里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ノイバラの白い花

2017-03-11 | 日記
今年もノイバラの白い花が咲き始めました。
河川敷や道路脇、長年放置されている耕作放棄地など、あちこちに咲いています。
撮影したのは、大和町吉岡から吉田地区へ向う道路脇で、半ば道路に被さるかの
ように、こんもりと茂っていました。
道路脇で日当たりが良いためか、ノイバラにしては大きめの花が咲いていましたね。
たくさんのツボミが付いていましたから、しばらくは咲き続けることでしょう。




                             二枚とも2016.5.28撮影

園芸種のバラを増やすには、挿木と接木による方法があります。
挿木が最も簡単な増やし方ですが、その後の管理などを考慮すると、生長速度が早く
花数が多いなどのメリットがある、接木・芽接ぎの方が良いようです。
接木に際しては、ノイバラの苗木を台木に用います。
園芸種よりも強健で根張りの良いノイバラを台木にすることで、その素質が接木苗にも
受け継がれるのでしょう。


                                 2016.5.28撮影

バラ科バラ属の落葉広葉樹で、樹高2mほどの低木。
北海道~九州に分布し、日当りの良い荒地や林際、河川敷などに自生する。
半ツル性でよく枝分かれし、多数の鋭いトゲがある。
樹皮は灰褐色で縦に裂ける。新枝は緑色。
葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は卵形又は長楕円形で長さ2~5cm、3~4対あって
縁には細かい鋸歯がある。裏面と葉軸に小棘や繊毛が生える。
花期は5~6月で、枝先に円錐花序を出して、芳香のある白花を多数付ける。
花は直径2cmほどで、花弁は5個ある。がく片は披針形でそりかえり、毛が密生している。
果実のように見えるのは偽果で、萼筒が肥大して液果状になったもの。
直径6~9mmの卵球形で、9~11月に赤く熟す。
中には長さ3~4mmの痩果が5~12個入っている。



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