石巻市十三浜地区、海岸近くの林道を行くと杉林と雑木林が交互に現れ、しばらく行くと
海側が急斜面になるため殆どが雑木林になります。
そんな林道の山側法面で見つけたのがツチグリの仲間で、丸い子実体は胞子を放出する前
のようで形が崩れていません。きれいなキノコが2個、少しはなれて胞子を放出して崩れ
たキノコが1個、数は少なめですね。
キノコ図鑑でツチグリを出し、その前後のページをめくっているとよく似たキノコが載っ
ていました。エリマキツチグリとあり、ツチグリよりは一回り大きく、子実体(内皮)は灰
褐色~汚褐色、萼片のように開いた外皮内側の色は類白色とあり、特徴が合致します。
なおエリマキツチグリは、食用キノコではないようです。
三枚とも2024.9.24撮影
ヒメツチグリ科ヒメツチグリ属の中型キノコ。
腐葉土の積もった林床や林道脇などに発生、幼時は腐葉中に埋生する。
子実体は球形で直径2~3cm、緑褐色~黄褐色で表面にささくれがある。基部に黒色の短
根状菌子束がつく。成菌になると皮質の厚い外皮が、頂部から4~7片に裂けて星形に開き、
外皮の内層が環状に割れて、襟巻状になる。内層はベージュ色。基本体(グレバ)は扁球形で
直径1.5~2.5cm。表面は灰褐色~汚褐色で細毛があるか平滑、頂部にはくちばし状の孔縁盤
と広い円座がある。中に一様に坦子器がつき、熟すと淡褐色の粉状の胞子塊となる。
胞子は褐色、直径4µmほどの球形。
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