私たちの世代では阪神ファンであっても「サード長嶋」であり、でなければ「サード掛布」が浮かびます。
少なくてもワインの世界でサードというのは言いませんでした。
それがいつからか「サード」が存在感を増して存在しています。
主にボルドーでの呼び名です。
つまり、そのシャトーの看板ワインがあって、その若木や区画はずれ、或いはテイスティングした結果「看板にはやや不足」と言われるワインで「セカンド」と呼ばれるワインが出来ます。
実はそれすら私たちの世代のちょい前からの存在で・・・・
「厳しい選別をしているので看板ワインはいつも高品質」という図式なわけです。
中には「セカンドと看板は違う区画のブドウで造っていて、他のシャトーなら看板ワインになれる品質」などというシャトーもありますが、それは眉唾なことも多いかもしれません。
で、表題の「サード」です。
つまりピラミッドの三段目です。
それを造るためには「セカンド」の量と質も精査され、看板であるファーストは更に精査。
ならば「サード」は吹き溜まりか?というと世界のボルドー需要が上がってる今日、素晴らしい品質が確保されているのも間違いありません。
他にロゼを造るという裏技もありますし・・・
今月はそむりえ亭にしては珍しく、その「サード」を使っています。
先日、惜しまれて世を去ったポールポンタリエさんが手塩にかけたシャトーマルゴーのもの。
日本には2009年ヴィンテージが一昨年に初入荷していましたが、今回のは2010年。
「サードとはいえ若すぎるのでは?」という向きもありますが、私の中では全く問題のない素晴らしいワインで「今も美味しく」頂けます。
「Margaux du Chateau Margaux」
私にとっては優しい笑顔のポンタリエさんの表情が浮かぶワインです。
樋口誠
少なくてもワインの世界でサードというのは言いませんでした。
それがいつからか「サード」が存在感を増して存在しています。
主にボルドーでの呼び名です。
つまり、そのシャトーの看板ワインがあって、その若木や区画はずれ、或いはテイスティングした結果「看板にはやや不足」と言われるワインで「セカンド」と呼ばれるワインが出来ます。
実はそれすら私たちの世代のちょい前からの存在で・・・・
「厳しい選別をしているので看板ワインはいつも高品質」という図式なわけです。
中には「セカンドと看板は違う区画のブドウで造っていて、他のシャトーなら看板ワインになれる品質」などというシャトーもありますが、それは眉唾なことも多いかもしれません。
で、表題の「サード」です。
つまりピラミッドの三段目です。
それを造るためには「セカンド」の量と質も精査され、看板であるファーストは更に精査。
ならば「サード」は吹き溜まりか?というと世界のボルドー需要が上がってる今日、素晴らしい品質が確保されているのも間違いありません。
他にロゼを造るという裏技もありますし・・・
今月はそむりえ亭にしては珍しく、その「サード」を使っています。
先日、惜しまれて世を去ったポールポンタリエさんが手塩にかけたシャトーマルゴーのもの。
日本には2009年ヴィンテージが一昨年に初入荷していましたが、今回のは2010年。
「サードとはいえ若すぎるのでは?」という向きもありますが、私の中では全く問題のない素晴らしいワインで「今も美味しく」頂けます。
「Margaux du Chateau Margaux」
私にとっては優しい笑顔のポンタリエさんの表情が浮かぶワインです。
樋口誠