里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツルマンネングサのロゼット葉

2017-12-06 | 日記
東松島市上下堤地区の、小川に沿った細い農道を歩いていると、路肩の枯草の間に
ツルマンネングサのロゼット葉が見えます。
葉は3枚の輪生なのですが、今の時季は茎が立ち上がらないため葉の間が詰んでいて、
まるでバラの花のような開き方になっています。典型的なロゼット葉といえるでしょうね。
これで厳寒期を過ごすのか、或いは萎れてしまうのか、その頃に再訪して確認したいものです。


                                2017.11.19撮影

ツルマンネングサは帰化植物で、原産地は中国から朝鮮半島。
原産地の韓国では、開花前の新芽部分を食べるそうで、少し酸味があるので、茹でてから
水を流して晒します。マヨネーズ、ドレッシングで和えると美味しいようで、貝割れ大根の
ような風味があるのだとか。

また、全草に薬効があり、漢方では垂盆草と呼ぶようです。
食欲をおぎない、血液を清め、殺菌、消炎作用にすぐれているので、急性気管支炎などの炎症を
抑える働きがあるようです。


                                2017.11.19撮影

ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、原産地は中国~朝鮮半島。
我国への渡来時期ははっきりしないが、現在では北海道~九州に分布している。
市街地~農村部の道路沿いや石垣、岩場~河原など至る所に生えている。
全草無毛の多肉植物。茎は紅色を帯び、基部で枝分かれし、長く匍匐する。
節部より根を出し増殖する。
葉は3個輪生し、葉身は倒被針形で幅6~12mm、先端は尖り、全縁。葉柄はない。
花期は6~7月で、花は直径1.5cmほど。雌しべ5個、雄しべ10個。葯は橙赤色。
日本では結実しない。


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1 コメント

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Unknown (真田弘子)
2022-03-02 16:18:28
はるの七草の一つですね
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