宮戸島で、国史跡に指定されている貝塚近くの農道を歩いていると、傘形樹形の
サクラの大木が見えます。何気なく歩み寄ると、サクラにしては大きなサンランボが
たくさん生っていて、半分くらいは黒紫色に熟しています。
何個か摘み食いすると、ヤマザクラのサクランボに比べて果肉が多く、甘酸っぱくて
私好みの味です。若干苦味があるものの、却ってポリフェノールたっぷり感があります。
美味しいので20個ほども食べてしまいました (^^;
ヤマザクラやソメイヨシノに比べて葉が大きく、樹皮の見た目はヤマザクラよりも
ソメイヨシノに近い感じがします。何て言う品種なのでしょうね ?
その先の踏査でもサクランボに注目していたら、同じような大き目のサクランボが生った
木を何本も見つけました。
二枚とも2016.6.15撮影
帰り際に70代と思しきご老人とお会いしたので、このサクランボの木について伺った
のですが、具体的にはご存知なかったようです。「大丈夫、食べても良いから *^_^* 」
と話は食べる方へ向うばかり・・・
帰宅後、サクラの樹種について調べると、葉やサクランボの特徴から「オオシマザクラ」
と解りましたが、分布域を確認すると、伊豆諸島や房総半島など関東南部沿岸地方に
限られるようです。それが宮城県の宮戸島に分布しているのも不可思議なこと。
さらに調べると、㈱宮城環境保全研究所のHPの中に「花の歳時記」という項目があって、
その中の「77 サクラ」という記事に、オオシマザクラについての一節がありました。
「宮戸島周辺に見られるオオシマザクラは、北関東以北で唯一の隔離分布地として
知られ、学術上注目されている。」
これで大きなサクランボの木が、オオシマザクラであるとの確証が得られました。
※宮戸島のオオシマザクラは人の手で植栽されたもののようです。
2016.6.15撮影
バラ科サクラ属の落葉広葉樹で、樹高15mほどの高木。
房総半島~伊豆諸島など関東の沿岸南部に分布し、海寄りの丘陵~山地に自生する。
宮城県の宮戸島に隔離分布しているのは、植栽されたものと思われる。
成木の樹皮は灰紫色で、若木の樹皮は紫褐色、共に横長の皮目が目立つ。
葉は互生し、葉身は倒卵状楕円形で長さ8~13cm。重鋸歯縁で鋸歯の先が芒状になる。
葉先は尾状に尖る。両面とも無毛で、桜餅の葉はこの若葉を塩漬けにしたものである。
葉柄は長さ1.5~3cm、蜜腺は葉柄の上部にあり、しばしば最下の鋸歯の先にも小さな
紅色の腺体が見える。
花期は3月下旬~4月上旬で、前年枝の葉腋に散房状に数個の花が付く。
開花は葉の展開と同時。花は白色、ときに淡紅色で直径4cmほど、芳香がある。
花弁は5枚で、先は切れ込む。萼片5、雌しべ1、雄しべは多数。花柄は2~4cm。
果実は核果で、直径1.2cmほどの球形、5~6月に黒紫色に熟す。
サクラの大木が見えます。何気なく歩み寄ると、サクラにしては大きなサンランボが
たくさん生っていて、半分くらいは黒紫色に熟しています。
何個か摘み食いすると、ヤマザクラのサクランボに比べて果肉が多く、甘酸っぱくて
私好みの味です。若干苦味があるものの、却ってポリフェノールたっぷり感があります。
美味しいので20個ほども食べてしまいました (^^;
ヤマザクラやソメイヨシノに比べて葉が大きく、樹皮の見た目はヤマザクラよりも
ソメイヨシノに近い感じがします。何て言う品種なのでしょうね ?
その先の踏査でもサクランボに注目していたら、同じような大き目のサクランボが生った
木を何本も見つけました。
二枚とも2016.6.15撮影
帰り際に70代と思しきご老人とお会いしたので、このサクランボの木について伺った
のですが、具体的にはご存知なかったようです。「大丈夫、食べても良いから *^_^* 」
と話は食べる方へ向うばかり・・・
帰宅後、サクラの樹種について調べると、葉やサクランボの特徴から「オオシマザクラ」
と解りましたが、分布域を確認すると、伊豆諸島や房総半島など関東南部沿岸地方に
限られるようです。それが宮城県の宮戸島に分布しているのも不可思議なこと。
さらに調べると、㈱宮城環境保全研究所のHPの中に「花の歳時記」という項目があって、
その中の「77 サクラ」という記事に、オオシマザクラについての一節がありました。
「宮戸島周辺に見られるオオシマザクラは、北関東以北で唯一の隔離分布地として
知られ、学術上注目されている。」
これで大きなサクランボの木が、オオシマザクラであるとの確証が得られました。
※宮戸島のオオシマザクラは人の手で植栽されたもののようです。
2016.6.15撮影
バラ科サクラ属の落葉広葉樹で、樹高15mほどの高木。
房総半島~伊豆諸島など関東の沿岸南部に分布し、海寄りの丘陵~山地に自生する。
宮城県の宮戸島に隔離分布しているのは、植栽されたものと思われる。
成木の樹皮は灰紫色で、若木の樹皮は紫褐色、共に横長の皮目が目立つ。
葉は互生し、葉身は倒卵状楕円形で長さ8~13cm。重鋸歯縁で鋸歯の先が芒状になる。
葉先は尾状に尖る。両面とも無毛で、桜餅の葉はこの若葉を塩漬けにしたものである。
葉柄は長さ1.5~3cm、蜜腺は葉柄の上部にあり、しばしば最下の鋸歯の先にも小さな
紅色の腺体が見える。
花期は3月下旬~4月上旬で、前年枝の葉腋に散房状に数個の花が付く。
開花は葉の展開と同時。花は白色、ときに淡紅色で直径4cmほど、芳香がある。
花弁は5枚で、先は切れ込む。萼片5、雌しべ1、雄しべは多数。花柄は2~4cm。
果実は核果で、直径1.2cmほどの球形、5~6月に黒紫色に熟す。
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