登米市登米町日根牛地区は北上川の東岸にあって、川沿いには水田や集落が広がり、
その東側には標高200~300mの山地が、うねるかのように連なっています。
山裾の道を東へ歩いていくと、山と沢の間に三角状の草地があって、かつては養蚕用の
桑畑だったものと推測されます。沢に近い盛土のあたりに白花が点々と咲いているような ?
草地を横断して歩み寄ると、咲き始めたばかりのアズマイチゲの花ですね。
二枚とも2018.4.4撮影
この自生地を通りかかったのは朝の9時頃で、そのせいか花が半開きでしなだれていました。
見栄えがしないのでこの時は撮影せず、午後の帰り際に再訪して撮りましょうか。
午後1時頃に立ち寄ってみると、きれいに咲いていたので、ようやく撮ることができました。
同時期に咲くキクザキイチゲとは、草姿や葉の形で見分けることができます。
草姿はキクザキイチリンソウに比べ、やや小ぶりで軟弱な印象ですね。
キクザキイチゲの葉は羽状に細かく裂れ込んでいて、ややシャープな印象です。
アズマイチゲの葉は僅かに裂れ込んでいるだけで、丸みを帯びています。それに葉質がやわ
らかいせいか、下方に垂れ気味になっていますね。
2018.4.4撮影
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道~九州に分布するが、東日本~北日本に多い。
山地の明るい林床や林縁、耕作地の法面などに自生し、草丈は20cmほど。
根茎を横に伸ばし栄養繁殖するので、しばしば群生する。
植物体はやや白味を帯び、若い頃には軟毛が生える。
根生葉は2回3出複葉で、小葉はさらに深裂する。花の下にある茎葉は3出複葉で輪生する。
それぞれの葉はいずれも先端は丸みがあり、やや垂れ下がる。
花期は3~5月、茎頂に直径3~4cmの白花を1個だけ咲かせる。花弁のように見えるのは萼片
で8~13枚からなる。長楕円形で基部と裏面はすこし淡紫色を帯びる。
雄しべの葯の長さは1mmほど、雌しべは多数。果実のほとんどが不稔。
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