社会学では、近代は、人が血縁と地縁という共同体から切り離されて、自由になったと同時に孤独になった時代だといわれます。
確かに今の日本にも、さみしさを感じながら暮らしている人がたくさんいるようです。
私は、それにはもう一つ、近代人が自然から切り離された意識を持ってしまったということも大きな要因になっていると考えています。
しかしこれまでお話してきたように、よく考えてみると、私たちは自然と切り離されていないどころか、まったく一体です。
例えば、大地は私たちを生まれてから今まで、朝から晩まで24時間体制、年中無休、しかも無償、無条件で支えてくれています。
これは事実だと思いますが、どう思われますか?
これは誰にとっても事実ですよね。
だとしたら、この世には、誰にも何にも支えてもらえていない孤立した人は一人もいない…ということになります。
私は、独り暮らしで「さみしくてたまらない」という人には、まず「さみしいでしょうね」と共感してから、2つのことをお話しします。
一つは、ごく常識的ですが、勇気を出して自分から進んで友達をつくることです。
もう一つは、環境のいいところへ行って、足の裏で大地をよく感じながら、「大地はいつでも私を支えていてくれる。私は独りぼっちではない」と心の中で言ってみることです。
よかったら、やってみてください。
この世には、孤独だと思っている人はたくさんいますが、事実として孤独な人は一人もいない、と私は思うのです。
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