気になれる映画をありがとう!
鎌仲ひとみ監督に感謝でした。映画館で
一緒にお米づくりをしていたお仲間と出会って
久しぶりにお茶タイム、
映画の感想や情報交換で盛り上がりました。

ガイヤシンフォニー7番。(10/17*日)

2010-10-17 | 映画大好き!
とても好きな映画、龍村 仁監督の
「地球交響曲(ガイヤシンフォニー)7番」が
金沢で上映されたので、昨日は娘と一緒に観に行ってきました。
1番から7番までのシリーズになっている映画で
全国各地で自主上映されている映画です。
いつも何人かの人物を通して語られていきます。
今回も三人の主人公が、それぞれの人生の中で挑戦し
見つけたこと、感じていることを語ってくれています。

この地球で、どう人が美しく生きていくのか、
人類はこれからどこに向かうのか。
それを観る側に問いかけてくるような映画です。
映画のサントラがまた良くって、この映画に使われた曲の
CDを聴きながら余韻に浸ろうと思っています。

映画「接吻」(7/9*木)

2009-07-09 | 映画大好き!
金沢の名画座シネモンドで
アンコール上映をしている映画を観てきました。
今日観てきたのは小池栄子主演の「接吻」。
タイトルのように甘い映画ではなく哀しい映画でした。
死刑囚とOLの社会から追いつめられたような愛、
今まで無差別の殺人側になど立てる視点など
自分の中では見当たらないように思っていましたが
映画の中の役者を通してみていくと
その心理を伺い知ることができました。

そういう意味ではほんと映画は学びのある世界だと思います。
もう少し早く出会っていたら・・・
そう言葉に出す二人の気持ちが切なかったです。

ラストシーンの前半部分は予想できたのですが
その後の主人公の行動が理解できずに
いろいろと心理描写を考えてしまいました。

新聞の社会面に載る暗いニュースや犯罪に
つい目をそらしがちですが、焦点を当ててみると
そこには今の社会の歪みが
見え隠れしているように感じます。

映画「ブーリン家の姉妹」。(11/30*日)

2008-11-30 | 映画大好き!
最近、忙しくてみたい映画を何本も見逃していました。
これも見たかった映画の一本、映画館を探したら
一カ所だけまだ上映していたので昨夜観てきました。

イギリスの王位継承にまつわる欲望渦巻く宮廷を中心に
ブーリン家の姉妹側からドラマティックに描いた実話です。
ファンタスティクな空想の世界もいいけれど
最近はノンフィクションの世界が好きです。

実際にヘンリ-8世の妻アン王妃が
反逆罪で殺されていたなんて
この映画を見るまで知りませんでした。
その娘、エリザベスが女王となることなど
あの当時、誰が想像したでしょうか。

女は実の娘であっても出世の道具、
世継ぎを産むという計り知れないような重圧、
そんな時代に生きた女性たちの哀しみや苦しみが
ブーリン家の姉と妹の葛藤を通して
ジ~ンと伝わってくるような重みのある映画でした。

映画「ぐるりのこと」。(9/8*月)

2008-09-08 | 映画大好き!
ここのところ忙しくてみたい映画をたくさん見逃していました。
土曜はやっと久しぶりに映画「ぐるりのこと」を観てきました。

美大卒の主人公の二人の夫婦。いつの間にか
お互い絵を描く世界から遠ざかっていたところ、夫は
法廷画家の仕事を頼まれたことから社会人として育っていき、
奥さんの方は精神的に辛い体験から脱して
お寺の天井画の仕事を任され絵を描いていくうちに
どんどん自らが再生していくというストーリー。
いつもそっと妻の様子を見守る夫の眼差しがあたたかい。
いろんな出来事がありながらも
10年の時を追って夫婦の再生を描いたものです。

日本の大きな社会事件を法廷画家というセッティングで
盛り込んだアイデアがすごく面白いと思いました。
また周りにいろんな人間のキャラクターを配置してあって
見ていて飽きることのなかった映画でした。
絵を描く喜び、楽しさ、気持ち良さが画面全体から伝わって来て、
思わず私も「そんなふうに絵を描きた~い!」と思わせてくれた映画。
この気持ちを大切に忘れずにいよう。
リリーフランキーがほんと、いい味出していました。
「夫婦」というものの存在を考え直す
いいきっかけになる映画かもしれません。
絵を描くと言う心地よさが伝わってくる映画かもしれません。
こんなに後味のいい映画は久しぶりでした。お勧めです!

映画「パレスチナ1948・NAKBA」(7/5*土)

2008-07-05 | 映画大好き!
見たいと思っていたドキュメンタリー映画
「パレスチナ1948・NAKBA」を観に行ってきました。

1948年にイスラエルが誕生し、パレスチナ難民が誕生しました。
その影では、500以上のパレスチナの人々の村が破壊され
人々は虐殺されていました。その事実をライフワークのように
執拗に追い続けるフォトジャーナリストの広河隆一さん。
中東問題は遠くて日本からは見えにくいのですが、
この映画を観ているとそこで何が起こったのか、
起こっているのかがぼんやりとでも見えてきます。

泉の湧き出る美しかった村が今も廃墟のままおかれ、
村人は祖先から受け継いだその土地に帰ることを
許されず、今もその地に戻ることを夢見続けています。
だから弾圧に命がけで抵抗、それを制するためにさらに弾圧、
弾圧されればされるほど抵抗も激しくなる、
それが今日も続いているのです。
まるでエンドレスで続いていく構図でした。

そのきっかけがイスラエル建国だったのです。
破壊されたままの村は、その土地を愛している人たちが持てば
天国のように美しい場所であり続けただろうに、
今も奪われたまま廃墟の村のままなのでした。

今の日本人の感覚では、自分の土地にこれほどの執着(愛着?)を
持っている人がなかなかいないような気がしたのは、
先祖代々、ずっと守られ耕し続けてきた(食の恵みの)土地と
いうもの自体がもう崩壊しているからなのかもしれません。
自給率が日本ほど少ない先進国は他にありません。

民族の浄化という名のもとに起きている殺戮。
奪うものと奪われるもの。銃を握りしめ生活する人々。
それらを広河さんはパレスチナで出会った人たちを通して
私たちに伝えようとしているのでした。


帰り道、気分を少し変えて近江町市場に寄りました。
土曜日のせいもあり、観光客でごった返していました。
この時期とても美味しそうに見えるのは鮎の塩焼き!
今日の金沢は真夏日のように暑い一日でした。

映画「ヒマラヤを越える子供たち」(6/20*金)

2008-06-20 | 映画大好き!
金沢では今、チベット問題についてのイベントが
あちこちで企画されています。前回はネパール協会の
副理事さんを迎えての講演に参加したのですが、
今日は「ヒマラヤを越える子供たち」という
ドキュメンタリー映画の自主上映+ダラムサムに滞在して
いるチベット仏画絵師の田上さんの講演に友人と出かけてきました。


今の中国では、チベット人の子供たちは中国政府の統制下で
教育を受けることが出来ません。チベット人の親たちは
子どもたちを愛するが故、案内人に子どもたちを託し6.000m級の
過酷なヒマラヤ山脈を越えてダライラマの元に届ける旅をさせます。
ダライラマの元には亡命してくる子どもたちのための教育機関が
作られていてチベット人としての教育が受けられるからです。
親の愛情を知っている子供たちは、それに応えようと
命がけの旅に出かけます。途中で命を落とす子、凍傷になる子、
中国政府に見つかってしまったらもう終わりです。
案内人もチベットの未来を子どもたちに託し、命がけで
子供たちを守り無事にインドにたどり着けるように助けます。

ダライラマは、弾圧されていたとしても中国を憎んではいけない。
憎いと思う自分の心、その感情こそが敵なのだと教えているそうです。
そして、普通わたしたちは生きるために「祈る」、
しかし、チベットの人たちは「祈る」ために生きるのだと言う。

「祈り」、チベットのために一人でも多くの人が祈ってほしいと
言った田上さんの言葉が印象的だった。彼女は涙をこらえつつ、
ダラムサラで起こっていることを話してくれたのだった。

映画の中でチベットから亡命して来た子供が
「中国を憎まない、彼らも同じ人間だから」と言った言葉の中に
ダライラマのチベット仏教の精神が生きているような気がしたのでした。

映画『アース』。(3/3*月)

2008-03-03 | 映画大好き!
探鳥会で会った何人かの方から
映画『アース』観ましたか?って聞かれて
そうそう、観たいと思っているんだけどまだ・・
なんて答えていましたが、先月いっぱいで公開が終わると知って
先日、あわてて観に行ってきました。

春が来て、ホッキョクグマのお母さんが冬籠りしていた
雪穴の中から這い出してくるシーンで始まるこの映画。
お母さんグマの後から出てきたのはかわいい2匹の子グマたち。
奇跡的な条件が重なって、生き物たちが住める環境があるこの星・地球。
主人公をその他、アフリカゾウやライオン、トナカイ、オオカミ、
チーター、アネハズル、ホオジロザメ、ザトウクジラ、
アムールヒョウ、カタカケフウチョウと追いながら
北極点から赤道に向かって地球を追いかけていく映像。

この映画を観ていると、人はそれぞれが生活している生活範囲が狭いので
どうしても視点が小さくなってしまっているんだということがわかる。
地球という大きな視点から眺めてみると、生き物たちが
地球というひとつの空間の中を移動しながら生きている姿が見えてくる。

地球は一つ、地球はみんなつながっている。
そんなよく聞く当たり前の言葉が、とてもリアルに感じられる映画だった。
ということは、自分の足下も大きなものにつながっているってこと!

カタカケフウチョウのカラフルでユニークで見事なダンス!
コミカルで可笑しくてかわいくて笑っちゃいました。
アネハヅルが命がけでヒマラヤ山脈を越えようとする姿。
ザトウクジラが南の海から北の海へ子連れで地球を移動していく姿。
自然の中で命を張って生きている生き物たちの姿は
どの姿もほんとうに美しかった。

同じ奇跡のような星に住む私たち人間は
この星を守っていく責任があるように思う。
他の命を守ることは、自分たちの命を守ること。
最後にホッキョクグマが餓死していく姿は
このままだと人間たちの未来の姿になりかねないだろうね。