松島町手樽地区の崖下の農道を歩いていると、崖から蔓草が垂れ下がっています。
葉陰の蔓を覗き込むと鋭いトゲが生えていて、葉は心形気味ですからヤマガシュウですね。
よく見ると葉の間には、小さな花が咲き始めています。
秋の果実は何度か見た事がありますが、花の季節に観察するのは初めてです。
二枚とも2017.6.4撮影
ヤマガシュウは雌雄別株とありますから、雄株には雄花が、雌株には雌花が咲くことに
なります。写真の株には白い小さな雄しべが見えますから、この株は雄株なのでしょう。
和名の由来は、葉が何首烏(かしゅう:ツルドクダミの中国名)の葉に似ていて、
山地に生えることから名付けられたようです。
2017.6.4撮影
ユリ科シオデ属の落葉つる性木本で、本州~九州に分布し、雌雄異株。
低山~山地の林縁や林道沿い、崖地などの日なた~半日陰に自生する。
茎(つる)は緑色で細長く、葉柄に続く細い稜がある。よく分枝し、巻きひげで他物に絡まって
よじ登る。多数の剛毛状の鋭い刺が、茎や枝から直角に出る。
葉は互生し、葉身は卵形で長さ5~12cm、5脈があり、先端は尖り、葉縁には小さな鋸歯がある。
基部は心形で、葉柄は長さ0.7~1cm。葉の表面は緑色、裏面は淡緑色で光沢がある。
巻きひげは托葉の変化したもので、葉柄の中部以下に2個付き、長い。
花期は5~6月で、花は散形花序に多数付く。花被片はふつう6個で黄緑色、長さ5mmほど
の長楕円形で平開してやや反り返る。雄花の葯は長さ1.2mmほど。
雌花には雌しべ1個と、仮雄しべ6個がある。
液果は球形で藍黒色に熟し直径6mmほど、中には赤褐色の種子が1個入っている。
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