里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオイヌノフグリ 南向き法面

2020-02-16 | 日記

松島町北小泉地区北部、丘陵地の麓の車道を東へ歩いていると、南向きの山側法面に点々と
オオイヌノフグリの花が咲いています。少し行くと、淡青色の花が群れ咲いていて、季節を
1ケ月先取りしたかのようです。ここは丘陵で冷たい北風が遮られ、ちょっとした陽だまり
になっているので、他の場所よりも花が早く咲くのでしょうね。

                              二枚とも2020.2.12撮影

オオイヌノフグリはヨーロッパ原産の帰化植物で、1887年頃(明治20年)に東京で帰化が確認
され、その後全国に広がっていき、現在では道端や畑などに普通に生えています。

オオイヌノフグリは二年草で、10月初旬頃から芽生えはじめ、日当りのよい場所で枝葉を広
げます。花は1日花で、朝開いて、夕方には閉じてしまいます。また、この日はきれいに晴
れ渡っていたので、花がたくさん咲いていましたが、雨や曇りの日は花が閉じたままです。

                                  2020.2.12撮影

ゴマノハグサ科クワガタソウ属の2年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
現在では日本全土に分布。耕作地や集落周辺、路傍や土手など至る所に生えている。
茎は根元で良く枝分かれして横に広がり、先が立って長さ15cm~30cm。葉は最下の1~2対
のみ対生、他は互生。葉身は卵円形で長さ1.2cmほど、縁に鋸歯があり、表面に粗い毛がある。
花期は2~5月、茎上部の葉腋から長い柄を伸ばし、花を1個ずつ付ける。
花は淡青色で直径8mmほど、花冠は4裂する。萼は長さ6mmほど、4裂して縁に短毛がある。
雌しべ1個、雄しべ2個。白花もまれに見られ、雄しべが青く目立つ。
果実はやや扁平なハート形。種子は長さ1.5mmほどの卵形で、種沈が付く。



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