この2年半ほどは充分な仕入れが出来ていませんが、それでも各社のリスト(カタログ、在庫表等)は常日頃からチェックしています。
この時期ですとヌーヴォーの状況なども、です。
さて、それらリストから大きな変化が見られます。
1:高額品がリストから消えている、もしくは在庫が無くなっている。
2:その輸入元が扱っていなかったアイテムが増えている。
3:中でもオレンジワイン等のシェアが急増。
4:ヌーヴォーを「今年は扱いません」とか「解禁日に間に合わない事もあります」等の報告あり。
様々な理由が考えられますが、輸入元さんも大変です。
また高額ワインの扱いが多い店にとっても厄介な問題です。
そむりえ亭は高額品は主要商品ではありませんし、長年の蓄積が「まだある」状況ですので【1】に関しては今のところ大丈夫そうです。
【2】の新しいアイテムは【1】への対策としていい傾向かな?と思っています。
特定のタイプのワインに執着するより「多様なワインに目が行く」のは本来のワインの魅力だと思うのです。
【3】も良い傾向ではありますが、オレンジワインに関してはまだ輸入元も使用する側も知識が足りていませんので両者とも勉強すべき課題だと認識しています。
【4】は悲しい問題です。
80年代初頭からずっと扱ってきたヌーヴォー(2018年の移転時は使えませんでした)は今年は諦めます。
残念ですが価格と到着日が見通せない現在、発注することが躊躇われるからです。
ウクライナ問題のみならず、為替や燃料、もちろん日本の景気など原因は様々ですので今後とも予断は許しません。
これはワイン業界だけではありませんね。
じっくりと見守っていきたいと思います。
樋口誠