仏壇を通じて日本の心をお客さまに届けたいという願いを本気で持っている会社があります。*
ご縁があって、その会社の理念・社員教育に関する顧問をさせていただいています。
今日は、その打ち合わせで東京に行ってきました。
大切な人を亡くされた方のお気持ちを深く汲みながら、そのお気持ちにいちばんふさわしいお仏壇をどうお勧めするか、真剣に考えておられます。
ビジネスと真心をどう一致させるかを真摯に追求しておられる姿勢に共感して、私としては初めて特定の会社との関係を持って1年半あまりになりますが、これまで期待を裏切られることはありませんでした。
これまで、いくつかかなり大きな会社との接触はありましたが、こんなに本気なところはありませんでした。
率直にいって、珍しい会社だと感じています。
何度も話し合いながら合意したのは、「ご縁・つながりを大切にする心」こそ、失ってはならないはずなのに、今日本人が失いつつある「日本の心」である、という点でした。
それは、一見ありふれた日本の通俗的な道徳のきれいごとにすぎない、と見えるかもしれません。
私も、かつて進歩的知識人の端くれぶって、そう思っていたのです。
しかし、このブログで長々と書いているように、学んでみると、それはまったくの無知による傲慢な偏見にすぎませんでした。
とても大切な「日本の心」だったのです。
若気の至りとはいえ、お恥ずかしいかぎりです。
もし、現代の日本人に「ご縁・つながりを大切にする心」が生きていたら、親殺し、子殺し、友達殺しなど、起こるはずがないのではないでしょうか。**
「切れる」という言葉がありますが、まさに心の中でつながりが切れた・見失われた時、自分がコントロールできなくなり、人はもちろん自分をも傷つけるような行為をしてしまうのだ、といって間違いないでしょう。
そういう現代人の心の荒廃を癒し、「ご縁・つながりを大切にする心」を再発見してもらうための道筋がコスモロジーです。
ご縁・つながりを大切にする心=コスモロジーの心です。
それを、どう、多くの日本人―年長の世代にも若い世代にも―にわかっていただくか、大きな課題を共有しながら、真剣に話し合ったことでした。
帰り道、東京駅丸の内北口のイルミネーションがとてもきれいでした。
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