里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シロバナニガナ 低山では稀少種

2017-06-24 | 日記

栗原市栗駒町沼倉地区の、標高350mほどの山の中腹をほぼ水平に巻く林道があって、
これを南に行くと、路肩にはハナニガナの黄色い花が群れ咲いています。
2kmほど行くと、黄花の間に白い花が何株か咲いていました。
歩み寄るとシロバナニガナですね。シロバナはかなり希少で、一年に一度見かけるか
どうかといったところ。一帯は間伐された明るい林杉です。




                            二枚とも2017.6.17撮影

シロバナニガナはニガナの亜種とされています。ニガナの舌状花が黄色で5個程度であるの
に対し、このシロバナハナニガナの舌状花は白色で10個ほどつきます。
舌状花の枚数は同じく10個で、黄色いのがハナニガナですね。

シロバナニガナは宮城県内の低山ではごく稀にしか出合えませんが、ネット記事で自生地を
確認すると、北海道や、本州の高原や高層湿原ではよく見られる種のようです。


                                2017.6.17撮影

キク科ニガナ属の多年草で、北海道~九州に分布し、草丈は30~70cm。
低山~高山のやや湿り気のある道端や、高層湿原などに自生する。
全体にニガナより大きく、上部で分枝して高さ40~70cmになる。
茎や葉を切ると苦みのある白い汁が出る。
根生葉は長い柄があり、長さ8~15cmのへら形で、羽状に裂けることが多い。
先端はとがり、基部は耳状になり茎を抱く。
花期は5~7月で、頭花は直径2cmほど。
白色の舌状花だけからなり、ニガナの5個に比べ8~11個と数が多い。
総苞は長さ7~8mm。
舌状花が黄色の品種をハナニガナという。ハナニガナのほうが圧倒的に見る機会は多い。
紛らわしいものにシロニガナとよばれるものがあるが、これはニガナの白花品で舌状花は5個。
花後の果実は痩果。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿