里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

マタタビ 白い五弁花

2020-07-04 | 日記

一関市花泉町日形地区北部、丘陵上の農道をゆるやかに下って行くと、林縁の立木や藪に
つる植物が絡んでいて、その葉が幾つも白くなっているのが目立ちます。
これはマタタビのつるですね。たしかマタタビは梅雨時に花が咲くはず・・藪際に生えた
つるの下に潜り込むと、白い五弁花が咲いていました。
花が傷んでおらず、ツボミも幾つか付いていてますから、ちょうど花の盛りのようです。
端正な花は好きですが、つるの裏側に咲くため撮影するのは面倒です。

                              二枚とも2020.6.24撮影

マタタビは雌雄異株で、雌株には両性花が付くが、花弁が早期に雄しべとともに落ちてし
まうため、花弁のない雌花のように見えるのです。なお、両性花の雄しべの花粉は不稔の
傾向が強く、仮に稔ったとしても小粒な果実しかできないようです。
雄株には雄花が付き、花の中心にはたくさんの雄しべがあり、黄色い葯が目立ちます。
写真の花の中心には黄色い葯がありますから、全て雄花ですね。

マタタビの名前はアイヌ語から来ているようです。虫こぶ型の果実に亀甲状のシワがある
ことから、アイヌ語でマタタムプ(冬の亀甲)と呼ばれていたからとか。
或いは、旅に疲れた弘法大師が、頭上に垂れているマタタビの実を食べてたちまち元気に
なり、「また旅」をすることができたことに由来するなどの説もあるようです。

                                  2020.6.24撮影

マタタビは2016年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/0ad37b71dc7b5c8aedfd7516f4982826

 



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