song1234です. こんにちは、お元気ですか?

日記です。Since 2007年11月~、神奈川県湘南在住、ハワイアン、ウクレレ、スチールギター演奏が趣味。

読書 「剣岳」 新田次郎著

2009年06月24日 15時24分27秒 | 
新田次郎の本といえば、やはり時代ものが多いし
私自身、そのたぐいの本を読んでいる.

日本の最後の未踏峰である「剣岳」を取り上げているのは少し奇異な
感じもしたが、富士山頂、槍ヶ岳開山等の著書からすれば自分の勉強不足
だったことが分かった.

新田氏は、気象台勤務の経験から、具体的な推測も可能だったんですね.

丁度今映画化しているので読んでみました.


   (文春文庫「に134」ブックカバーより一部引用させて頂きました)

この本は、小説ではあるが、半分以上は史実だと思う.
著者新田氏はかなり多くの情報を集めている.
当然主人公初め登場人物は全て実在の人である.

当時(明治40年前後)でも地図を作る測量官の詳細はあまり知られていない.
まして現在では別の世界みたいな感じがする.
でも普段見る地図は彼らの大変な苦労の結果なのだ.

足場が厳しく、大きな荷物は運べないので、残念ながら、
永久施設である3等三角点は無理だったためやむなく4等三角点となる.
4等三角点では臨時のもので、正式記録は残らない.

無念だったと思う.

著者は、登頂成功と思われる前後の日の詳細な気象状況を調べ、
この日以外はあり得ない、、ということで
登頂日を特定しているあたりは、根拠のある推測だと思う.

現在なら遊び、趣味の登山ですが、当時は軍事的要素もあり、
更に、古来の信仰がからみ、複雑だったんですねえ.
コメント
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