ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

そう、今日は定休日です。

2013年07月02日 03時50分26秒 | スケジュール

いつもは休み前に「今日は休みです」的な事を書いていますが、先程ピーターレーマンさんの死去のニュースを書くのに、ツイツイうっかり忘れておりました。

そう、今日は第1火曜日にてお休みです。

また昨日アップした7月のスケジュール。

ちょっと休みが多めですので改めて昨日の記事をリンクしておきますね。

http://sommeliertei.blogzine.jp/blog/2013/07/7_49ab.html

どうぞ、よろしくお願い致します。


ピーターレーマンさん

2013年07月02日 02時54分08秒 | ちょっと休憩

ワインの生産者にも色々あります。

貧しい農家が家族で営むところ、大企業が多大な投資をして数々の銘酒を作り出すところ、特定のタイプのワインのみに専念するところ、バラエティ豊かなワインを生み出すところ・・・・・

本当に様々・・・

ピーターレーマンさんは、そんな中でも稀有な存在だったのではないでしょうか?

サウスオーストラリアのバロッサで17歳からワインの道に入りますが、その内に大企業が買わなくなった農家約100軒の葡萄をワインにして彼らの生計を支え、この地域の発展に貢献します。

農家無くしてワインの発展は無い、と言う理念。

読売オンラインにも書かれていますが「企業の傲慢と闘ってきた」彼は尊敬に値します。

私もお宅を訪問したことがありますが、ソファにゆっくりと腰かけた彼の瞳の純粋さを覚えています。

3日前に天に召されました。

82歳ですから大往生ですね。

彼は若手のソムリエの育成にも力を注いでいました。

よく「ドメーヌ」とか「レコルタン」が良く「ネゴシャン」や「コーポラティブ」が劣る、的な発言を見ますが、全くそんなことはありません。

大企業が「金さえ出せばいいワインは簡単に造れる」とするのは私は好きではありません。

が、小さな農家の力を集めていいワインを造る方法は造り手としてのリスク管理も出来、価格の高騰を抑えやすい、という消費者に優しい方法ですね。

ドメーヌの良いワインは感動を呼ぶかもしれませんが一人の評論家によって価格の上下が激しいですし、天候によるリスクももろに食らいます。

イタリアのアブルッツオの日本でも人気のファルネーゼ社も同様に沢山の農家を支え、また支えられています。

両者とも「このワインがこの価格?」というほどコストパフォーマンスが良いですね。

ピーターレーマンさん、天国で安らかに・・・・・・・