しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

胡蝶蘭。(11/30*木)

2006-11-30 | 植物大好き!
今週あたりに初雪が降りそうな気配の金沢です。
朝から雨が降っていて、とても寒い日です。
先日、版画の先生の個展のお手伝いに行ってきました。
そのときに目にとまったのが会場に置いてあった胡蝶蘭でした。

園芸種の蘭には、さほど関心がない私なので
あまりしみじみと蘭を眺めるということがない。
でもこの時はたっぷり眺めてみました。
大型の蘭だけあってさすがに貫禄と華やかさがあります。

あとで調べてみると、原産地は中南米。
アマゾンのジャングルの木の枝などに張り付くように自生しているらしい。
あ~、そんな姿なら一度見てみたい!!
植物は自生している姿が一番ステキだと思います。
周りの風景のなかでこそ、この植物の生きている姿が輝くんだと思います。
ジャングルの中でこの姿に出会ったら、すごく感動してしまうでしょうね。
花言葉は『幸福が飛んでくる』ですって。
名前からすると、蝶の姿をイメージしたものでしょうか。

花の中の模様が面白かったのでアップにして写してみると
おっ、ヒョウがいる!まるで花の真ん中にしっぽの2本あるヒョウが
手を広げて立っているように見えます。

スズメバチの巣・裏。(11/27*水)

2006-11-29 | 生き物大好き!
昨日は六角形のスズメバチの巣の表面をアップで載せたのですが
今日はその巣の裏側をお見せします。
実は、裏側をじっくり見たのは私も初めてでした。
この色合いにすっかり感動してしまったのです。

これを見ると、少しづつ少しづつ根気よく
集めてきた材料を足していっているのがよく分かります。
まるで毛糸で編んだクッションのようですね。
表の六角形といい、この裏側の模様といい
スズメバチの本当の正体は芸術家なのかもしれませんね。

スズメバチの巣・表(11/28*火)

2006-11-28 | 生き物大好き!
日曜日に訪れた県の森林公園の事務所には
森で見つかったスズメバチの巣などが大小いろいろ
展示してあるのですが、こうして近づいて見ると
造形の美しさや完璧さに感心します。

スズメバチの巣は最初は逆さまのとっくり型、
完成すると丸いボールのような形で
表面にはきれいなマーブル模様が入っています。
他のハチの巣と違い出入り口は一つしかありません。

この丸いハチの巣の中に、段々ベッドのように
平べったい巣が重ねて作られているのですが
一つ一つのお部屋がきれいな六角形の形をしています。
ここでは丸い巣の断面を割ってみせてくれているので
なるほど!と巣のしくみがよく分かります。

巣は一年限りの使用。冬になると女王蜂以外は死んでしまうので
春に女王蜂が一匹で巣を作り始め、
最初に働き蜂を育て、その後は産卵に専念するらしいです。
なるほど、スズメバチの未来は女王蜂にかかっているんですね。

明日は、この写真の裏側をお見せします。

熊の足跡。(11/27*月)

2006-11-27 | 生き物大好き!
昨日は探鳥会の後、四国から鳥の生息調査に来られた方と
待ち合わせをしてリクエストのあった郊外の林道にご案内した。

林道の周辺を車で走って、時々車から降りて歩いてみる。
これを繰り返していた時、足元に見つけたのは
熊の足跡!近くに大きな糞も落ちている。

ちょうどぬかるみになっていたらしく
足の大きさ(10×10cmくらい)や形がくっきり!
どうもツキノワグマの前足らしい。
こんなにリアルな足跡が見れるなんてラッキー!!
近くに住んでる熊を想像できてうれしかったです。

探鳥会 in 森林公園。(11/26*日)

2006-11-26 | 生き物大好き!
今日は一年ぶりの石川県の森林公園での探鳥会。
リーダー役の講師を頼まれていたので出かけました。
我が家からは車で40分くらいの場所。
山々が見渡せるとても広い公園です。

去年は大きな雷と雨のせいで参加者もまばらでしたが
今年は雨も降らず、あたたかい日になり参加者も多かったです。

ゆっくり鳥を見つけながらみんなで歩いていきます。
まず最初に現れたのはヤマガラでした。
カラスザンショウの実をついばんでいます。
そして、池に降りると沢山のマガモの姿。
奥の方にオシドリのカップルも見えます。
くちばしの太いハシビロガモも見つけました。

帰り道、遭遇したのはイカルの群れです。
プロミナーに入れて参加者に見せると
数羽が一度にアップで見れるので感嘆の声が上がります。
くちばしが太くて黄色くて個性的な顔の美しい野鳥です。
イカルの聞きなし(鳥の声を人の声に置き換えること)が
『お菊、27』(お菊さんは27才ですよの意)と話したら
森林公園の所長さんにウケたらしく喜んでくれました。(笑)

その他、カイツブリ、キンクロハジロ、オナガガモ、コガモ、
コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヒガラ、
シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、カワラヒワ、カケス、
ハシボソガラス、ハシブトガラス、と全部で21種確認できました。

池のそばの観察舎の壁には
たくさんのテントウ虫が集まって来ていました。
冬ごもりする場所を捜しているのでしょうか。
その中で、ひときわ大きかったのはこのカメノコテントウ。
他のテントウ虫に比べて二倍の大きさがあります。
まるで目の模様のように見える部分が面白いですね!
冬ごもりするテントウ虫の集団をいつか見てみたいのですが
こういう観察舎の周りを捜してみるのは穴場かもしれませんね。
何だか久しぶりに動き回る虫をたくさん見た気がして
イカルの群れとの遭遇と共にうれしかったです。

夕焼け空。(11/25*土)

2006-11-25 | 自然大好き!
今日の金沢は抜けるような青空!
でも午前も午後も忙しくて、ゆっくり外の空気を
味わうことは出来ませんでした。

それで午後の用事が終わってから、
そのまま夕焼けを味わいに出かけました。
小高い丘に登って見ると桜の大木の向こうに
真っ赤な夕日が沈んでいきます。

急いでもっと上に登って見晴らしのいい場所にたどり着くと
もうすっかり夕日は沈みかけ。
その空の雰囲気がとてもステキでした。
朱色に染まった空に雲の模様がアクセント。

久しぶりに夕焼けを思う存分、自由に追いかけました。
一瞬のように赤く燃えて、
秋の夕陽はあっという間に沈んでいくんですね。
そんな太陽からのプレゼントを味わえて
今日はやっと満足しました!

ボランティア大学校とロールケーキ。(11/24*金)

2006-11-24 | 食べもの大好き!
今日は金沢市のボランティア大学校の講師を頼まれたので
初めてボランティア大学校で授業をしてきました。
テーマは高校での授業でやっている
「森と私たち」をアレンジして作りました。

ただ一方的に話をする側と聞く側になるのではなく
共に体験しながら学び合う場にしたいと思い
ここでは最初からワークショップ形式で進めました。

年齢は平均して60才すぎの方々の集まりで、
17人の参加予定が用事でお休みの方がいたりして
今日は11人の参加でした。
ちょうど、とてもやりやすい人数になりました。

輪になってイスに座り、
テーマに基づいていろいろコメントしたりグループワークを
してもらったりするのですが、さすがに年の功!
いろんな経験をされている方も多く、出身県もいろいろで
話しを聞いていてこちらもとても面白かったし
すごくやりやすかったです。
そして90分がアッという間に過ぎてしまいました!

いつもは講義を聴くだけだったようですが
最初は何が始まるのか?と不思議に思われていたという
男性の参加者の方も、最後に感想を聞くと「いつの間にか
深い話が出来ていて、こういう場は初めての経験で面白かった!」と
なかなかいい反応だったので内心ホッとしました。

そうなんです。ワークショップはその場のみんなの力で作られる場。
いつも見慣れた人の知らなかった部分が垣間見えたりして
また一歩、参加者同士がお近づきになれる場なんです。
そして、私はそんな場を作るのが大好き!なんです。

90分授業をずっと見学されていた事務局の方に、
とても良かったので、ぜひ来年もよろしくお願いします!
なんて言われて、私もやった甲斐がありました。

帰り道、近くのケーキ屋さんでロールケーキを買いました。
夜、娘に「どうしてケーキがあるの?」と聞かれて
「今日の授業が成功してうれしかったから
嬉し~ケーキだよ!」と答えました。

(このお店のケーキ、すごく美味しいんです。
 ストロベリーロールとユズロールを買いました)

葉牡丹。(11/23*木)

2006-11-23 | 植物大好き!
今日はあちこちに用事があって出かけました。
途中、市立図書館の前できれいな葉牡丹を見かけたので
写真を写しました。朝から一日どんより曇った日でした。

葉を愛でる品種で、北陸では花が少なくなって来る季節に
この葉牡丹がよく植えられています。
いかにもキャベツだろ!という外見に馴染めずにいたのですが
だんだん品種改良もされてきて、見るに耐える形になってきました。
葉がレースのようにエレガントなのがあったり
色の配色が変わっているものがあったり。
そして近づいてアップで見てみると遠目でみるのと
また雰囲気が違います。

これがそのアップの表情です。
葉の真中にある露が玉のように光っていました。
個性的な葉牡丹の葉っぱのラインが面白いですね。
アートな色や形が植物や生き物の中に隠されていて
それを見つけるのがとっても楽しい。

イヌマキの実。(11/22*水)

2006-11-22 | 植物大好き!
一日中、曇り空だという予報が外れて陽が射した朝でした。
朝のうちに近くの山をひとまわりしました。

いつもと少しコースを外すとイヌマキの木が植えられていました。
何本か植えられたイヌマキの木ですが実をつけているのは
その中で一本だけ!これが雌株のようです。
赤い実の先っちょにグリーンの実がついていて
きれいでした。二つくっついている姿はかんざしかお団子か
カクテルの飾りか・・・面白いですね!

赤い実は甘く食べられるみたいでこの部分が花床と言われる部分。
先っちょのグリーンの部分が種子です。
イヌマキの企みは、甘い実の部分を鳥などに食べさせて
種を落としてもらうことのようです。

今日は食べるのがもったいような気がして
見てただけなのですが、近いうちに試食してみます。
その時は、イヌマキの望み通り
陽の当る場所に種を植えてみようと思っています。

キゴ山の紅葉。(11/21*火)

2006-11-21 | 自然大好き!
朝から青空の広がる日!
北陸にしては珍しくスカッと晴れた晩秋の日です。
このお天気を楽しまない手はないと
午後から友人を誘って医王山へ。
もう山の上の方は葉が落ちた木々の風景。
し~んと静まりかえった山道にやって来た
小さなお客様はコガラの群れでした。

それから山を降りて池のそばをぐるっと散策。
真っ赤に燃えるもみじの赤が見事でした。
それをもう少し下るとキゴ山。
子牛たちがのんびりと放牧されていました。
その奥を行くと私の好きな場所があります。
周辺を歩くとあちこちに「熊出没しています」の看板!
気をつけながら友人と進みます。
突然ばっーと開けたこの風景は遠くに高い山々を望み
空間が果てしなく続く場所で、私は勝手に
ここを『信州』と呼んでいます。

山を埋め尽くす黄色い紅葉が見事です。
もう少ししたらこの場所もあっという間に
裸の木々の山になるのでしょう。

(写真は鮮やかなキゴ山の黄色)

新聞投稿『いじめ』。(11/20*月)

2006-11-20 | 新聞投稿大好き!
久々に投稿したら今朝の新聞に出ました。
限られた文字数でどこまで云いたいことが表現できるのか微妙ですが、
今回のテーマは『いじめ』。最近のニュースは辛いですね。
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「キーワードは」競争から協力へ! 

 昔からいじめはあったと思う。自分の記憶をたどると同級生に教室のロッカーに閉じ込められた子、みんなの前で侮辱的な言葉を浴びせられた子。私は個人的にはいじめる側に問題があると思っている。幸せ感に溢れた子が人をいじめるわけがない。今と昔との違いをいえば、今は強く圧力的なものに嫌だと思いながらも加担しているのではないかと感じられる事だ。それは政治の世界や社会で起きている事件とどこか似ている。競争社会のなれの果て。学歴の高い人=優秀だとはいえない時代。協力するより相手を蹴落とす事を考えている。そして今は、そのいじめが原因で自殺する子がいる。学校自体も学力重視に偏って来ていて人を育てる場でなくなって来ているように思う。競争から協力へ!それをキーワードに『いじめ社会』を突破できないものだろうか。

(写真は家の近くの川で3羽仲良く泳ぐカモたち、中央がマガモ)

海の幸、キス。(11/19*日)

2006-11-19 | 食べもの大好き!
日に日に気温が下がり寒さに向っていく季節。
特に今日のように雨が降る日は一段と寒さを感じる。

今日は近くの実家で法事があるというので出かけたが
そこで聞いた大ニュース!
妹の娘(姪っ子)が来春、結婚するという。
まだ20歳になったばかりで
この前まで“結婚しない宣言”をしていた子なのでとっても驚き!
でも幸せはこんなふうに駆け足でやってくるのかもね。

夕方、釣り好きなお隣さんから
ピカピカ光る鱗のキスをたくさんいただいた。
この艶かしいほどのパステルカラーのきらめき!
ほんとに美しい色をしています。
そういえば去年もこの季節にいただいたな。
海からの贈り物、今夜はとても楽しい夕食になりそうです。

見事な藍の茎色。(11/18*土)

2006-11-18 | 植物大好き!
9/25には藍の花を紹介しましたが
今度はその花が終わり茎だけになった姿です。
茎が真っ赤に色づいて、それはそれは見事でした。

遠くから見ていても目立つので
ついつい近くに吸い寄せられてしまいます。

カエデの赤、イチョウの黄色も
この季節になると、やっぱりきれいだなぁ!と
日本の風景をしみじみ感じますね。

赤花の花。(11/17*金)

2006-11-17 | 植物大好き!
ハイビスカスの花、沖縄では“赤花”ともいわれますが
私はこの“赤花”という呼び方が好きです。
初夏から咲き始め、つい最近まで元気だったこの“赤花”。
とうとう最後の花が咲きました。ここのところ
急に気温が低くなってきてつぼみをつけなくなったのです。

沖縄に1月に訪れた時には
この赤花が咲き乱れていて、その風景の何と羨ましかったこと!
この大きな赤い花は見ているだけでもエネルギーをもらえる花です。
これから来る雪の季節をちゃんと乗り越えてくれると
いいんですけど、ちょっと心配!

早咲きのスミレ?(11月16日*木)

2006-11-16 | 植物大好き!
今日は高校の総合の授業(テーマ:森と私たち)に行ってきました。
同じ内容で日を変えて8クラスの授業をするのですが
毎回同じようにはなかなか作れません。

野鳥との出会い、森の役割、森の現状、
森の贈り物、私たちに出来ること、という順で
いつもはワークを進めるのですが今日は昨日切り抜いた新聞記事
「温暖化、鳥類に打撃!~WWFまとめ・七割絶滅する地域も」
というタイトルのものや、発見されたときには悲惨な状況だった
イースター島のことも交えて組み立てたので、
あれもこれもと欲張りすぎだったかもしれません。(ちょっと反省!)
次の世代にどうしたら心に届くメッセージがドン!と贈れるのか
いつも思案のしどころです。

温暖化と云えば、この寒さに入る前に暖かい日が続いたせいでしょうか。
山で紫色のスミレの花が雨に濡れながら咲いていました。
20年後、50年後、100年後、この花も生き物たちや私たち、
どうなっているのか想像するとちょっと恐いものがあります。