一関市室根町津谷川地区東部、松林の中の防火帯をゆるやかに上がって行くと、松の枯葉
が散り敷かれた斜面が続きます。しばらく上って行くとミヤマスミレが群生していて、た
くさんの花を咲かせています。傷んだ花がほとんどなく、またツボミもあまり見られない
ので、今がまさに花の盛期と思われます。
昨年の5月、この山を踏査した際にミヤマスミレらしき葉を見つけていたのですが、もう
花は完全に終わっていたため、種の同定まではできませんでした。
それでこの山での花期は4月下旬だろうと推測し、ちょっと早めに訪れたところ、ちょう
ど花の盛期だったという次第です。なお、写真はカメラの設定がよろしくなかったようで、
カラーバランスが取れていません。実際の花色は淡い紅紫色です。
三枚とも2021.4.21撮影
ミヤマスミレは地上茎の無いタイプのスミレで、写真のスミレにも地上茎はありません。
葉は卵心型で、波状の鈍鋸歯があるとなっているので、開ききった葉で確認するとそのと
おりになっています。基部の深い湾入が特徴的ですしね。
花を確認すると整った形の花びらで、中心は白く抜けていて紫色の条線があります。
花の後方を見ると、やや太めの距があります。
幾つもの特徴が合致するので、ミヤマスミレと同定できるでしょう。
二枚とも2021.4.21撮影
ミヤマスミレは2020年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/04292147bf670fdb263628fa51a8d812
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