よく来られる「ある著名人」のコラムで「ちょっと違和感」と言うのがあります。
パクリのような表題になりましたが、最近感じた「違和感」
例の東京オリパラの開会式閉会式のプロジェクトリーダー辞任の話題は随分と取り上げられています。
LINE上で繰り広げられた話題は勿論のこと、それ以外でも問題があったようですが、どう捉えても佐々木氏に非があるように思います。
しかし、テレビなどのマスコミに出ている芸能人のコメントを聞いていると悲しくなるのです。
「身内のLINEの中味を漏洩するなんてどういう事だ」とか
「漏らした人は責任を取るべきだ」
「こんなことどこでもあるのに・・・」
「渡辺直美さんが気にしてないんやったら、ええんちゃの?」
(渡辺さんは改めて佐々木氏に否定的なコメントをしていました)
果たしてそうでしょうか?
泣き寝入りしろ、というのでしょうか?
仮にある会社でハラスメントがあった時に抵抗できない人はどうすればいいのでしょうか?
「社内通報制度」「公益通報制度」などは「なかなか物を言えない人の為」にあると思いますが、それも否定するのでしょうか?
あのプロジェクトチームでは過去にもパワハラがあったと聞きますし、野村萬斎さん他の多くの方が不自然な辞任をされたこと、Mikikoさんという演出家の辞任。
森元委員長の事件から、彼の辞任、女性である橋本新委員長の就任で「やっと声を挙げられる」となったのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。
「漏らした人は責任を取るべきだ」と言ったのは関西芸人だそうです。
問題意識が薄いのか、LINEの前後にあったであろう事への想像力が足りないのか、はたまた同様の事を自身がやっているから防御線を張っているのか・・・
そういう私も「差別や侮辱、ハラスメントは全くやっていない」と自信を持って言えません。
そして、事の顛末を知りませんから「何かを発信できる」訳でもないのです。
しかし、今回の件に渡辺直美さん以外にもいるだろう被害者を置き去りにした「著名人のコメント」は違和感しか感じられないのです。
世界的にも懸念されることに問題提起をした人が虐められるなんてことの無い世の中であって欲しいと思います。
樋口誠