南三陸町西部、稜線上の山道を山頂方向へ緩やかに上って行くと、道脇の落葉上に大きな
キノコが2本生えているのを見つけました。大きな方は直径10cmほどあり、その色つやか
らシイタケのように見えます。
ただシイタケは土に生えるキノコではなく、コナラやクリなどの落葉広葉樹の倒木や切株
に生えるキノコですから、別のキノコかも知れません。
二枚とも2023.4.10撮影
種を確認するため一本抜き取ってみると、柄が充実していてシイタケのような感触です。
傘裏のヒダは密で白く湾生していますから、これもシイタケの特徴と合致します。
念のため落葉を除けてみるとコナラの太枝が横たわっていて、これに生えていたんですね。
以上のことから、このキノコはシイタケで間違いないでしょう。
他にも生えていないか探しましたが、この2本だけでした。
10年以上前、山の倒木に生えていたシイタケを採取したのも、今の季節でしたね。
大きな方を採取して、夕食の味噌汁に入れて美味しく食べました。
2023.4.10撮影
ツキヨタケ科シイタケ属のキノコで、コナラ、クヌギ、クリなどの落葉広葉樹の倒木や切
株に発生する。発生時期は春と秋だが春に多い。
傘は直径4~10cm、半球形~饅頭形で後に扁平、縁は内巻きになる。
表面は粘性がなく、茶褐色~黒褐色。しばしば鱗片状~亀甲状のひび割れを生じる。
柄は長さ3~5cm、直径1~2cm、下部が細くなる。つばより上は白色、下部は褐色の
小鱗片でささくれ状になる。
ひだは密で白色、柄に湾生~上生する。肉は厚く白色で緻密。
胞子紋は白色。胞子は無色。
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