たまたま図書館でみつけて、ここ何日か、ご一緒して
いる俳優で、歌手の萩原健一さんの自伝、『ショーケン』。
この本で驚いたのは、彼には、麻薬の不法所持で逮捕
されて、仕事がこない時期があり、いわゆるホサれていた
時期が何度かあるという。そして、この時期に、着ぐるみ
をきて人様の前に出る仕事をしたと書かれている。着ぐる
みをきて、天地真里のバックで踊ったこともあると。
これは、彼が世に出る前の話ではない。テレビ・ドラ
マの『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』そして、『前
略おふくろ様』で人気を博した後。もちろん、グループ
サウンズの「テンプターズ」でデビューを果たした後も
後。彼が感じた「地獄」を思えば、何か、自分自身の抱
える苦しみなんて、屁でもないと思えてくる。
一丁、がんばらねばね。
路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信
追記・存在は知っていても、萩原健一さんの歌を真面目
に聴いた事がない。BOROの『大阪で生まれた女』や近藤
正彦がヒットさせた事のある『愚か者よ』とかを歌ってい
たのだっけ? 今度、機会があったらアルバムを聴いてみよ
うかしらん。