ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

世代

2016年06月28日 01時30分22秒 | ちょっと休憩
よく書くことですが「今の若いもんは」的な発言は嫌いです。

毎度のことですが「どの時代の人も同じことを言う」のです。

三無主義、四無主義、新人類etc・・・

むしろ今の人達のほうがスピリッツを感じるのは私だけでは無いようです。


大阪都構想や今回のイギリスEU離脱投票の時には「若い者の意見が反映されていない」と言われました。

確かにその通り。

未来を決める選挙では若者、いや若年層を慮ることは重要なんだろうと思います。


しかし・・・・

果たしてそれだけで良いかと言うと違うような気もしています。

「今の若いもんは」の対語は「老害は去れ」的な言葉。

どの世代から上がそうなのかは、言っている人のポジションに拠るのでしょう。


私にとっては年配の人は「多くの場合、先生」です。


色々なことを教えてくれます。

例えばワインのことでもそうです。

知らないヴィンテージの過去の状態を教えてくれ、お客様の座る角度で体調を見極め・・・・

コルクを抜く技術を理論立てて教えてもらい・・・・

だって長くやっていらっしゃるのですから当然です。

「老害」は無いか?と言えば「ある」のでしょうが、それは確率の問題と一笑にふしても問題ない範囲かと思います。


で、戻って選挙や投票です。

若い人にない大事なことは後期高齢者と言われる人たちの「戦争体験」です。

「安保法案」の神髄を突けるのは彼らです。

「攻めて来たら攻め返せ」という高齢者は私の知る限りでは少ない。

両親はもとより、親戚の叔父、伯父、叔母、伯母、或いはお客様。

そこは「老害ではない」と理解して「排除しないで」「敵対しないで」仲良くしなければいけないのだろうと思います。

確かに若者の未来は難しいのでしょう。

しかし、敵対でなく仲良しになればお互いの事を「少しは」判りあえると思っています。

楽天的と言われればその通りですが、「若者VS老人」の構図を造りたいのはマスコミです。

色々な世代と付き合えればいいな、と思います。


             樋口誠