里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

レタス 黄白色の頭花

2022-07-14 | 日記

登米市東和町、山裾の集落道を辿ると小集落があって、道路脇に何枚か畑があります。
そこに黄白色の小花をたくさん付けた野菜が二畝に植えられています。花を観察すると、
秋に咲くヤクシソウに似ているような ?
ということはキク科の野菜と思われますが、名前は判りません。

「野菜 キク科」でネット検索すると、10種ほどの野菜の名前が出てきました。
その中でよく見かける野菜がシュンギクとレタスですが、どんな花が咲くのか調べたこと
もありません。この際ですから調べてみましょう。
先ずシュンギクですが、花の写真を探してみると黄色い頭花には違いないのですが、直径
が3~5cmもあって、花数が少なく茎に頂生するか、数本の枝先に付く程度のようです。
写真の花は直径が1.5~2cmくらいですし、花数が多数ですから別物ですね。

                              二枚とも2022.7.11撮影

次いでネットでレタスの花の写真を探すと、直ぐに見つかりました。
「レタスの花 キク科」と題した記事があり、花のつくりや枝ぶりが私の写真の花とそっ
くりですから、レタスの花で間違いないでしょう。なおレタスの和名はチシャです。
記事に載った花の色合いは鮮やかなレモン色ですが、私の写真の花色は黄白色と違いがあ
るものの、それは品種によるものでしょう。

レタスには多くの種類がありますが、大別すると結球・半結球性のタマヂシャと、非結球
性のカキヂシャという種類になります。
私の写真のレタスはカキヂシャ(掻きヂシャ)と思われ、茎を一本長く伸ばし、長楕円形の葉
をたくさん付けます。この長楕円形の若い葉を順次掻き取って食べます。

                              二枚とも2022.7.11撮影

キク科アキノノゲシ属の1~2年草で、地中海沿岸~西アジア原産の帰化植物。
我国へは中国経由で伝来し、和名はチシャ(萵苣)、奈良時代以前から「掻きヂシャ」が野菜
として栽培されてきた。結球性の「玉ヂシャ」の伝来・普及は明治以降。
冷涼な気候を好み、暑さには弱い。
カキヂシャの葉は長楕円形~倒卵形で多数重なり、葉が増えるにつれて少しずつ茎が伸びる。
茎は下部で直径3cmほど。葉を順次掻き取って食べる。上部の葉は無柄で基部は茎を抱く。
茎葉は傷つけると白い乳液が出る。
夏にとう立ちして高さ1mほどになり、上部で細かく枝分れする。
花期は多くが7~9月、枝先に直径2~3cmの黄色い頭花をつける。頭花は舌状花のみから
なり、早朝開花し昼前には閉じる。
果実は痩果。種子は扁平な紡錘形で長さ3~4.5mm、白い冠毛が付く。



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