そばの会便りを毎月一回発行している。
その中のコーナーにリレーエッセーがある。
書き手をリレーして何か書いてもらうというコーナーなのだが、原稿用紙1~2枚程度のスペースしかない。短すぎて意外と難しい。
毎回無理を言って書いてもらっているのだが、そろそろ自分も書かねばならないようだ。記事も書きエッセーも書くのでは全く独占になってしまうという後ろめたさも少しある。
が、書かねばなるまい。
今日は朝から雨。
粗大ごみ回収や村民運動会の行事が終わってほっとひと息。あと21日の高社(たかもり)神社の例大祭で今年の自治会の行事もほぼ終わる。
疲れを癒しに温泉保養。
鍋焼きうどんの季節になりましたね。
サウナにも入り水風呂にも入りました。
そして、そこでエッセーも書きあげました。
使い回してこのブログにもアップ。
隠れ家
毎日会社から帰ると約四センチ×九センチのツーバイフォーという木材を加工していた。
長さは三メートル半位のものと二メートル半位のもの。両サイドに材を井桁に組んでいけるように溝を掘っていた。まだオープン仕様だった既存の小屋の中で少しずつ組み上げていった。先を考えれば気の遠くなるような工程だったが、やり続ければいつか小屋になる、そんな思いでやり続けた。
特に教科書があったわけではない。自分で考えて加工し組み上げていくのは楽しかった。
高さ二・五メートル程に組み上がり、ドアと窓の開口部を作り、ドアと窓、止めの装置を作った。
コンパネで屋根と床を作った。ところが屋根材がなかなか見つからなかった。手作りがモットー。板金屋に頼むのも違う気がした。そのまま半年ばかり放置。
色々探した結果、アスファルトシングルという屋根材を見つけた。今と違ってホームセンターには置いてなかった。千葉県から取り寄せた。重い材料でかなり運賃が掛かったが、嬉しかった。こうして完成した後外側の既成の小屋を解体、我が隠れ家が姿を現した。
最初は棚をたくさん作って超機能的な空間にした。年とともに昔の山小屋風の単純さに憧れて、棚を取り外し、天井を張りヒノキの床を張った。ストーブを設置し最高の隠れ家になった。時にはコーヒー豆を焙煎し、時にはそばを打つ小屋になった。まだ色々なモノが未整理で、これからモノが無い豊かな空間を目指そうと思っている。
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庭の小さなハウスの中で赤そばの花が実をつけ始めました。