里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

タマゴタケ 発生時は真紅

2017-03-25 | 日記
食茸と毒茸を見分ける法則を欲しがる人がいますが、それは無いようです。
きれいに真直ぐ裂ければ食べられるとか、傘の下にツバがあれば毒とか、そんな
安直な伝聞は、全て嘘と心得なければなりません。
面倒がらずに、一つひとつ食毒の別を覚えるしかないようですね。

夏から秋口にかけて発生するキノコに、タマゴタケがあります。
発生間もない頃は傘がすぼまっていて、きれいな半球形ですから、名のごとく
卵のように見えます。ただし色が真っ赤ですから、見つけた時は度肝を抜かれます。




                             二枚とも2015.9.5撮影

日数が経つと、次第に傘が開いて色も褪せてきますが、それでも赤いキノコに変わり
はありません。真っ赤なキノコなど毒キノコに違いないと思っていましたが、タマゴタケ
は食べられるようです。それも「至って美味」とか。
私は先入観の呪縛から逃れることができず、何度か見つけているのに、未だ食して
おりません。たぶん・・今後も食べないでしょう。

写真のキノコは雄勝町の峠崎道路に沿った、雑木林の際に生えていたものです。
海が望める、標高100mほどの地点ですね。


                                 2015.9.5撮影

テングタケ科テングタケ属の、中型~大型キノコで、夏~秋に発生する。
シイ、コナラ、ブナ、カバノキ、モミ、ツガなどの樹林内に発生。
傘は赤色~橙赤色で、周縁部に条線を有する。ひだは淡黄褐色で密。
柄は橙色と黄色のだんだら模様をあらわし、上部に橙色の膜質つば、基部に膜質袋状
のつぼを有する。非常に美味な食用キノコである。


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