23日(日)の二日目は、コウノトリの郷公園に9時に集合でした。
私たち事務局は、めだか協会会長の
岩松鷹司先生と共に準備のため早めに会場入り。
9時の開館前には野生のコウノトリが見れるということでワクワクでした。
そして、いましたよ!野生のコウノトリが近くを飛んでくれました。
こちらはコウノトリの郷公園で飼育されているコウノトリ。
こんなふうに首を後に曲げてから下に降ろすときに
クチバシを鳴らしながらノドの赤い部分を膨らませていました。
これが噂のクラッタリング(クチバシで音を出す)ですね。
目の前で初めて見ました。
コウノトリの動作はゆっくりしていて本物を見て
「模型?」と聞かれることもあるそうです。
案外のんびり屋さんのコウノトリ。日本で絶滅した理由は、
そんなところにもあるのかもしれません。
一度絶滅してしまった経緯はトキと同じで、
今は人工繁殖したものが野外に帰っています。
大型の鳥が復活するには彼らが住める環境が必要です。
石川にいるとコウノトリの情報はあまり入ってきませんが
地域的な保護対策でなく全国的な環境保護の大切さを感じました。
これが私が好きな写真です。昭和35年のこの近くの出石川の風景。
館内に展示してあったものですが、冊子などでもよく紹介されている写真です。
コウノトリと人と但馬牛、生きものたちが共生していた時代ですが
それはそんなに遠い昔のことではありません。
私たちはいつの間に大切なものを失ってしまったのでしょうか?
それはこの星に生きていく人類の心の有り様に関わっているような気がします。
みんなが集合して
コウノトリの郷の職員の説明を聞きました。
その後は、豊岡のビオトープ見学チームと
めだか発生の観察チームに分かれました。
私はビオトープ見学に参加。4カ所のビオトープを見学しましたが
水辺の環境を守るには、草の除去などの作業が大変な様子でした。
環境はどんどん変化していくので、手をかけなければいい環境が保てません。
人の手が水辺の環境には欠かせないとこがわかりました。
最後には終了時間を過ぎてしまいましたが
コウノトリの郷公園のビオトープで生き物をタモで捕らえて
ヤゴやゲンゴロウ、メダカの姿を楽しみました。
学びのある楽しい全国めだかシンポジウムでした。
自分の住む地域以外に出かけることは、
いろんなことを知る上で大切なことだと思いました。