しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

夕暮れコンサート。(9/30*土)

2006-09-30 | 私の作品
*ポスターのデザインをしました。

仲間の一人が今日は夕暮れコンサートを企画したので
娘たちも誘って出かけてきました。
行き慣れない方面の山の中の会場だったので
迷いながらたどり着きました。
このコンサートのためのチラシのデザインを頼まれたので
イメージを膨らませてイラストも描いてみました。
出来上がったものがこの写真です。

会場では、最近会っていなかった友人たちとも
再会できたりして、とてもうれしかったです。
こじんまりとした会場はもうお客さんでいっぱいでした。
愛媛から来られたクレアさん&香さんの詩と歌のコンサートでした。
透き通った声が秋の夜にピッタリでした。

今夜はオレンジ色の半月がとてもきれいな夜でした。

ヨモギの虫こぶ。(9/29*金)

2006-09-29 | 植物大好き!
夕方、近くの川を散歩しました。
すると太っちょのカワガラスが飛んで来て石の上にとまりました。
双眼鏡でのぞいてみるとエサを探し出しました。
瞬きすると白い目が目立ちます。
水の流れる苔の生えた石の上を歩いていくので滑りそうです。
首を流れの中に突っ込みながら歩いています。
石の隙き間にいる水性昆虫や小さな魚が主なエサです。
相変わらず体の羽がすごい威力で水を弾いています。

川辺にはヨモギがたくさん生えていて
もうすぐ花が咲きそうです。
小さな虫たちがあちこちこのヨモギにとまって休憩していました。
シジミチョウ、ショウリョウバッタ、アブ、
ハエ、ヨモギハムシなどです。

変わった虫こぶを見つけました。
まるでカラスウリのような雰囲気の虫こぶです。
一つ中を割ってみると、小さな茶色の幼虫が入っていました。
これからこの中を食事付きのお部屋として使うつもりだったのでしょう。
虫こぶはあちこちで見かけますが、こんなふうに
きれいな虫こぶは珍しいかもしれませんね。

モリアザミの花。(9/28*木)

2006-09-28 | 植物大好き!
山へ行くとモリアザミの花がたくさん咲いていました。
アザミの種類にしては葉のトゲが優しい感じです。
そこへ蜜を吸いに来ているのはミドリヒョウモンでしょうか。
花にとまって羽を震わせながら動いています。
その姿は一心不乱で、私がそばで見ていても知らん顔です。

アザミの花はそのトゲが痛そうな印象の花で
中学生の頃、友人のお母さんの好きな花がアザミと聞いて
そんな花が好きだという変わった人もいるもんだ!と
印象深かったのを覚えています。

でも、今はその気持ちがわかるような気がします。
何故か花瓶などに生けてあるアザミの花は
やっぱり今でも好きではないのですが
こんなふうに山で出会うと本当に美しいと思う。
赤紫の花色も、丸い花の形も目を引きます。

自然の中の生き物は、
きっとそれだけ引っぱり出して来ても完全な美しさではなく、
その季節の風景のその時の風の中にあるからこそ
その個性が際立って美しいのだと思う。
それをこのアザミの花は教えてくれたような気がします。

藍の花。(9/25*水)

2006-09-27 | 植物大好き!
今日は一日、版画の仲間たちと山の工房で版画制作をしました。
あっという間の楽しい時間でした。
山では栗が落ちていたり、キノコが生えていたりと、
先月はまだセミが鳴いていたのにもうその声もなく
すっかり秋の風情です。

工房の周りにはいろんな草木が植えられているのですが
今日は藍染めに使う藍の花が満開でした。
もっとひっそりと咲く花かと思っていましたが
なかなか艶やかなピンク色でした。(白色もあるらしい)
日本では飛鳥・奈良時代から
藍染めに使うために栽培されてきました。

何でも花が咲く前の柔らかい一番刈りをした葉が
一番染まるそうです。私も藍染めを何度か経験しましたが
布が藍色に染まっていく様は、本当に楽しい作業です。
この藍で染めた布は天然の虫除けの作用もあるらしく
そんな昔の人の知恵が生きたものが私はとっても好きです。

ふかしいも。(9/26*火)

2006-09-26 | 食べもの大好き!
今日は打ち合わせの帰りに近江町市場に寄りました。
いつもながら活気のある市場ですが
久しぶりに来てみると秋の味覚でいっぱいでした。

お魚も野菜もやはりマーケットに比べると安い安い!
例えば50cmのフクラギ(ブリの子)4匹で500円とか
同じくらいの大きさのホウボウ4匹で300円とか。

そして、極めつけはこちらで有名な五郎島金時という
さつまいもが小さいのですが6本で100円。
茹で上がったばかりの熱々です。
あっという間に人だかりができていました。
笑ってしまうのは、お皿に盛りつけていた店員さんも
誘惑につられたのか思わずイモをつまみ食いしていたことです。
(見つけたぞ:笑)

その美味しいお芋と嵯峨豆腐、ネギの苗、鮎の塩焼きを
買って帰って来たのでした。

オニヤンマ。(9/25*月)

2006-09-25 | 生き物大好き!
山道で出会うオニヤンマを捕まえようとしても
サッと身をひるがえし、大きな体の割には
身軽なのでなかなか捕まえることができません。

そのオニヤンマが裏庭の木の枝に掴まってじっとしていました。
動かないので、あら死んでるの?と思いながら触ってみると
足が動いています。このときぞとばかり写真を写しました。
ドアップのオニヤンマの目です。
とってもきれいなグリーンの目です。

小さい頃、指を噛まれてあまりの痛さに手を振ったら
顔だけがついていた苦い想い出があります。
その口はアップで見るとやっぱり大きくて健在でした。

キノコの観察会。(9/24*日)

2006-09-24 | 自然大好き!
今日は、金沢のキゴ山でキノコの観察会があったので娘と
参加してきました。山などでキノコはよく見かけるのですが
あまりに種類が多くてなかなか覚えられません。
一つでもいいから今日は覚えて帰ろうと思いました。

山はもう秋の花に包まれていて
ピンクのツリフネソウやミゾソバが満開でした。

参加者の歩く道は初級のキャンプ場、中級はキゴ山、上級は戸室山
と3つのグループのに別れていて、好きな場所を選べました。
私はせっかく歩くなら!と上級の戸室山を選んでみました。

今年は雨が少なく思ったよりキノコが少ないらしく
案内役の石川キノコの会のメンバーの人たちも
期待はずれだったようです。

道の途中でテングダケを見つけました。
毒があって食べられませんが
存在感があって好きなキノコです。

最後にみんなが採集したキノコを玄関の新聞紙の上に
並べてキノコの解説をあれこれ聞きました。
キノコの胞子も顕微鏡で覗いたのですが
なかなか個性的な形をしていて面白かったです。
自分で採集して覚えたのは紫色のムラサキシメジモドキ
とイッポンシメジ、カエンタケでした。
ワライタケの名前の由来の話が印象に残りました。
それは食べた人が全裸になって笑いながら踊り狂ったという話。

また、温暖化とともに猛毒のキノコも進出してきていて
それが今日見た、赤いカエンタケだということでした。
(写真は登山道で見つけたテングダケ)

オオクモヘリカメムシ。(9/23*土)

2006-09-23 | 生き物大好き!
車にとまっていたカメムシを見つけました。
よく見るカメムシよりも長くて大きなカメムシです。
どうもオオクモヘリカメムシの幼虫らしく
成虫になると羽が茶色に変わります。
私の好みでいえば、このままの色の方が好きだけど。

しかし、身じかな生き物を観察していると
いかにカメムシが身の回りにたくさんいるのか
気づかされます。

人はカメムシが嫌いでも、
向こうは結構人間が好きだったりして・・。

キイロスズメの幼虫。(9/22*金)

2006-09-22 | 生き物大好き!
家のうしろにビワの木があります。
そのビワの木のそばでムカゴが実っていました。
そのムカゴ取りをしていて思わずギクッ。
変なものを掴んでしまったのです。
それをよく見ると丸まると太った緑色の幼虫!

わぉ~、と心の中で叫んでもう一度見ると
相手も驚いて顔をひっこめていました。
シッポがあったのでスズメガの幼虫とピンときました。
よく調べてみると、ヤマノイモの葉を食草にしている
キイロスズメの幼虫でした。

この幼虫には茶色系とグリーン系のものがいるらしいのですが
グリーンは私の大好きな色。
この幼虫がこの色でずいぶん救われました。
葉がほとんど食べられてしまったので、
ムカゴがこんなに目についた訳でした。

よく観察してみると相手も相当のショックだったらしく
顔を体の肉の中に引っ込めたまま出しません。
お手てを前に重ねてじっとしている姿は何となく健気です。
思わずショックを受けているその太い体をなでなでしたのでした。

ミノムシのアート。(9/21*木)

2006-09-21 | 生き物大好き!
夕方、お散歩していると何だかハチの巣らしきものが動いている。
何っ?と思ってよく見るとミノムシではありませんか。
自分のミノの材料に大きな枯れ葉や
ハチの巣まで選んでしまったらしいのです。
その大きすぎるミノをくっつけて歩いているこのミノムシ。
さすがに重そうで半身乗り出して動いています。

ミノムシがアーティストだってことは知ってるよ!
でもこのアートはちょっとすごい!
今まで見たことないような大胆な発想です。
思わず写真に写して褒めてあげました。
何だかユーモアも感じませんか。

エンサイ(空心菜)。(9/20*水)

2006-09-20 | 食べもの大好き!
先月の旅行、バリ島で食べた最も美味しかったのは青菜炒め。
友人の奥さんがお料理してくれたものです。
バリの市場や食堂、どこでもこの野菜を見ました。
それまで私には馴染みの無い野菜でした。

ところが生協の産直サポートでこの菜っ葉が届いたんです。
(産直サポートは、農家さんを応援するシステムで
その時、産地で余剰品となった野菜が届きます)
開けてびっくり、あの時の野菜!こんなところで再会するとは!
と思いながら名前を見るとエンサイという野菜。
中国野菜らしく空心菜ともいうらしい。
なるほど、茎に穴が空いて空洞になっています。

栄養価はというと、蛋白質はトマトの5倍、
カルシウムはトマトの12倍、ほうれん草の4倍
豊富なカロテンを含むらしい。

さっそくバリで食べたときのように
ニンニク炒めにしてみました。
シャキシャキしていて美味しい!
日本にもちゃんとあったんですね。
もうすっかりエンサイのファンになった私です。

鮎ご飯。(9/19*火)

2006-09-19 | 食べもの大好き!
これを紹介しなくっちゃ!!初めて食べた鮎ご飯です。
合宿のときに友人がみんなにごちそうしてくれました。
生の鮎をさっと洗って、といだお米の上に乗せ
分量の水、それにお酒、お醤油を加えて炊き上げます。

炊きたてをお皿に盛りつけてから、
炭火焼の塩焼きの鮎をもう一匹その上にのせ
カボスをしぼります。

それを全部、お皿の上でかき混ぜながら食べます。
鮎をたくさんいただいたときに、
美味しく鮎をいただく方法として発案したのだとか。
ご飯に漂う鮎の香りと炭火焼きの香ばしさが混ざった
何ともいえぬ美味な味。
鮎の内蔵のほろ苦さがまたよかったです。
見た目もシンプルで美しいでしょ!

wow-netの合宿。(9/18*月)

2006-09-18 | 人間大好き!
毎年秋に、日頃からワークショップ(WS)の勉強会をしている
グループ(wow-net)の仲間たちとの合宿があります。

昨日から一泊二日で富山県の砺波市まで行って来ました。
ここは散居村とよばれる地域で庄川の豊かな水のおかげで
屋敷林に囲まれた農家が点在しています。
農家の周りはその農家が耕作していて
それがこの散居村の成立と深い関係があるそうです。

仲間の一人がこのお屋敷に住んでいるので
毎年、この古くて大きな家で合宿しています。
大きくて古い家にはみんなを包み込む不思議な
空気があって、それがとても心地いいのです。

2日間にわたってのテーマは
「ウォームアップのためのWS」「WSの組み立て」「働く」
「死生学」「バリ旅行の報告」とバラエティに富んでいます。
特に夜にかけて行われた死生学では
死についてのそれぞれの深い思いを知ることが出来て
とても有意義な時間でした。

生きていることは死んでいくこととつながっていて
自分も無関係ではいられない。
それをどう受けとめていくかが生きることと
つながっていると思っています。

持ち寄りのお料理も美味しかったし、
初めて食べた“鮎ご飯”も感激ものでした。
(この地域は鮎料理で有名な場所でもあります)

日々の生活に流されるだけでなく
立ち止まって本当に今、自分に大切なものを考えてみる!
それができた貴重な時間でした。
(写真は屋敷林に囲まれた宿泊場所)

イチモンジセセリ。(9/17*日)

2006-09-17 | 生き物大好き!
私をよく見てよ!というふうに近くにとまったイチモンジセセリ。
よく似たチャバネセセリとは、白班の入りかたが微妙に違います。
このチョウも地味なチョウですが、なかなかかわいくて好きです。
近づいて写しても知らん顔。触角がかわいいね。

図鑑によると、この時期に羽化するイチモンジセセリは
大型で色が濃く移動能力に優れているらしい。
そして、地域によっては秋に群れをなして移動するといいます。
今回出会ったのは一匹だけでしたが、
たくさん集まると独特の世界でしょうね。
そんな世界もいつか見てみたいな。

映画『ガーダ~パレスチナの詩~』(9/16*土)

2006-09-16 | 読書大好き!
金沢では、今日から4本のドキュメンタリー映画が
香林坊のシネモンドで上映される。
どれもこれも、観なければ損な映画ばかりだと思う。
今日は初日で大サービスの監督のトーク付き映画が2本。
午前に「六ヶ所村ラプソディ」鎌仲ひとみ監督、
午後に『ガーダ~パレスチナの詩~」古居みずえ監督の
上映とトークがあったので、さっそく仕事の終わった午後に出かけた。

遠くの日本でおぼろげにニュースで流れるパレスチナの
難民キャンプの問題を、どれだけ頭で想像してみても
私には、なかなか現実感が湧かない。
でもこの映画を観て、ガーダという一人の女性を通して
パレスチナという場所をみていくと
同じ人(女性)として生きる哀しみや喜びがしっかり伝わってくる。
前向きに生きる彼女は古い因習とぶつかりながらも
パレスチナ人としての自分自身のテーマを探し求めていく。
それは、古老たちから故郷を奪われた体験や暮らしを
しっかりと次代に伝えるというものだった。

飛び交う銃弾の中での生活。人々は進撃する戦車に
石を投げて抵抗し、その人々に向って銃が撃たれ毎日人が死んでいく。
憎しみと憎悪の繰り返し。そして家を壊され、
畑を奪われる悲しみの中でも彼らは愛をテーマとした
詩や踊りを楽しむ、そんな人として明るく必死に生きる姿。
私の中でパレスチナという場所がこの映画を観てやっと見えて来た。
古居監督が12年間撮り続けて作り上げた
この映画からは、ニュースでは知ることの出来ない世界や
そこで生きる人々の等身大の姿が見えてくる。

映画のあとは、県のNPOセンターで二人の監督さんの
対談があったので、それにも参加。
そこでは、今日本が向おうとする方向が
いろんな状況からとても危険な方向に向かって来ていることを知った。
そこからは戦争に関わっていこうとする国の姿が見えてくる。
まず、地域を守ること。人間関係のつながりをしっかり持つこと。
そして、いろんな問題を一人でも多くの人と共有していくこと。
一緒に悩んでいくことが大切!といった鎌仲監督の言葉が印象的だった。