12月26日(ジュラ紀)、それまで昆虫が飛んでいただけの空に鳥が飛びはじめます。鳥類の創発です。
この頃の鳥は、私たちの目から見るとかなりグロテスクな姿をしていたようですが、可愛らしい小鳥たちもこういうご先祖さまから進化したのだと思うと、とても不思議な気がします。
ここで注目すべきことは、それまで1億年以上、圧倒的な繁栄を誇っていた恐竜が、12月28日から30日(白亜紀末)にかけて絶滅したということです。
そして、ちょうと恐竜が絶滅しはじめた頃、地上には花が咲き始めるのです。
いろいろな推測がなされてきましたが、最近の有力な説では、大型の隕石か彗星が地球に衝突し、巻き上がった大量のチリやガスで成層圏が覆われ、太陽の光が遮られて、地表が急激に冷えたことが最大の原因のようです。
植物は育たなくなり、その結果大量の植物を必要とした草食性の恐竜が絶滅し、それを食べる肉食性の恐竜も絶滅したのではないかと考えられています。
地上に花が咲きはじめたことも、恐竜の絶滅に影響を与えているという説もあるそうです。
それは、スギなどのような裸子植物は風で花粉を撒き散らすことで受粉し、子孫を残すため、なるべく高く伸びたほうが有利なのです。
ところが、そのために高く伸びたら、それに合わせて恐竜の首も伸びて、ばりばり食べられてしまうようになったらしいのです。
そこで、植物は被子植物になって、昆虫を花と蜜で誘って受粉を手伝ってもらうという戦略を編み出したようです。
そうすれば、背丈が低くてもいいので、いったん首が伸びた恐竜にはとても食べにくくなった、ということのようです。
花が咲くようになったことが、恐竜の食糧難をもたらした、という面があるらしいのです。
不思議で面白いことですね。
このあたりのことを学びながら、私は、鳥や花がいない地球のままだったら、どんなにかつまらないのではないか、と思いました。
そして、コスモスの自己組織化・自己複雑化は、もしかするとより美しくエレガントなものを生み出すという方向に向っているのではないか、という気がしてきたのです。
鳥や花の進化も、どうもそうなっているような気がするのですが、これは科学者の共通見解ではなく、あくまでも私の感じです。
しかしそれにしても、「ゆっくり、じっくりと時間をかけながら、自己をますますエレガントに装っていくコスモス」とか「ゆったりと花開いていくコスモス」というイメージは、実に素敵だと思われませんか?
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