昨年から「選挙のネット利用」が喧しく世間を騒がせています。
便利であって怖いツールです。
同様にワインも然り。
いや、ワインの場合は選挙とは違うものの、「誰でも」「勉強してなくても」「一通りの」情報が「簡単に」手に入るという点では「10年ひと昔」な感じです。
「生産者の歴史」「その土地の風土」「流通価格」「ジャーナリストの評価」等々
そして「このワインはバックヴィンテージだから高い」と思いきや「最近は若いヴィンテージの方が高い」という現象もあり、店側は価格設定を強気ですると「ネットではそんなにせえへんやん」と敬遠されますし、「これこれしかじかな方法で生産しています」という文言に釣られると、実はその製法はいたって普通だったりもします。
そして何より怖いのは「ネット通販」や「オークション」でフェイク=偽物が出回りとんでもない品を掴まされること・・・
そういう点では「実際の輸入元」から「信頼できる実店舗」からワインを購入する、とか、「経験豊富なソムリエに聞く」或いは「本当の識者の書いた本」で勉強する、に尽きます。
(それでも意見が違う事はあります)
ま、私的には「仕事でないのなら特別な勉強は要らない」と思っていますが・・・
そむりえ亭では出所の判らない仕入れはしませんので、安心してお飲みください。
樋口誠