表題の件、よく論じられるところ。
主にブルゴーニュで言われることです。
超有名な生産者の多くはドメーヌ=自社畑の葡萄を自らワインにし、いわゆる大手はネゴシャン=買い付けた葡萄や熟成前のワインを製品化する、という構図だと思われます。
どちらも一長一短。
自社畑の持ち主はどんな年でも使わざるを得ませんし、ネゴシャンはええとこどりが出来る、とも言えます。
逆にネゴシャンが欲しいと思っていても「いっちゃんええのんは自分で使うで」と廻してもらえないこともあるでしょう。
そんな中でも買い葡萄で素晴らしいワインを造ることがあります。
「ドミニクローラン」然り、「ルシアン ル モワンヌ」然り。
それぞれワイン界で存在感を示しています。
その「ルシアン ル モワンヌ」は「マイクロネゴシャン」と言われブルゴーニュで名を挙げました。
それだけで名声を博しているのに、南ローヌのシャトーヌフ デュ パプに土地を買い、自分の手でワインを造ることにしたのです。
名を挙げたブルゴーニュではネゴシャン、新たに興したローヌではドメーヌ。
面白い取り組みです。
これまでに少しですが彼ら(夫婦でやっていますので)のワインを使いましたが、中々のものです。
お試しいただければと思います。
樋口誠
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます